月別アーカイブ: 2014年7月

【日記】14年07月01日 体重を測定できず

五時起床。
暑さで眠れず、夜通し寝返りを打ち続け汗びっしょり。

まだ暗いが涼しいうちに自転車で周囲を走ろうと身支度をしていると、激しい雨音。
窓の外を見ると、夜明け前のかすかな光を放つ空の中央に、巨大な黒い雲が視界いっぱい覆い、天蓋にたまった水をひっくり返したような雨が降りそそいでいる。
外出を断念して部屋をゴロゴロしていると一転、雨が止む。
黒い雲が見る見る消え、地平線の雲の切れ間からが朝日が周囲を照らし始める。2014-07-01-06.13.09
雨でリフレッシュした集落を散歩。
人気を感じない静かな住まい。雨露で艶を増した植物。本土と違う形のカタツムリ。声をあげ始める蝉。
宿に戻り、身支度を整える。2014-07-01-06.14.51

2014-07-01-06.19.58

宿にて朝食、いろいろ。
僕と同じ食卓に若い女性、僕が挨拶しても微妙な顔で頷くだけで会話がない。
僕がいなくなった後、他の客と笑い声をあげて談笑していて、ああそういうことかと思う。
八時に宿を出て、自転車でひたすら北進。
この時間すでに暑く、日差しが刺すように痛い。
宮古島の繁華街にある今晩一泊する予定の宿にに立ち寄り、ザックだけ預かってもらう。
宿の老夫婦は僕を気遣ってくれて、ペットボトルのお茶を渡してくれる。感謝。
スピードをあげて自転車で北へ向かう。
今日は、宮古島を自転車で時計回りに一周するつもりなのだ。
出だしは快調、一一時に宮古諸島の北限、池間島へ到着。
離島架橋、海から吹く風が灼けた肌に心地よい。2014-07-01-10.41.05
三〇分ほどで島を一周、また橋をわたって宮古島本島に戻る。
一二時ちょうど、宮古島の北端にある定食屋に入る。
お食事何処「すむばり」にて昼食、すむばり定食。
店内で水を飲み過ぎ腹を下して悶絶した上、トイレに自転車の鍵を忘れて一騒動。
気を取り直し単調な道をひたすら南進、一六時に南端の岬に到着。2014-07-01-13.39.25

2014-07-01-15.50.56

2014-07-01-15.53.04
すでに時間はギリギリ、ゆっくり周囲を見回している余裕がない。
アリバイ作りのように岬の先端の灯台の下で撮影し、すぐにトンボ返りで市街地を目指す。
これから二時間後の一八時までに二六キロ離れたレンタサイクルショップに自転車を返さなければならないのだ。
宮古島は凹凸が少ないというが、地面を這うようにママチャリを漕いでいると、この少ない高低差でさえ結構なダメージになる。
下り坂は楽だが、その後に必ず上り坂があるので油断できない。
暑さと疲れで意識朦朧になりながらひたすら自転車を漕ぐ。
夕日に向かって走る。2014-07-01-16.23.29
一七時五〇分の閉店間際にレンタサイクルショップ到着、自転車を返却。

ひと仕事成し遂げた安堵感でフラフラになって宿に向かうと、宿の老夫婦は僕を気遣ってくれてお茶を出してくれたり砂糖菓子をだしてくれたり。感謝。
部屋に荷物を置いて繁華街を散歩、日焼けで顔が痛いので帽子を買う。
地元の人が行くような定食屋を……と宿の主人に伺い、教えてもらった店へ。
「アパラ樹」にて夕食、海ぶどう丼セット、島らっきょうの浅漬。

宿に戻ってあまりの暑さに茫然としている。
今日はさすがにエアコンをつけて寝よう……
二二時就寝。2014-07-02-07.32.35


【本】『黄色い鼠』井上ひさし

オーストラリアに住む邦人が、戦中の日本人収容所虜囚の手記をもとに小説に再構成した……という体の物語。
この小説を書いた当時、作者の井上ひさし氏がオーストラリアに移住していたことをあとがきで知る。それを踏まえると井上氏が実在した手帖をもとに再構成したノンフィクションという設定のメタフィクションなわけで、あとがきから読んでいたらより楽しめたのに、と残念に思う。

異郷の地で日本人とは何かを考える主人公。
フランス人ならフランス語、ユダヤ人なら宗教……日本人は?「答えはたぶん〈同じ血〉だ」
井上氏もオーストラリアで日本人とは何か考えたのだろう。僕も宮古島からさらに離島へ向かうフェリーの中で、日本人とは何かと考えながら読み続ける。

アボリジニの死生観が興味深い。双子はカンガルーなど他の動物の魂が間違って入ったもの。間違えて入った赤ん坊を間引きする。
捕食したもの、殺したものに生まれ変わる。
蛇に噛まれて死んだら蛇に、太陽に灼かれて死んだら太陽に、自殺して死んだら本人(人間)に生まれ変わる。

そして僕にとって日本人とは何か、自分にはまだ現実感がなく、わからない……


【日記】14年07月02日 体重を測定できず

五時起床。
二八度にセットして寝たのだが、エアコン慣れしていない自分からすれば寒くて仕方なく今日も熟睡できず。
昨日の出来事を記録してから、早朝の繁華街を散歩。
おやつ、コンビニで買った紫イモタルト。
朝が静かなのは、宮古島が東京に比べ一時間ぐらい日の出入りが遅れるせい?
宿に戻って出発の用意。

宿にて朝食、いろいろ。
八時過ぎに宿を出て船着場へ。
今日は離島の多良間島へ向かう。
途中で宿の主人が車で追いかけてきて船着場まで送ってくれる。感謝。
多良間行きフェリーに乗船、片道二時間、往復四六九〇円。2014-07-02-08.28.15
大きなフェリーに客はまばら。全部で一〇人ぐらい、ほとんどが作業着の労働者。
波に揺られていると眠くなってくる。
まどろみながら本を読んでいる。

こんな本を読んだ!
『黄色い鼠』井上ひさし

港で送迎で待ってくれていた宿の人に名前を失念、迷惑をかける。2014-07-02-11.11.37
港から民宿まで車で五分。
宿を見てびっくり、窓に鉄格子のはまったプレハブ。
おでは強制労働させられる捕虜か!
部屋に入ると外の扉の開閉音、階段を登る音廊下を歩く音が反響している。
もう少し何とかならなかったのかなあ。2014-07-02-11.46.59

2014-07-03-06.53.24

宿の近くに食事処を見つけたので入る。
「みどりや旅館」にて昼食、そば。
(そばしかやっていないと言われた)
多良間島は夏休みに訪れた田舎みたいな印象。
懐かしい。
直径五キロぐらいの扁平な楕円で、ゆっくり自転車を漕ぎ続け、二時間強で一周。2014-07-02-12.37.23

2014-07-02-12.40.55

2014-07-02-12.56.55

2014-07-02-13.04.46

2014-07-02-14.01.31

2014-07-02-15.23.51

2014-07-02-15.22.53

ビーチを見つけたので、シュノーケルと水中眼鏡を借りて泳ごうとしたら干潮。
膝よりも水位が低い。2014-07-02-15.39.34
ビーチの前にある公園の東屋でふて寝している。
インターネットで情報収集できないからこういうことになるんや!
ということで、宿の看板にも書いてあるWi-Fiサービスの恩恵を受けたいと宿の女将に訴えると、画鋲で留めたメモ用紙に六二文字の手書き英数字を渡される。
今どき復活の呪文かよ!
くっそ長いWi-Fiのパスワードを部屋に戻り打ち込むが接続できない。
「0(ゼロ)とO(オー)あたりが怪しいと思う」
と女将に言うと
「あなたのパソコンがウィンドウズじゃないからでしょ」
と言下に否定される。

そんなことをしている間に食事の時間。
宿にて夕食、中華春雨の定食。
このメニューは……美味しいかどうかはともかくとして、僕の自宅の料理のほうがまだ一生懸命作っていると思う。
一九時頃宿を出て、島の高台、遠見の塔に登り水平線に沈む夕日を眺める。
外人と日本人女性のカップルが三脚で夕日を撮影しながらイチャイチャしているので、太陽が雲に隠れたタイミングで一人降りてくる。さみしい。2014-07-02-19.16.48

自室で何もする気が起こらずゴロゴロ。
疲れで気力が減退している。
二二時就寝。


【本】『誇りある沖縄へ』小林よしのり 企画・編著

沖縄の平和運動のその偽善について。
小林よしのり氏の思想の是非はともかく、自分の頭で考えて行動するところは尊敬できる。
宮古島の旅館の本棚にあったということは、宿の人が読んでいたということなのか。この本を読んでどう思ったのか聞きたいところ。

沖縄とひとくくりに言っても、沖縄本島、宮古諸島、八重山諸島ではアイデンティティが異なり、たとえば八重山諸島のなかでも石垣島と与那国島、波照間島など島ごとに豪族が覇権を争っていた……ってフラクタル理論
http://ja.wikipedia.org/wiki/フラクタル
みたいな話だなあ。


【日記】14年07月03日 体重を測定できず

五時起床。
エアコンをつけていると寒さで目覚めエアコンを消す、しばらくうとうとしていると今度は暑さで目覚めエアコンをつけ……の繰り返し。何で窓に網戸がなくて鉄格子なんだ?

食事までの間、近所を散歩。
放し飼いのヤギ、あるいは野生のヤギが人気のない集落の道を闊歩している。

2014-07-03-06.28.52

2014-07-03-06.38.40

2014-07-03-06.38.49

2014-07-03-06.38.26

宿にて朝食、いろいろ。
……食事の内容にもう何も言わない。

シュノーケルとメガネを借りて浜辺を泳ぐ。
透明度があまり高くなく魚が少ないので、飽きてすぐに陸に上がる。2014-07-03-08.21.02

2014-07-03-08.21.08

浜辺の前の公園の日陰でうとうとしている。
浜辺から流れてくる風が火照った肌を撫でて心地よい。2014-07-03-09.24.23

2014-07-03-09.26.11

2014-07-03-13.09.00

この島には食事処があまりないみたいで、今日の昼食も昨日と同じ店で同じメニューを頼む。
「みどりや旅館」にて昼食、そば。
一三時半まで公園で昼寝している。
宿の女将に港まで送ってもらい、フェリーで宮古島へ移動。
宮古島の平良港、伊良部島行きの船着場へ歩いて向かう。

明日のスケジュール確認のため、掃除のおばちゃんに平良港から宮古空港までのバスは出ていないのかと聞くと「無い」とのこと。念の為にバス会社にも電話するが、同じ答え。
いろんな離島をまわって来たが、ここまでバスの便が悪い場所は初めてだ。

高速フェリーに乗り換え、伊良部島へ。
宿の人に港まで迎えに来てもらう。
一〇分ほどで民宿に到着。
食事までの間、近所を散歩。2014-07-03-18.02.34

2014-07-03-18.15.22

2014-07-03-18.02.03

2014-07-03-17.44.03

宿にて夕食、トンカツなどいろいろ。
夕食後、やっぱり疲れで何もする気が起こらずゴロゴロするだけ。

2014-07-03-17.40.16

2014-07-03-17.39.42

部屋の本棚にあった本を手に取る。

こんな本を読んだ!
『誇りある沖縄へ』小林よしのり 企画・編著

二二時就寝。


【食】14年07月04日

宿にて朝食、玉子焼き等いろいろ。
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宮古島西里通り近くの飲食店「あぱら樹」にて昼食、あぱら樹定食。
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宮古空港にてドリンク、宮古島まもる君アロエサプライ。
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那覇空港にて立ち食いで夕食、沖縄そば。
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【日記】14年07月04日 体重を測定できず

五時半起床。
疲れきって定刻に起きることができず。
連日、寝室にエアコンというのも体調を崩す原因だ。
どうして宮古諸島の宿にはdocomo網戸がついていないのか。
右手に蕁麻疹のようなかぶれができている。
体調が悪い。
スケジュールを詰め込み過ぎ。
たまの旅行、もっとゆっくりするべきだった。

朝食、玉子焼き等いろいろ。

車で送迎してほしいと宿の女将に頼むと、午前中なら送ることができるとの返事。
午前って……僕は昨日の夕方五時半に着いたばかりでまだ島の観光もしていないよ!
港へは正午過ぎに出るバスに乗って向かうので、それまでの時間は宿の自転車を貸してくれるよう頼む。2014-07-04-08.37.28

2014-07-04-08.46.15

2014-07-04-09.06.42

2014-07-04-09.08.25

2014-07-04-10.36.26

2014-07-04-09.38.20

2014-07-04-09.29.58

2014-07-04-10.57.42

2014-07-04-11.08.50

2014-07-04-11.19.52

2014-07-04-11.20.18

2014-07-04-11.20.35

2014-07-04-11.29.53

慌てて三時間で島を一周……二二キロもあるので本当にただ単に島を一周しただけでひと休みも出来ない。
暑さとすさまじい日光で体力を消耗。
一二時過ぎに宿に戻ると誰もいないので自転車を庭に置き、放心状態でバス停前の石段に座って待っている。2014-07-04-12.18.39

2014-07-04-12.18.30

バスそして高速艇に乗り継ぎ、一三時前に宮古島の平良港に到着。
宮古島西里通り近くの飲食店「あぱら樹」にて昼食、あぱら樹定食。

土産を買い、郵便局で自宅宛へ送る。
「西里通り入口」バス停に向かう。しかし空港へ向かう道の反対車線側のバス停が見つからない。2014-07-04-13.24.13

焦ってバス会社に電話をかけてやり合い、電話で誘導してもらいバス停をようやく発見するとほぼ同時にバスが姿をあらわす。
数十メートル離れている上に車の行き交いが多く、対岸のバス停を見つけることが困難。
だったら逆方面のバス停にも明記すればいいのに……外から来た人に不親切だ。

一六時半、宮古空港に到着。
宮古空港にてドリンク、宮古島まもる君アロエサプライ。

一七時半の便で四〇分ほどで那覇空港。
那覇空港にて立ち食いで夕食、沖縄そば。

二〇時発の便で二二時過ぎに東京の羽田空港に到着。

地下鉄から出て初めて東京の外気に触れると、あまりの寒さにテンションが下がる。
陰気な小雨が降り続いている。宮古諸島から帰りたての浮かれた半ズボンで震えながら傘をさして帰宅。午前〇時半帰宅。
細々とした雑事で時間が潰れ、気が付くと二時で就寝。


【映画】『300』

やっぱりアメリカって
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」
と本気で思っているのかもしれない。
この映画で正しい決断、行動をしているとされるスパルタ王は見事なまでの筋肉で鎧もつけず裸で戦い、正義=健全なる精神=健全な肉体を体現している。
生まれたときにスパルタの選別から落とされた醜いせむし男(健全でない身体)は祖国を裏切り(健全でない精神)、ペルシア王のもとへ。
西洋を侵略しようとする(健全でない精神)ペルシアは、オカマ風のペルシア王(健全でない身体)が身障者(健全でない身体)を周囲に侍らせてハーレムを作っている。
王妃を裏切ろうとしたスパルタ評議会のメンバーはスパルタ王のようにマッチョでない(健全でない身体)から、健全なる精神を持っていないということだろうか。

この世界観なら僕は一番に殺されるだろうな。


【本】『賢者の石』コリン・ウィルソン

この物語には筋らしいものはほとんどない。
主人公の思考の流れを追っているだけ。ここで起こっていることは全て主人公の主観から見た出来事なので、事実かどうかはっきりしない。
行く手を阻む巨大な力と主人公は対峙するが、それ自体全てが主人公の妄想に過ぎないかもしれないのだ。 
もっと言うと、そこまで見越して著者が書いているのか、その本気度すらも推し量ることができない。
奇妙な、しかし一生に何度も読むことができない、途方もないとしか言いようのない小説。


【日記】14年07月05日 体重62.9kg

八時起床。
寒さと昨日までの旅の疲れで目覚めることができない。
外はずっと雨が降っていて、何かをしようとする出鼻をくじかれる。

朝食、豆乳コーヒー、キウイ、惣菜パン。
昼食、アボカドベーコンクリームパスタ。
夕食、焼き鯖、ゴマネギ豆腐。
前日までの旅疲れか体調があまりよくない。
ずっと一日、座椅子の上で本を読んだり眠ったりを繰り返している。

こんな本を読んだ!
『賢者の石』コリン・ウィルソン

DVDでこんな映画を観た!
『300』

二三時就寝。


【映画】『未知との遭遇』

今どき初めて鑑賞。なかなかに新鮮だった。
宇宙人の意図がわからない。恒星間飛行する科学力を持った宇宙人がどうして民家の窓や床板や煙突から入ってきて子供をさらおうとするのか。
宇宙人の電波に影響されてデビルズタワーに集まってくる人たちもよくわからない。音階で緯度経度を教えているのなら、どうしてこのうえ間違って解釈する可能性のある映像を宇宙人は配信してしまうのか。主人公含め受信者は周囲との関係に破綻をきたしてしまう。いい迷惑だ。
そして最後に宇宙船から出てきた、行って帰ってきた人達が地球に住む我々と大きな変化がない。普通の格好で着の身着のままでダラダラ歩いてくる。じゃあ何のため連れて行ったんだ。
全くもって宇宙人の意図がよくわからない。