月別アーカイブ: 2014年6月

【食】14年06月01日

朝食:バターサツマイモ、タコとサーモンとセロリと玉ネギのマリネ、チャーシューとトマトとレタスのサラダ。
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昼食:グリーンカレー(ライス抜き)、タコとサーモンとセロリと玉ネギのマリネ、ニラとささ身の炒めもの。

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夕食:チャーシューとトマトとレタスのサラダ、新ジャガとサーモンのオリーブ油炒め。
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【映画】『英国王のスピーチ』

どもりの英国王が話し方先生にしゃべり方を教わる、実話をもとにした映画。
以前、「『英国王のスピーチ』の真実(性格なタイトルは失念)」というドキュメンタリーを観ていると、そのモデルになった先生に話し方を習った生徒がインタビューで当時を語っていたのだが、全員とんでもないどもりで何を言っているのかさっぱりわからなく
「治ってへんやん!」
と思ったものだった。
映画の中の英国王も、ある程度治ったとはいえスピーチ自体はどもり寸前、スリリングでとても危ういものだった。
(スピーチが見せ場ってのもすごい話だ。『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』でいえば、ダース・ベイダーとルークがライトセーバーで戦うようなシーンだよ)
しかし同時に今回この映画を観て考えを改めた。
「きっと、ドキュメンタリーにでていた人たちはその先生に会うまでもっと凄まじい超弩級のどもりで、それでもまだマシになったほう」
だったのだと。


【日記】14年06月01日 体重62.7kg

五時前起床。

四時五四分より光ヶ丘公園を四八分ジョギング。
クリアな空、ビル間から太陽が直線的なビームを地上に照射している。
照らされた樹々が金色に輝いている。
Happy The Manのアルバム『Crafty Hands』を聴きながら走る。
幻想的。日差しと相まって気持ちのいいアンサンブル。
これは好きだな。

ペン入れが全然終わらない。
漫画の描き方を忘れてしまったかもしれない。
午後、ようやくペン入れを終えてパソコンで仕上げ作業を進めるが、遅々として進まず。

いつも通り寝室で本を読んでいるうちに眠くなってきて、二二時過ぎ就寝。
 

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【食】14年06月02日

朝食:トマトとレタスのサラダ、新ジャガとサーモンのオリーブ油炒め、シロップがけ豆腐。
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昼食:グリーンカレー(ライス抜き)、チキンナゲット、サーモンと豆腐と海藻とトマトとサラダ菜のサラダ。

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夕食:ネギ豆腐、チキンナゲットとソーセージ、生ハムとトマトとサラダ菜のサラダ。
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【映画】『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』

現在上映中『X-MEN: フューチャー&パスト』の予習で鑑賞。映画『X-MEN』シリーズそれまでの前日譚、プロフェッサーXとマグニートーの出会いから生き方の違いより決別する過程を描いている。
池袋の某映画館で観たとき、どういうトラブルかわからないけれども全編映像が二重にぶれていて(しかし3D上映でない)、腹立たしくて仕方なかった。
それを差し引いてもドキドキハラハラした印象だったから相当面白かったに違いない、と思い出補正がどうなっているのか確認してみたが、意外と派手なシーンばかりでなくメリハリを効かせてお金を節約している印象だった。
前回観たときは、プロフェッサーXがマグニートーの「一番美しい思い出」を蘇らせるシーンで思わず泣いてしまったのだが、それは控えめなのに効果的な演出でやっぱり今回も涙がボロボロ。
派手なシーンもあるが、そういう地味によく出来た演出を積み重ているから、全体的にメリハリがあっていい印象なのだろうな。


【日記】14年06月02日 体重63kg

五時前起床。

五時三分より光ヶ丘公園を四七分ジョギング。
霞がかった森の中を走ると木漏れる日差しが銀色の放射線のように地面に向かって広がっている、都内なのに幻想的な光景。
Arti E Mestieriのアルバム『First Live In Japan』を聴きながら走る。
普通。

一年前からジョギングをはじめて合計一〇四六キロ走った結論。
「走ってダイエットするのは効率が悪くて意味が無い」
なぜなら! 去年の同じ時期と比べて同じ体重だからだ! 

昨日に引き続き、パソコン上で漫画の仕上げ。
遅々として進まず。
午後から本格的に暑くなってくる。
気温もそうだが、パソコンや僕の体温で室温が上がり三〇度超え。
ドアを締めて仕事をすることすら耐え難いほど。
このエアコンのない部屋で次の夏を越すことができるのか不安だ。

夕方、ようやく漫画を仕上げ、一段落。
寝室で読書していると眠くなってきて、二二時就寝。
 

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【映画】『シュガーマン 奇跡に愛された男』

七〇年代初頭にアメリカでデビューしたが泣かず飛ばずで消えた歌手「シュガーマン」の曲が、何故か南アフリカで反アパルトヘイトのシンボルとして爆発的にヒットしていた……というドキュメンタリー映画。
まあ僕のことだったら知らないところで自分の漫画がヒットしていたらかなり複雑な気持ちになるだろうけど(経済的にもチヤホヤ度的にも)、そもそもアフリカでヒットしたこと自体が人生のおまけ(「シュガーマン」本人も人生を二度生きたようだと語っている)のようなものだから……いや、やっぱり僕のことだったらむかついてるかな。
いや、
「誰だ海賊版の金をパクった奴は! 伝説の俺をもっとチヤホヤしろ!」
ってわめくような人じゃないからああいう歌詞を書くことができて、ああいうところで聴いたからこそあの歌を心の糧にする人が生まれたってことで、やっぱりそれ自体が必然か。
僕も謙虚にならなければ……そしてそういう漫画を描いて地球の何処かでヒットしているかもしれないという幻想を胸にこれからを生きていこう。


【本】『ブッダ(全14)』手塚治虫

大学卒業後僕に上京して集めた漫画のほとんどを実家に置いてきてしまったので、これも学生時代以来の再読。

ブッダの生涯を描いたものだが、ブッダが生まれる前そしてブッダの幼年から青年時代にかけては何巻もかけてじっくりと描写されているのだが、悟りを得てからの描写が駆け足過ぎる。
特にブッダの影=シャドウとしてのダイバダッタが弱い。
(キャラクターとしても、実際に対決してからも)
悟りを得たブッダが、間断無く襲い来る現実の苦難を、それまでとどう違う乗り越えかたをするのか見たいわけで……もう少しじっくりと対決を描いて欲しかった。

仏教画に準拠するためかブッダが加齢とともに太っていくのだが、それが漫画的に微妙な影響をもたらす。
何故ならば漫画の苦悩表現は、やつれていること。
悩み苦しんでいるのに太っていると、深刻なシーンでも「陰でええもん食ってるんちゃうか!」と(僕に)勘ぐらせてしまう。

「先のことを考えるから悩むのだ」とブッダは言うが、そもそも先のことを考えることができるのは人間の脳の前頭葉という部位が発達しているからで、これが人間が人間たらしめているところだ。人間と動物の一番大きな違いが前頭葉の発達と言われている。
最近、炭鉱事故で前頭葉を破損した人についてのドキュメンタリーを観たのだが、先のことを考えられなくなっていると同時に衝動的な行動をしがちになり、ビックリするぐらいの短気になって人格が崩壊していた。

前頭葉に傷を与えるロボトミー手術は患者の苦悩を軽減することに成功したが、副作用として感情、意思、人格の鈍化が見られたという。

前頭葉を持っているから先のことが不安になるが、前頭葉を失うと自制心がなくなる。
つまり悩むから人間なので、悩まなかったら人間でないのだ。
人間でありながら悩みを自分の中で解決するとは、人間であって人間でないこと。ブッダが言っているのは二重に難しいことだ。
人間を超えなければ出来ない……だから解脱というのか。


【日記】14年06月03日 体重62.6kg

夏布団に入って寝ると、やっぱりまだ寒い。
念のため長袖長ズボンを着ていたのだが……
深夜寒さで目覚め、冬布団を引っ張りだして潜り込む。
五時起床。

五時二分より光ヶ丘公園を一九分ジョギング。
Asiaのアルバム『Asia』を聴きながら走る。
普通にノリのいい八〇年代っぽいロック。
プログレ色があまり見出だせない。

テレビで録画したウルトラマンタロウを観ている。
怪獣が出てくるときの怖い音楽にベンディング(なめらかな音程変化)を多用している。当時流行りだったのかな?
あとタロウは不協和音系の効果音が多い。

この日は一日、これからのスケジュールを立てたりいろいろ考えている
寝室で読書しているといつも通り眠くなってきて、二二時就寝。
 

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【食】14年06月04日

朝食:生ハムとアボカドのサラダ、ゴーヤのポン酢和え、砂肝の酢醤油和え、トマトとホウレン草とシーチキンのサラダ。
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昼食:鶏の唐揚げ、ネギ豆腐、ゴーヤのポン酢和え、砂肝の酢醤油和え、トマトとホウレン草とシーチキンのサラダ。

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夕食:ネギと豚コメカミ炒めのポン酢あえ、ネギ豆腐、鶏モモ唐揚げとトマトとルッコラのサラダ。
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【映画】『言の葉の庭』

雨の日、授業をサボって公園へ行く少年が女性と出会う話。
私小説的(?)な身の回りのことと、SF的なセンス・オブ・ワンダーが、『ほしのこえ』ではぴったり符合していたけれども、それ以降の作品はその二つがちぐはぐに分離していったように思える。『ほしのこえ』では思わず涙を流してしまった自分だが、それ以降の新海誠作品はあまり感心しない。
特にSF的なものの奥行きの浅さには「背景と同じくらい興味を持ってくれよ!」と叫びたくなるほど。
かと言って今作のような私小説的なものにも深みがあるかというとそうでもなく、背景(情感)への異常なまでの執着一点がこの人の欠点全てを目眩まさせている、と僕の中での結論。
本当にビックリするぐらい背景は繊細に描かれていて今まで僕が思っていたアニメのリアルさの分水嶺をひとつ越えたな、とは思ったが、逆に言えばこの映画から「そういう作画ができます」というプロモーション以上の価値を見出だせかった。
あと、そこまで繊細な割に色使いそのものはラッセンとかヒロ・ヤマガタを彷彿とさせるようなわかりやすさで、スタイリッシュさや侘び寂びからは秒速五メートルで遠ざかっているような印象。


【本】『MW(全3)』手塚治虫

毒ガス兵器MW(ムウ)によって人生を狂わされた二人の男の話。
『ブラック・ジャック』と同時期に連載。手塚氏のストリーテラーとしての魅力が爆発。
(手塚氏が絵に思い入れが少ない頃なのか)全体的に描線は雑だが、漫画の構成がノリにノッている。
手塚氏の青年漫画のなかで最も成功した部類に入ると思う。
同性愛、猟奇殺人の描写が注目されることもあるけれども、手塚氏自身は「流行ってるから描いてみました〜こんなん受けるかな?」程度のものでそんな思い入れは無いと思う。それでここまでの作品を描くことができること自体が天才過ぎる。

個人的にMW(ムウ)はムウ大陸からとったと思う。そんなん流行っている頃だったし。


【日記】14年06月04日 体重62.8kg

昼間部屋の温度が三〇度を超えても、夜が寒いことに変わりはない。
長袖長ズボンで、夏布団でくるまって眠る。
五時起床。

五時一分より光ヶ丘公園を四六分ジョギング。
霞んだ空からしっかりと可視できるぐらい黄色く濁った太陽がずっと僕を見つめている。
ATOLSのアルバム『L’Araignee Mal』を聴きながら走る。
L’Araignee Malは邦題で「組曲「夢魔」」という。
電子音でおどろおどろしいことを表現した日にはゲーム音楽みたいになる必然のようなもの。
ゲームBGMみたいにノリノリな、悪魔城ドラキュラ2の昼間の村を行くように走る。

足掛け三年かけて描いたペン画、この一ヶ月は毎日一時間集中して描き描きやっと完成。
それに気をとられてしまい、今日はその他のことに何も集中できず何も手につかなかった。
本を読んでいると眠くなってきて、二二時半就寝。
 

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【日記】14年06月05日 体重62.7kg

五時起床。

曇天。気分はどんより。空気は冷たい。
五時六分より光ヶ丘公園を四四分ジョギング。
Clearlightのアルバム『Les Contes Du Singe Fou』を聴きながら走る。
このミュージシャンは僕にとってハズレがない。
ヒステリックなまでに音階が高くなるピアノ音に身を委ねると、自然に走るスピードが上がる。そのスピードで……

一一時半小雨の中外出。
一二時一五分よりユナイテッド・シネマとしまえんで映画鑑賞。
鑑賞後、雨が降ったり止んだりの不安定な空の下、練馬駅まで歩いて行く。
帰宅、体調を崩して横になっている。
食欲が無く夕食を食べることができない。

手足が火照り、ジンジンと頭が痛い。
風邪の予兆を感じて頭痛薬を飲む。
二二時就寝。
 

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【映画】 『X-MEN:フューチャー&パスト』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

人間によって作られた対ミュータント兵器センチネルによって、ミュータントが絶滅寸前の未来。
人の意識をタイムマシンのように遡らせる超能力を使いウルヴァリンを一九六〇年代へ向かわせ、センチネルの開発を止めさせようとする。
センチネルが宮崎アニメ定番の、飛行機から投下されるロボット兵器のよう。
『マトリックス』や『インセプション』と同じ、内面世界に侵入することによってこの世界に変化をもたらすタイプの物語。外面の危機と内面の危機がリンクしていくあたり、特に彷彿とさせる。

ブライアン・シンガーの映画で初めて面白い、と思った。


【本】『グリンゴ(全3)』手塚治虫

日本からはるか離れた異国の極限状況で「日本人とは何か」を問う。
抜群の面白さでジェットコースターのように物語が二転三転突き走る。
最後の六話ぶんは病室のベットで描かれたとのことだが、正直言って入院前後の絵柄や物語の変化が全くわからない。
冒頭から面白さのテンションが時間に比例して上昇する途中で、前兆もなくプツンと途切れる。手塚氏の死去による唐突な絶筆。
戦後漫画の成長とともに自ら進化し、しかも絶筆になった作品がさらに成長していく過程だった……手塚氏の存在そのものが人類の至宝なのだから、もっと自分を大切にして頻繁に健康診断を受けて欲しかった。


【本】『ブッキラによろしく(全2)』手塚治虫

テレビ局のスタジオに住み着いた妖怪ブッキラとダメアイドルのトロ子のドタバタ談、悪役を演じることが多いロックが珍しくいいもん(主人公たちを助けるキャラクター)として活躍。
残念ながら週刊少年誌で九話打ち切り。

一〇年以上前、ドキュメンタリー番組で手塚氏がこう語っていた。
「あと40年ぐらい書きますよ。アイデアだけはバーゲンセールしてもいいくらいあるんだ」
そのバーゲンで買ったアイデアが『ブッキラによろしく』だったらがっかりするなあ……

妖怪を主人公にテレビや芸能界など現代的な要素を入れ、いまの子供にはこういうものが受けるだろうと作ったら、子供だましに終わってしまった印象。


【映画】『マラヴィータ』

元マフィアの一家がフランスの片田舎に引っ越してくるドタバタを描いている。イメージとしては永井豪氏『あばしり一家』。
ソツなくまとめている。
キャラクターは過剰だが行き過ぎてはいず、時折設定がひっくり返るが破綻しない程度に抑えている。
説明がなかったことは後で誰かが説明してくれるので、行間を読まなくていいから楽。
近所の上映会のシーンは笑った。ロバート・デ・ニーロが主役でスコセッシが製作だからできる遊び。
逆に言うと予定調和すぎて大きなカタルシスに欠ける、記憶に残らないが楽しい印象だけはあるヨーロッパ・コープいつも通りの製作映画だった。


【本】『アトムキャット』手塚治虫

あとがきにて、世の中リメイクブームなのでそれに乗っかろうと思い『鉄腕アトム』をリメイクしてみましたとのこと。
現在、ハリウッドでもリメイクブームで、日本の漫画業界も昔懐かしの続編が盛んに作られているから、きっとこういう周期(あるいは雰囲気)が定期的にあったのだろうな、と思う。
『Dr.スランプ』のターボくんみたく、交通事故に遭った猫を宇宙人が鉄腕アトムのように改造するという他愛のない内容。

ちょっと面白かったのは、空をとぶことをなじられたアトムキャットが「ゾウが空とぶ時代じゃんか」と抗弁するシーン。
ゾウが空とぶ時代なんかあったことがないし、ディズニーの『ダンボ』のことならそれは一九四〇年代の映画だ!


【本】『どついたれ(全2)』手塚治虫

手塚氏の自伝的漫画の一つ。手塚氏以外のキャラクターもはっきりとしたモデルがいるらしい。
大阪大空襲の焼け野原から大阪を舞台に、手塚氏と彼に邂逅した男たちが戦後どう生きていくかを描こうとしたもの、読者の反応が芳しくないため途中で未完に終わっている。これから面白くなりそうなところでバッサリ終わっている。逆に言うと退屈とまではいわないが、この時点では面白くなりそうな取っ掛かりだけしかない。
この作品が幸せな形で完結することによって、その先に凄みのある私小説的作品を手塚氏がいくつも手掛けることになったのではないかと思うと、未完で終わったことが悔しい。


【日記】14年06月06日 体重62.9kg

五時起床。
外は憂鬱な小雨が降り続いている。

昨夜からの体調不良が朝になっても続いている。
しんどくて何も集中できないので、頭痛薬を飲んでまた布団に潜る。
汗びっしょりで目が覚める。
二時間ほど眠ると少し体調が回復したみたいなので、机に向かうが、相変わらず何も集中できない。

父が明日上京するというので少し家を片付ける。
腹の具合がずっと悪くて夕食を食べることが出来ない。
本を読んでいると眠くなってきたので二二時四五分就寝。
 

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【食】14年06月07日

朝食:豆乳とフルーツグラノーラ、サーモンと豆腐と海藻とトマトとサラダ菜のサラダ。
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昼食:ペヤングやきそば、スモークチキンとトマトとホウレン草のサラダ。
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夕食:チキンナゲット、トマトとソーセージとレタスのサラダ、ハムとアボカドのバルサミコ酢和え。
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【映画】『R100』

前半は映画として成り立っている。
特に仕事場に現れた男が主人公をベッドの隙間に引きずり込むシーン、SM嬢が職場のトイレに現れるくだりまでは普通に面白い。
それが独創的なものかどうかはともかくとして、そのまま「普通」に面白いものは出来たのでは?
この展開がストレートに進んでいったらどうなるのか観たかったが、そんな「普通」のものを松本人志氏が作ることはないのだろう。

一見すると主人公がプレイによって「徐々に」現実から異世界に引きずりこまれていったように見えるがそうではない。
冒頭シーンで通行人が主人公とSM嬢のプレイを無視して空気のように扱っているということは、もっと最初、秘密クラブに主人公が訪れた時点から主人公はそういう異世界に取り込まれている。

強い物語性がない。
植物人間状態の妻、義父、息子、勤め先……人間関係にそれぞれ一見「ぽい」エピソードが挿入されているが、それが何かを象徴的に浮かび上がらせることはなく単なる設定。

SMというよりただの暴力行為。
痛み以上の複雑な感情がそこにはない。
そもそもSとMは区別できるぐらい単純なものなのか?

一〇〇歳を超えなければ理解できない内容とは思えない。
R100というRはどういう意味?
想像もできないぐらいエロくもなく暴力的でもなく半社会的でもない。
松本氏が幾度となく「自由にやれない」と嘆いているテレビ業界と同じ、ノリだけで作っている。
ここで描かれていることは三〇年以上前、筒井康隆氏がやったことばかり(の劣化版)。
この映画から新鮮さを何も感じ取れなかった。

ベートーヴェンをもっと効果的に使えなかったのか?


【本】『冒険ルビ』手塚治虫

なんかすごいラストだった。

友だちのY君がビル管理人のバイトをやっていたとき、「このビルのテナントの鍵を全部渡せ!」とヤクザに恫喝された。
Y君は管理会社の上司に相談してその件は何とか事なきを得たのだが、そのときにヤクザの言い分が
「ワシはY君を試そうと思ったんや」
「Y君がワシの口車に乗ってそんな悪いことをする男やないってわかってた」
……いけしゃあしゃあとのたまっていたらしいのだが、この漫画はまさにそんな感じのラスト。

宇宙人から不思議なヘルメットとスーツをもらった小学生のルビオとクリコは宇宙怪物ゾンダと戦う。
アニメを原作とした漫画、タイアップで幼年誌に三本同時連載されたが結局アニメ化されることなく失意のうちに打ち切られたのこと。
手塚治虫漫画全集『ふしぎなメルモ』には 『小学一年生』版が併録されている。そのあとがきにて原稿を紛失してしまって一番面白くないものだけが残っていた……とのこと、おそらくこの本に収録されたもののほうが手塚氏のお気に入りなのだろう。
面白いかどうかは別にしてラストにはビックリさせられた。


【本】『流星王子』手塚治虫

タイトルから流星王子という異星のプリンスが活躍する物語かと思いきや、そういうタイトルの映画にエキストラ出演しているイガグリ頭の太っちょ少年が主人公。ただし、少年の正体は……というところでちょっとしたひねりがある。

併録された『おお! われら三人』のほうが、完結してはいないがキャラの立ちかたという意味で面白かった。
これから、というところで残念ながら打ち切られておしまい。