月別アーカイブ: 2014年1月

【本】『千の顔をもつ英雄(上下)』ジョセフ・キャンベル

この本で扱われている、前提となる世界の神話が身近でない。
専門用語も難しい。
読み進むことが非常に困難。
でも頑張る。

上巻と同じく難解だけれども、読み進んでいくうちに情報の重複部分が増え、スポンジに何度も絵の具を染み込ませるように、自分の理解が少しずつ深まったことを実感。
現代まで残った神話は必然があって語り継がれたということで実話、創作を論じないところが興味深い。

【本】★『英雄誕生の神話』オットー・ランク

メモ:
重要なのは第三章、心理学的解釈における平均的な伝説の図式。

a.英雄は、高位の両親、一般には王の血筋に連なる息子である。
b.彼の誕生には困難が伴う。
(禁欲、長期にわたって子宝に恵まれない、外部からの禁止や妨害、長期にわたって子宝に恵まれない)
c.予言によって、父親が子供の誕生を恐れる。
d.子供は、箱、かごなどに入れられて、水に捨てられる。
(父親かもしくはそれに代わる者の命令で)
e.子供は、動物とか身分のいやしい人々に救われる。彼は、牝の動物かいやしい女によって養われる。
(いやしい人々はたいてい牧人。養われるとは乳を飲ませてもらうこと)
f.大人になって、子供は貴い血筋の両親を見出す。
g.子供は、生みの父親に復讐する。
h.子供は認知され、最高の栄誉を受ける。

神話においては、英雄と父親・母親の正常な関係が阻害されている。
子供は神話と同じような空想をする。(自分の本当の親に認められたい)
その空想は、幼少期の過大評価されていた時代への愛惜の念を表現している。
(成長過程で、子供は両親の庇護によって生まれた幸せな時期が消えてしまうから)
子供の空想(夢)、神話は密接に結びついている。
共通項はこの世界に生まれた理由。
アイデンティティについて語られているという点は同じだが、その差は個人か集団かということ。

【本】『遊ぶ脳みそ―パズルで鍛える! 記憶、知覚、認知 』リチャード・レスタック  スコット・キム

記憶について書かれた部分が心に突き刺さる。

人の記憶のほとんどが意味記憶。
それに対してエピソード記憶があるが、それが優勢になると、その人の人生は悲惨になる……って僕じゃないか! 
勉強も意味として覚えないで授業で先生が喋ったことやノート、教科書に記述した場所で覚えていた。
ささいなことと重要なことを区別化したり一般化することが難しかった。

オスカー・ワイルドいわく「神々は我々を罰したいとき、祈りにこたえてくれる」
つまり人は経験したことを全て覚えておきたいわけではなく、厳選した部分だけを残しておきたいのだ。

【本】★『脳は眠らない』アンドレア・ロック

(再読)

メモ:
第1章 夢研究の誕生―何でもありの時代
第2章 フロイトはまちがっている?―脳幹の役割
第3章 夢はどこから生まれるのか―「自然の実験」からわかること
第4章 夢の機能―生存のためのリハーサル

ユングによれば、私達が見る最も重要な夢は「集団的無意識」から生み出される。
遠い祖先から受け継がれてきた人類の経験的な記録。
人間の胎児に見られる尾骨の名残のように身体には進化の歴史を物語る形跡がある。
心も「それを内包するからだがそうであるように歴史をもつ」
夢だけでなく歴史を通じて神話やお伽話宗教的な儀式に見られる

フォウクスの実験

九歳から一一歳になるまでは、夢の内容も見る頻度も大人のレベルに達しないことがわかった。
九歳未満の子供がレム睡眠中に起こされて夢を思い出せる確率は三〇%余りに過ぎない。
九歳という節目を過ぎると大人と同じ八〇%前後になる。
子供たちが話す夢の内容が大人と異なっていた。
五歳未満の子供の夢は短い平板なイメージで構成され、動物がよく登場する。

夢をよく見る子供は色つきのパターンの積み木で同じ物を作らせると点数が高い
視覚、空間認識のテストで高い点数を出した
視覚的なイメージ作りは徐々に発達する能力であり、夢を見るための重要な前提条件になる。

自分自身が夢のなかに登場するのは七歳以降
それまでは子供には自分という認識がない。

前頭葉にダメージ↓夢を見ない

前脳基底部核に損傷を受けると起きていても夢を見る

夢の中で 扁桃体が刺激される
「闘うか逃げるか」

前頭葉皮質だけが取り残される。
論理や理性を司る。
現実と妄想をチェックする機能が働かない。

外界の視覚情報を最初に受け取る覚醒時よりも一次視覚野は活発になる。
長期記憶の処置中枢は活発に動いているのに、現在の体験を記憶するのに必要な領域は活発ではない。
(実際には刻まれているが、思い出すきっかけがないだけ)

夢は意識下の底にある願望から生まれる(フロイト)

視覚連合野
夢を見ているときは視覚空間系の脳が活発化
↔違い
統合失調症は、聴覚言語系が活性化

長期記憶の領域は普段より活性化

短期記憶の領域は寝ている

感情の部分が活性化
大脳辺縁系(長期記憶の領域)

神経生理学

心理学

実は性的な夢が出てくる割合は一割にしか過ぎない
最も頻繁に見るのは追いかけられている夢

子供たちは空想の中では自分が主人公だが
空想の中ではなりたい自分
夢の中では本当の自分

脳は覚醒時以上にエネルギーを使い、身体は麻痺
全く無防備

夢は生き残るためのリハーサル

日々の体験で得た情報が統合され反復学習

仮想現実

虎もネコも夢を見る
夢と現実を区別するように
短期記憶を残さない
夢は覚えておくものとして作られていない
比較的新しいことなので読む書く計算する夢を見る事はほぼない

●第5章 夢と記憶―体験を整理する

記憶をするとまず海馬に取り込まれる。
隣接する扁桃体は経験次の感情的な反応
一旦保留されてから新皮質に移動していく。

手続き記憶と宣言的(陳述)記憶の二種類。
宣言的(陳述)記憶は意味記憶とエピソード記憶

脳はインターネットの閲覧ソフトのような役割。
夢はエピソード記憶のアクセスが絶たれた状態で観る。
ゆるやかに夢の中に吸収されていく。
夢の中の日中の残滓は半分に満たない。

「夢のタイムラグ効果」…特に女性によく見られる

PTSD
三日後がピーク、次のピークは一〇日後。
海馬がその情報を処理して新皮質に配信するまでの時間
海馬はメモリの役割
新皮質がハードディスク
もともとは生存に必要なスキルのリハーサルだったが、人間はさらに上の複雑な層が重なる

●第6章 夢は心を癒す―自分でできる精神分析

感情を整理する脳の役割
感情的にバランスのとれた人が気持の良い日を過ごしたとき六〇対四〇
深刻な悩みを抱えている人は九五対五
ネガティブな感情のほうが多い
夜のうちにそういう感情を処理しておくため?

最初のレム睡眠で見る夢が最もネガティブ
二回目、三回目と回数を重ねるごとに
よりポジティブになっていく。
より古いイメージが混ざり合った複雑なものになっていく
※ただしうつ病の夢のパターンはこれと大きく異なる

●第7章 左脳の解説者―脳が紡ぎだすストーリー

脳は全くデタラメなイメージからストーリーを紡ぎ出す
右半球 幾何学的な図形や空間認識
左半球 言語能力、文章、計算
右で世界を認識、左でそれを分析、問題を解決。

睡眠中、脳の不完全なイメージから推測したものが夢
あうれでてくるイメージから即興的に作られたものが夢
睡眠中に生理的な変化で脳の作業ルールが変わるため

妄想じみた夢が生じるレム睡眠中は、神経伝達物質ノルエピネフリンの分泌が大幅に低下
(ノルエピネフリン…ニューロンが同時発火したときにノイズを締め出し、奥亭の信号に的を絞る皮質の能力を高める)

背景が変わるだけでなく、登場人物も変わる
しかし人が物になったりその逆のパターンは報告されていない
↓人と物を扱うのは別の領域

言語能力や記憶力に問題がなくても空間認識のテストが著しく低いと夢を見ない

●第9章 明晰夢の世界―自分の夢をコントロールする

明晰夢とは、レム睡眠期に入り脳の生理的な状態が変わっても、強い意志が働いているために意識が保たれている状態。

夢を見ているときは普通「私は夢を見ている」という自覚がない。
明晰夢では何らかの作用で自己意識が生まれる。

筋書きや設定の意外なひねりで夢の呪文が解け、明晰夢に入る。
きっかけ 何年も前に死んだ人との再会、あまりにも奇妙な風景に「これは現実だろうか?」と疑問を持つ

明晰夢を見ているとき、眼球の動きを操ることができる
眼球を特定のパターンで左右に動かせば、レム睡眠中に無意識に起きる眼球運動とはっきり区別できるはず

半数、ある調査では八割が明晰夢を見たことがあると答えている。
一ヶ月に一度以上見る人は一割から二割

明晰夢を見るのはほとんどレム睡眠中、睡眠時間の後半、明け方から朝にかけて見る確率が高い
朝に近づくにつれ体内時計にあわせて体温が上昇、あらゆる睡眠段階で脳の動きが活発になる
睡眠時間の後半はレム睡眠の時間が長くなる。
明晰夢でなくとも鮮やかな夢を見やすくなる。

明晰夢を見るためには自己意識が生じるよう皮質が高度に活性化しなければならない。
(おそらく言語能力を司る左脳の側頭葉のスイッチが入る必要がある)
「これは夢だ」と認識しなければならないから。

明晰夢を見る人の二五%は夢を見ていることに気づくだけで操作できない

想像するより夢の中で行動する方が脳の動きが活発になる。

夢の中がリアルなのは
外から入ってくる情報がニューロンを刺激するのと同じような反応が脳内で起こる。
想像と現実を区別するために起きているときは神経伝達物質セロトニンが働く
レム睡眠中はセロトニンの低下

明晰夢を見るために
●普段よりも一〜二時間早く起き、三〇分から一時間起きてから二度寝すると確率が一五倍から二〇倍高まる。

●一日に少なくとも五〜六回「これは夢か現実か」確認する
(リアリティーテスト)
眠っているときも同じように自問する習慣をつける

●眠る前に「夢を見ているときに意識を保つぞ」と自分に言い聞かせる。

明晰夢を見る回数が五割増す

●夢を見ているとき確認すること
活字や時計を探して、それを見る。
(夢の中では活字はほぼ例外なく変化する)

夢が崩れそうになると意識を他に移す
くるくる回転する方法で夢が続く確率が二二倍

【日記】14年01月のこと

14年01月01日 体重61.8kg

朝寝坊、五時四五分起床。
朝食、カツオブシとセロリとタコと玉ネギとトマトのマリネ、骨付きフランク、チーズサラミとアボカドとトマトのサラダ。

九時九分より公園を四〇分ジョギング。
Tony Banks『Still』を聴きながら走る。
一一時外出。

一一時三〇分よりユナイテッド・シネマとしまえんにて映画鑑賞。
『ゼロ・グラビティ』
この映画を観て宇宙怖イ行キタクナクナッタ!と言う人が周囲で続出しているが、僕から言わせれば大宇宙の真ん中で地球を見おろしながら一瞬で死ねるならいいじゃん。何ヶ月もかけて地味に病院や自宅で癌で死にたくない! 本当に宇宙を彷徨っているかのような錯覚に陥る視覚効果、容赦の無いシナリオ、キャスト……全てが愛おしい。

一四時、練馬のマクドにて昼食、ダブルチーズ−バーガーセット(ポテトM、コカコーラゼロM)。
一五時半帰宅。

読んだ漫画。
『ロック冒険記(全2)』手塚治虫
あとがきのとおりこれは確かにチャペック『山椒魚戦争』のオマージュだ。もっと言うと『のび太の魔界大冒険』は『ロック冒険記』のオマージュ……オマージュの連鎖! 連載当時、長編マンガを描くことの出来る人が手塚治虫氏しかいなかったという事実に驚く。

夕食、サーモンと海草とアボカドとトマトのサラダ、お雑煮、おせち料理。
二二時半就寝。

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14年01月02日 体重61.8kg

朝寝坊、六時三〇分起床。
朝食、エビチーズサラミと海草とアボカドとトマトのサラダ、お雑煮、おせち料理。

DVDにて映画鑑賞。
『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』
思いがけず面白かった。何度も爆笑。こんなバカバカしいことに凄い予算と技術を使うって……そりゃ日本は戦争でアメリカに勝てるわけないよ。

一〇時二七分より公園を四五分ジョギング。
Rush『Permanent Waves』を聴きながら走る。

昼食、サルサソース和え鯖フィレとサラダ、お餅、シソ鳥つくねハンバーグ、おせち料理。
夕食、うどんすき。
読んだ漫画。『罪と罰』手塚治虫

たった一三五ページなのに泣ける! あとがきにて昭和三〇年台にも文学漫画ブームがあったとのこと。時代は繰り返すんやなあ。

『地球の悪魔』手塚治虫
脳腫瘍によって生まれた二重人格という概念を一九五四年の少年漫画別冊付録で描くって時代を先取りしすぎてるよ! 手塚治虫氏曰く際立った反響もなく忘れ去られた作品とのこと。

読んだ書籍。
『人生がときめく片づけの魔法2』近藤麻理恵
「ときめき」はインスピレーションまだだからわかるとして、片づけに風水や陰陽五行まで出てきて(とっかかりとして女性は入りやすいかもしれないが)やっぱり日本人は、特定の神を信仰しないだけで超常的なものの中に生きている、ということを実感。かえって僕は身構えて、眉につばを付け「クワバラクワバラ」と唱えてしまうけど。

二二時半就寝。

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14年01月03日 体重61.9kg

朝寝坊、五時半起床。
朝食、おじや、サルサソース和え鯖フィレとエビチーズサラミとサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『未来惑星ザルドス』
未来の女性はワキ毛を剃る習慣がないねんな!

九時二四分より公園を四四分ジョギング。
Queensrÿche『Empire』を聴きながら走る。
昼食、モツ鍋。
夕食、うどんすき、シソ鳥つくねハンバーグ、サルサソース和え鯖フィレとサラダ。

読んだ漫画。
『新選組』手塚治虫
あとがきによると新選組ブームの前に描かれた作品。昨今のパブリックイメージと異なって、こんなブサイクな沖田総司は見たことがない! この漫画の主人公は新選組と無関係の若者であり、物語は池田屋事件前に打ち切り。新選組から遠く離れた手塚治虫ワールドだけれども、全体的に漂うムードは妙に切なくてイイ!

読んだ書籍。
『千の顔をもつ英雄〈下〉』ジョゼフ・キャンベル
上巻と同じく難解だけれども、読み進んでいくうちに情報の重複部分が増え、スポンジに何度も絵の具を染み込ませるように、自分の理解が少しずつ深まったことを実感。現代まで残った神話は必然があって語り継がれたということで実話、創作を論じないところが興味深い。

二三時半就寝、寝付きが悪く深夜まで寝返りを打ち続けている。

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14年01月04日 体重61.9kg

朝寝坊、七時前起床。
朝食、骨付きフランク、サルサソース和えチーズエビサラミとレタスとのサラダ、モツ鍋残りで作ったおじや。

DVDにて映画鑑賞。
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』
僕が好きだった頃の電波少年、こんな感じだったなあ〜。

一〇時三三分より公園を四三分ジョギング。
Banco Del Mutuo Soccorso『Darwin!』を聴きながら走る。
心地よい。
昼食、サルサソース和えソーセージとアボカドとトマトとレタスのサラダ、小籠包、ネギ豆腐、甘辛ゆで砂肝。
夕食、ソーセージとアボカドとトマトとレタスのサラダ、ソーセージ、シソ舞茸チーズベーコンはさみ鶏胸肉、ネギ豆腐、甘辛ゆで砂肝。

読んだ漫画。
『スリル博士』手塚治虫
タイトルの由来……主人公の父親のあだ名。スリル博士は街のお医者さんで、病院の名前はスリル医院。そんな名前の病院へ行くのは勇気がいる。

二二時半就寝。

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14年01月05日 体重62.7kg

目覚ましをセットし忘れ六時起床。
朝食、小籠包、チーズとソーセージとトマトとレタスのサラダ。
八時に外出、九時に大塚の図書館、一〇時に新宿の世界堂。
帰宅して駅前に置いていた自転車がパンクしている。
昼食、たらこパスタ、シソと塩麹胸肉炒めのでトマトとレタスのサラダ。
自転車を修理に出し、ついでに光ケ丘の図書館に寄る。
一旦帰宅。
一六時二一分より公園を四二分ジョギング。
Arti E Mestieri『Articollezione』を聴きながら走る。
心地よい、これはお気に入り。
駅前のショッピングモールに修理に出していた自転車を受け取る。
夕食、ケチャップ&タンドリーチキン、ネギ豆腐、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『アイアン・フィスト』
主要キャラがみな悪目立ちしすぎて、相対的に主人公が一番薄くなっていた。主人公の動機付けがもっと早かったら絶対お気に入りの映画になったのに……残念。

二三時就寝。

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14年01月06日 体重61.9kg

四時半起床。
朝食、ケチャップ&タンドリーチキン、ネギ豆腐、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。
年末に録画した「ビッグダディ」特番、毎朝食時に観ているがまだ観終わらない。
どんだけ長いんだ!
今年は「ビッグダディ」から始まって「ビッグダディ」に終わりそうな予感。

DVDにて映画鑑賞。
『しわ』
色の塗り忘れ、線の不統一、同画面上の絵柄の違いが気になって仕方ない。手描きの線なのに雲や水がデジタルエフェクトなのもひっかかる。アナログ絵なら許容されていたもの(むしろ味になっていた)が、デジタルになるとあらわになって鑑賞時のノイズに。考えさせられる、泣ける物語なのに集中できなくて悔しい!

昼食、ごま豆乳鍋。
一四時一四分より公園を四五分ジョギング。
風が強く、寒い。
いつも公園の定位置でサックスの練習している人、今日も来ていた。
たいへんだ。
Gryphon『Gryphon』を聴きながら走る。
古楽器を漬かっているせいかファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルみたいな音楽に感じる。
夕食、ゴマ豆乳ほうとう。

読んだ漫画。
『ぼくの孫悟空(全8)』
悟空が危機に陥るといつもお釈迦様に観音様、大日如来、菩薩様……神様関係が総動員で助けに来る。そのときの気持ちは、大長編ドラえもんで過去世界でのび太が危機一髪……そこへタイムパトロール隊が助けに来るたび思うこと「だったら第一話でドラえもんがのび太の家に来た時点で何とかしろよ!」と同じ。

二三時就寝。

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14年01月07日 体重61.9kg

微妙に朝寝坊、五時半起床。
朝食、小籠包、ソーセージとトマトとアボカドとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』
僕も運命の原稿用紙かペン先がほしい。

午前は駅前のショッピングモールで買い物。帽子や食材など。
サブウェイにて昼食、ローストチキンメルトサンドのセット。
午後、溜まっていた日常のことを済ませようとするがストレスがかかってできない。
僕は本当にクズだ。
夕食、小籠包、スモークサーモンとトマトと海藻とレタスのサラダ、きゅうりと塩麹鶏もも炒め。

読んだ漫画。
『0マン(全4)』手塚治虫
横山光輝氏『マーズ』と同じテーマの破滅SF。新人類と人類の対決に、人類側につく(新人類の)主人公。しかし人類を守る価値があるのか? 主導権が人類側に移るたび、権力や金に目を眩み我が物にしようとするリーダーが現れる……その姿は今日の世界を戯画化したもののようだ。

二二時半就寝。

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14年01月08日 体重61.8kg

四時半起床。
朝食、小籠包、ソーセージとトマトとレタスのサラダ、タコとトマトとタマネギのマリネ。

DVDにて映画鑑賞。
『俺たちフィギュアスケーター』
何と! 観たことがないのに想像していたのと同じ内容だった。映画が好評だったせいかいろんなところから情報漏れまくり入りまくりやったんやな。でも何箇所か声を上げて笑えたし楽しかったからよしとしよう。

一週間かかけてようやく年賀状を描いて送る。
昼食、漬けマグロアボカド丼、スモークサーモンとタコとトマトとタマネギのマリネ。
一二時三〇分より公園を四二分ジョギング。
Gryphon『Glastonbury Carol』を聴きながら走る。
午後から部屋片付け。
去年の正月にドラクエ10をプレイ中、パーティに入ってきた人にひどく罵倒されネットゲームの恐ろしさを実感。
それ以来怖くてアクセスできなかったが金も勿体ないので退会を決意。
一年ぶりにログインするとバージョンアップのデータ取得に五時間……朝からずっとスライム砂時計がぐるぐる回っている。
夕食、ゴマネギ豆腐、シソ巻梅風味胸肉炒め、スモークサーモンとタコとトマトとタマネギのマリネ。
夕食が終わってテレビを見るとまだドラクエは更新している。
今日中にはログイン無理だな……

読んだ漫画。
『キャプテンKen(全2)』手塚治虫
Kenが何のキャプテンかと思ったら、自分で「僕はキャプテンKenだ!」と名乗ってるだけで何の役職でもないことに驚く。そういう理屈だったら僕だって名乗るよキャプテンNozoって! 火星を舞台にした西部劇にターミーネーター的な要素も入っているが、時代を考えるとキャメロン『ターミーネーター』よりもさらにその元ネタの『アウターリミッツ』のハーラン・エリスン脚本のストーリーから着想を得たこと可能性が高い。キャメロンは盗作でエリスンに敗訴が確定したが、手塚氏はこの作品のことばれなくてよかったですね!
何と! 今調べたらアウター・リミッツは1963年から放送、対してこの漫画が描かれたのは1960年! 手塚治虫氏はやっぱり偉大だった! 逆にハーラン・エリスン盗作疑惑……まあ彼がこの時期の日本の少年漫画を読んでると思えないけど。

『白いパイロット(全2)』手塚治虫
『スリル博士』『0マン』『キャプテンken』に続く少年サンデーのSF漫画連載四作目。共通して言えるのはどれもクライマックス近くで主要人物死にすぎ。特にこの作品はいい人であればあるほどか酷い死に方。読んでいて心揺さぶられるけど、手塚氏に心をコントロールされているようで何か腑に落ちない。

二二時半就寝。

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14年01月09日 体重60.9kg

四時半起床。
朝食、タコのマリネとトマトとソーセージのサラダ、ゴマネギ豆腐。

DVDにて映画鑑賞。
『オーガストウォーズ 』
パシフィック・リム的なものを想像して観たら、ロボットはメタファー……それはいいとしても正義のロボットが悪と戦う話でなく、主人公を襲う悪いやつがロボットってどういうことよ! しかもロシアは正義、敵は悪のグルジア共和国。納得がいかなさすぎる。

午前中、イラストの下描きをしながら、過去のパソコンの中のデータ整理。
昼食、ケチャップささみナゲット、ゴマネギ豆腐、チーズサラミとアボカドとスモークサーモンとレタスのサラダ。
一三時二三分より公園を四二分ジョギング。
Vanilla Fudge『Keep Me Hanging On』を聴きながら走る。
午後もイラストの下描き、ドラクエⅩの退会手続き。
夕食、ソーセージ、ケチャップささみナゲット、シソ巻梅風味胸肉炒め、小籠包、チーズサラミとアボカドとスモークサーモンとレタスのサラダ。

読んだ漫画。
『勇者ダン』 手塚治虫
てっきり明治とか戦前の話かと思っていたら、途中でヘリが登場し、現代の話だと気づく。この漫画が描かれた時期が五〇年前で、五〇年前の現代は今から振り返れば昔……蒸気機関車が走ってたり電気がついてない家が普通にあったんだな。話じたいはジャングル大帝の北海道版、アイヌの少年と動物園から逃げ出した虎の友情冒険譚。

『もやしもん(11)』石川雅之
萌え漫画やねんな〜。

二二時半就寝。

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14年01月10日 体重60.5kg

七時起床。
朝食、ケチャップささみナゲット、
自分の行動をポイント制にして月末にたまったポイントを自分のプレゼントにしているのだが、オナニー1回でマイナス1ポイントなので全てのポイントが相殺され一向にたまらない……
自転車で外出。

九時四五分よりユナイテッド・シネマとしまえんにて映画鑑賞。
『大脱出』
なんで宣伝でネタバレさせてるの? それはさておき素直に面白かった!

杉並区の図書館で本を借りてから、業務用スーパーに寄って帰宅。
昼食、砂肝甘辛煮、トムヤムクンラーメン、ベーコン豆腐海藻サラダ。
弟夫婦から年賀状。
子供が三人生まれたとのことで「年賀状あげに来てください」とメッセージ。
だから会いたくないんだよな〜。
午後はペン入れ、仕上げ、原稿を脱稿。
夕食、鶏もも豆腐ネギ海藻レタスサラダ、キャベツトマトネギにんじん入りスープ餃子。

読んだ漫画。
『きりひと讃歌(全4)』手塚治虫
今から翻ってみれば、手塚氏のキャラクター造形が見た目や特徴だけでなく内面に向かった、手塚漫画パラダイムシフトの金字塔的作品だと思う。

『虹のとりで』手塚治虫
あとがきでストーリーは適当だった的なこと書いていたけど、このレベルで適当ってどんななんだよ! 僕にはじゅうぶん以上に面白かったんですけど。

二二時半就寝。

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14年01月11日 体重61.4kg

四時半起床。
朝食、鶏もも豆腐ネギ海藻レタスサラダ、砂肝甘辛煮、キャベツトマトネギにんじん入りスープ餃子。

DVDにて映画鑑賞。
『ラブリーボーン』
クライマックスの焦らし焦らしが結局カタルシスにつながらず、単にストレスなだけやんけ! 泣けたけど。

八時外出、八時半より耳鼻科でアレルギー注射。
一一時診察終わり、大江戸線で移動。
ラーメン大本郷三丁目本店にて昼食、つけめん(小)野菜増し。
弥生美術館にて伊藤彦造展。
見習うところ多し。
夕食、ソーセージとトマトとレタスのサラダ、ワカメとタケノコ煮、チーズシソ梅巻き鶏胸肉。

読んだ漫画。
『母さんがどんなに僕を嫌いでも』歌川たいじ
電車の中で不覚にも泣いてしまった。でも語る言葉(絵)があるってのはいいことだな。

二二時半就寝。

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14年01月12日 体重61.2kg

四時半起床。
朝食、ワカメとタケノコ煮、チーズシソ梅巻き鶏胸肉、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『偽りの人生』
ヴィゴ・モーテンセンの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』に続く、別の人生シリーズ。第二の人生を歩み始めた僕からしても非常に興味深かった。

眠い。
映画を観ながら途中で何度も寝てしまい、鑑賞に三時間かかってしまう。
昼食、ゴマネギ豆腐、生ハムとアボカドとトマトとレタスのサラダ、ほうれん草と鶏モモ肉の甘辛醤油炒め。
一四時四六分より公園を分ジョギング。
Gentle Giant『In A Glass House』を聴きながら走る。
夕食、ワカメとタケノコ煮、ささみとネギ焼き、キャベツトマト入りスープ餃子、ほうれん草と鶏モモ肉の甘辛醤油炒め。
自分のブログに手を入れている。

読んだ漫画。
『アポロの歌』手塚治虫
たくさんの精子が卵子に向かって走っていく性教育授業みたいな冒頭から、繰り返し報われない愛のすえ死ぬ主人公の姿を繰り返し見せ、物語自体はこれが永遠に続くことを暗示して大オチもなく唐突に終わる。これはニーチェの永劫回帰的なもの?

二二時半頃就寝。

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14年01月13日 体重60.9kg

四時半起床。
朝食、生ハムとアボカドとトマトとレタスのサラダ、ささみとネギ焼き。

DVDにて映画鑑賞。
『嘆きのピエタ』
「こんなにお前のことを思っているのに何でわからないんだ!」 韓国映画って、楳図かずおの漫画的な……論理よりも直感、思いが行動を支配する世界。いったん取り込まれたら酒や煙草のように中毒性があるんだけど、ちょっと気持ちが離れてしまうと身体にアレルギー反応が出してしまう。この映画はまだ入っていけたほうだけど、最後まで違和感が浮かんだり消えたり。

自分のブログに手を入れている。
昼食、もやしチャーシュー麺、生ハムとアボカドとトマトとレタスのサラダ、ささみとネギ焼き、ほうれん草と鶏モモ肉の甘辛醤油炒め。
午後から仕事の用意、部屋片付け。
夕食、ゴマネギ豆腐、キャベツトマト入りスープ餃子、セロリとサーモンとタマネギとトマトのマリネ。

読んだ漫画。
『弁慶』手塚治虫
弁慶の立ち往生があっさり! 手塚氏自身も楽しんで描いていることが伝わってくる、脈動感のある物語だった。

『平原太平記』手塚治虫
ラストで物語の舞台、荒れ地の現在が描かれる。それは立ち並ぶ煙突が煙を履き続ける工場の見開きの絵……今の価値観から見れば、せっかく開墾(征服)した地が変わり果ててしまった無常感がこみ上げてくる不吉な絵なのだが、この漫画が描かれた戦後間もない時代では輝かしい未来、人間の勝利を意味したのだろうか。

『漫画大学』 手塚治虫
これが描かれた当時は、タイトル自体が意外なもの同士の組み合わせギャグで、大学なのによりによって漫画って……というギャップの笑いだったのだろうが、いまや本当に大学で漫画教えている時代。漫画が社会的に認知されたことと同時にカウンターカルチャー的な力を失いつつあるのだ。漫画もいずれはクラシック音楽や絵画と同じくアカデミックな権威の力を借りて生き残っていくことになるのだろうか。そう考えていると手塚氏の欄外からのツッコミに笑えなくなる。こういうことを大まじめに授業でやられた日にはたまったものではない。

二二時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月14日 体重61.6kg

四時半起床。

実家から送られてきたモチを食べていたらたった一〇日で三キロリバウンド!
この三ヶ月で合計四〇〇キロ走った行為がすべて水のバブル。

朝食、ソーセージ、ゴマネギ豆腐、シソと豚角煮とコンニャクとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『マネーボール』
むしろここですらリストラされた人に感情移入しちゃうよ……

部屋片付け。
途中でエネルギー切れ、自分の動きが止まり茫然としている。
精神的な力欲しいが!
昼食、たらこうどん、ニラ豚角煮炒め、ワカメとサーモンとトマトのマリネ。
午後、買い物や日常の細々とした用事を済ませる。
夕食、トマトとマグロとレタスと玉ネギのマリネ、ソーセージとエビクリームパスタ。

読んだ漫画。
『新世界ルルー 』手塚治虫
描いた本人があとがきで物語を「でっちあげ」たって書いているよ。あっち行ったりこっち行ったり本当に話がとりとめない。しかし、女の子の頭に窓があって人が飛び出してくる描写は今読んでも斬新。その子がスカートを広げて丸めたら大きな家になるって、ホイポイカプセルどころの話じゃない!

『冒険狂時代』手塚治虫
あまりにも行き当たりばったりで読んでいて話がどこへ向かっているのかよくわからない。手塚氏の初期の連載漫画ってやたら扇情的でとりとめがない印象。

二二時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月15日 体重60.8kg

四時半起床。
朝食、ソーセージとトマト、トマトとマグロとレタスと玉ネギのマリネ。

DVDにて映画鑑賞。
『ヘンゼル&グレーテル』
ファンタジー風味の中世魔女狩りの話。魔女狩りは異教徒などマイノリティ(精神病患者、障害者など含む)を対象とした集団ヒステリーなわけで、実際この映画のサバトには畸形の魔女が多く参加している描写がある。つまり西部劇だと呪術使いインディアンを保安官が銀の銃弾で撃ち殺していくような話。今こういう映画を作るならそれなりの新解釈が必要なのでは? しかしながら、途中で二秒だけ見えたヌードの乳首も意図不明だし、制作者側がそこまで考えていないのは明らか。

他人の嫌なところは自分の嫌なところ……グルグルグル……

なかなか予定通りに進まない。
自分の前頭葉は弱すぎる。
昼食、こんにゃくご飯、ささみのガーリック青海苔ピカタ、ゴマネギ豆腐、生ハムとルッコラとトマトのサラダ。
夕食、セブンイレブンつけ麺(半熟卵入り)、ニラと豚角煮炒め。

読んだ漫画。
『メトロポリス』手塚治虫
あとがきで手塚氏が事細かに解説。ここはこれの引用、これはあそこの引用……印象的なラストに至っては、自分の過去作のとある「シーンがたいへん読者に受けたので、柳の下の二匹目のドジョウをきめたのです」……ってそこまで赤裸々に言うか!? それでも作品の魅力が薄れないから、手塚氏が元々持っている潜在的なエネルギーとオリジナリティはずば抜けている。

『38度線上の怪物』手塚治虫
あとがきで手塚氏いわく、この「漫画は三流半以下のくだらない作品」で、「これらの三流半以下のくだらないを収録するのはたいへん気がひけて、むしろ恥さらしになるのではないかと思いました。しかし全集であるからには、屑を承知で組みいれなければならず、」「現在の読者には、あきれかえって怒りだす人がいるにちがいないと思ってます。」確かに漫画の内容は支離滅裂でよくわからなかったが、この文章を見ることができただけでも読む価値あり!

読んだ書籍。
『英雄誕生の神話』オットー・ランク
重要なのは第三章、心理学的解釈における平均的な伝説の図式。 神話においては、英雄と父親・母親の正常な関係が阻害されている。 子供は神話と同じような空想をする。(自分の本当の親に認められたい) その空想は、幼少期の過大評価されていた時代への愛惜の念を表現している。 (成長過程で、子供は両親の庇護によって生まれた幸せな時期が消えてしまうから) 子供の空想(夢)、神話は密接に結びついている。 共通項はこの世界に生まれた理由。アイデンティティについて語られているという点は同じだが、その差は個人か集団かということ。

二二時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月16日 体重60.8kg

朝寝坊、五時起床。
朝食、生ハムとルッコラとトマトのサラダ、半熟卵、ささみのガーリック青海苔ピカタ、ニラと豚角煮炒め。

『コンプライアンス -服従の心理-』
「こんなに言うこと聞く!?」警察としょっちゅう喧嘩している僕からすればビックリ! しかし社会が回っていることは協調性のある人たちのおかげ(僕みたいな人ばかりだと無政府状態になる)だといつも感謝していますよ。その協調性(空気を読むこと)を逆手に取り隙をついた犯罪か。マニュアル化された後ならともかく、こういう事件を初体験で防ぐのは難しい。無政府状態は困るしじゃあどうすればいいんだよ!

午前中は資料本を読んでいる。
昼食、鶏モモと舞茸と白ネギのガーリック炒め、生ハムとソーセージとトマトとレタスのサラダ。
午後はラフを描いて編集部に送る。
夕食、ミートソースパスタ、生ハムとソーセージとトマトとレタスのサラダ。

読んだ漫画。
『来るべき世界(全2)』手塚治虫
手塚治虫氏のヒューマニズムはニヒリズムの裏返しの両輪、どちらが優勢になっても葛藤がなくなり物語が前に進まない。ゾロアスター教ではこの世界がアーリマンとアフラ・マズダがで絶えざる闘争の場であるかのように、手塚の内面でずっと個人的なレベルから普遍的なレベルまで愛と憎しみが戦い続けていたんだろうな……ラストのやりきれなさに思う。

読んだ書籍。
『遊ぶ脳みそ―パズルで鍛える! 記憶、知覚、認知』リチャード・レスタック、スコット・キム
記憶について書かれた部分が目にとまる。 人の記憶のほとんどが意味記憶。それに対してエピソード記憶があるが、それが優勢になると、その人の人生は悲惨になる……って僕じゃないか!  勉強も意味として覚えないで授業で先生が喋ったことやノート、教科書に記述した場所で覚えていた。ささいなことと重要なことを区別化したり一般化することが難しかった。 オスカー・ワイルドいわく「神々は我々を罰したいとき、祈りにこたえてくれる」 つまり人は経験したことを全て覚えておきたいわけではなく、厳選した部分だけを残しておきたいのだ。

二二時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月17日 体重60.2kg

四時半起床。
朝食、半熟卵、鶏モモと舞茸と白ネギのガーリック炒め、チーズとソーセージとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『ウィンターズ・ボーン スペシャル』
多様性によっていろんな可能性を探ることができアメリカは比類ない発展を遂げることができた。しかし多様性の負の側面、そこからはじかれた人たちはこんな前時代的な生活を続けている……それでもまっすぐ生きようとする主人公と弟妹に涙。美味しそうなリスとシカの肉に涎。

一一時一二分より公園を三四分ジョギング。
オムニバスアルバム『Italian Progressive Rock History1』を聴きながら走る。
昼食、餅鍋。
午後はずっとイラストの下描き。
一八時に外出。
散髪屋に寄ってから、一九時に練馬駅前で元編集者Kさんと待ち合わせ。
Kさんとは二〇一〇年末によしおの寄席を観に行って以来三年ぶり。
台湾料理店にて夕食、二人で合計六四〇〇円ぶん飲み食い。
僕はかなり酔っ払う。
Kさんからいろいろな話を伺う。
Kさんが一億円の借金を背負って社長になったこと。
その会社は無くなり、今は違う会社に移ったこと。
Kさんが中学の同窓会で初彼女(一〇人中一〇人が振り返るほど美しい)ができたこと。
結婚も考えたが、結局別れてしまったこと。
今月中に引っ越し、元編集者のSさんと同居すること……など。
途中で喫茶店に場所を変え話を続け、二三時に解散。
眠いので帰宅してすぐ二四時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月18日 体重61.1kg

大幅に朝寝坊、八時起床。

DVDにて映画鑑賞。
『ヒア アフター』
一秒だけ映った乳首にビックリ! ラスト、霊能力以外の能力にもビックリ! ビックリしたけど地味に面白かった。泣いた!

朝食、ソーセージ、チーズとサーモンとトマトとレタスのサラダ。
朝からずっとイラスト仕事。
昼食、半熟チャーシューつけ麺。
一三時四六分より公園を四五分ジョギング。
オムニバスアルバム『Italian Progressive Rock History1』を聴きながら走る。
夕食、セブンイレブン弁当、塩麹鶏もも炒め。

読んだ漫画。
『ハトよ天まで(全3)』手塚治虫
とうとうオリジナル民話にまで手を出した手塚治虫氏。松谷みよ子『龍の子太郎』に刺激を受けて描いた、大蛇の子供の話……ってその設定は安直すぎるよ! 物語じたいは昔話のツボをおさえながら、手塚氏の持ち味がいかんなく発揮されたドラマチックな展開。ラストは昔話としては賛否がわかれるだろうけど僕は許容できる範囲で、全体の印象としては「ものすごく」面白かった。

二二時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月19日 体重61.6kg

五時起床。
朝食、豚角煮、小籠包、トマトとレタスのサラダ、ご飯、鮭昆布巻き。

DVDにて映画鑑賞。
『J・エドガー』
過去の映像をもう少しエフェクトかけてくれたらわかりやすかったのに。現在と過去がクロスオーバー/混在するようにしているのかな。現在のエドガー(老けメイクはしている!)が過去であってもナレーションする声質が変わらないから、観客側はおそらく制作者の意図しない混乱に陥ってるのではないかと思ったが。

映画を観ながら二時間爆睡。
ずっとイラスト仕事。
昼食、サーモンと海藻とトマトとソーセージとレタスのサラダ、豚カレーライス。
イラスト完成、メールにて脱稿。
夕食、セブンイレブン弁当、コンニャクご飯。
夕食後、イラスト仕事をもう一つ仕上げ、脱稿。

読んだ漫画。
『スーパー太平記』手塚治虫
『キテレツ大百科』の時代設定をちょうど逆にした話。未来科学の本を読んで江戸時代でカラクリを作る少年が主人公。日常を描いた藤子氏と違い、手塚氏は黒船来航を話にからめ大規模なスペクタルにしてしまい収拾がつかなくなって最後は尻切れトンボ。いくつかの伏線は回収できずに終わり、面白くなりそうだっただけに残念。

『夜明け城』手塚治虫
併録された『夏草物語』は、手塚氏の作品で初めて、人物のデッサンにパースを強調した絵を確認することができた。当時スタートしたシネマスコープ映画の構図を取り入れたものらしい。流行りものは全て手を出してみるんだなあ……物語自体もラストはグッとくる思わぬ佳作。表題作『夜明け城』は戦国時代に西洋のお城を作ろうとする……ってだけでなんかワクワクする設定だし、この単行本はめっちゃ読む価値アリです!

二二時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月20日 体重60.9kg

朝寝坊、六時起床。
朝食、ソーセージとトマトとレタスのサラダ、小籠包、コンニャクご飯。
朝から原稿をプリントアウト。
昼食、豚ネギほうとううどん。

午後からMさんと待ち合わせ、持ち込みで出版社へ。
編集「ぶっちゃけ、この漫画の中でやっている仕事は、アポイント無しで行くこと以外は僕らのやっていることと変わらないと思うんですよ」
なめんな!

レストランでMさんと愚痴ってから帰宅。
大塚の図書館に寄ると休館日。
疲れきって一八時半帰宅。
夕食、セブンイレブン弁当、コンニャクご飯。

読んだ漫画。
『旋風Z』手塚治虫
いくら何でもそれはない!というオチだったが、手塚氏作品の中では珍しく人があまり死なないので心配せず読み続けることが出きた。

DVDにて映画鑑賞。
『エルフ~サンタの国からやってきた~』
二回爆笑。主人公の、エルフ育ちの固有スキルをもっと観たかった。

「悪魔の乳首を消せ」とのこと、クイズ原稿のリテイクを編集部へ送る。
二二時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月21日 体重60.8kg

五時半起床。
朝食、ソーセージとトマトとレタスのサラダ、小籠包。

DVDにて映画鑑賞。
『4デイズ』
サンデル教授「ハーバード白熱教室」を映画化したような話。目的のために手段を正当化してはならない、とは言うが生きていくためにはある程度の融通は必要、しかしその線引が緩くなってハードル下げ続けると目的に向かう意味までなくなってしまう……この映画は米国公開版・日本公開版の二種類が存在するが、後者のラストは目的のための手段/手段のための目的、どちらも台無しになるスリリングな展開!

昼食前、業務用スーパーへ買い物。
昼食、豚しゃぶとトマトとレタスのサラダ、バターゆで新ジャガ、デミグラスハンバーグ。
夕食前、西友へ買い物。
夕食、マグロとアボカドとトマトとレタスのサラダ、カレーライス。
二一時半就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月22日 体重60.4kg

朝寝坊、六時起床。
朝食、豚肉塩ラーメン、トマトと玉ネギとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『インビクタス / 負けざる者たち』
スポーツに過度な政治的役割を追わせるリスクを憂える。一歩間違えたら大惨事の瞬間がいくつもあったんじゃないですか?

朝寝坊して九時間以上眠った上に、DVD観ながらうとうと……さらに一時間以上も眠ってしまった。
昼食、小籠包、タコとサーモンと玉ネギとトマトのマリネ、ゴマネギ豆腐。
夕方、図書館、買い物。
夕食、バターゆで新ジャガ、タコとサーモンと玉ネギとトマトのマリネ、ゴマネギ豆腐。

読んだ漫画。
『マンガ ギリシア神話(全8)』里中満智子
三年ぶり再読。その間ジョーゼフ・キャンベルの神話についての書籍を何冊か読んでいたので、今回は興味深く読むことができた。たしかに神話は夢の中の物語のように隠喩と象徴に満ちている。

読んだ書籍。
『神話の法則』クリストファー ボグラー
一年ぶり再読。だれでも知っている具体例と平易な文章で、この手の本の中で断トツにわかりやすい。

二二時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月23日 体重61kg

朝寝坊、五時起床。
朝食、惣菜パン三つ、ソーセージとアボカドとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『フレンチ・コネクション』
七〇年代の映画俳優は皆もみあげが長すぎる。区別がつかないので、もっと刈り上げたり工夫をして欲しい。

やっぱり一時間ほど眠ってしまう。
明日から映画観る前に食事を取ることを控えよう。
朝からクロスワード作成。
昼食、鶏ネギそば。
夕食、ネギ豆腐、シソとサーモンとアボカドとコンニャクとトマトとソーセージとレタスのサラダ、タンドリーチキン風ささみ。

読んだ漫画。
『ふしぎな少年(全2)』手塚治虫
時間を止める能力を持った少年の活躍譚。現在の少年漫画ならその能力はボスキャラ級なのだが、当時は静止した世界でヨッコイショと動かすだけでさほどそのギミックを活かしていない。ピタゴラスイッチ的なこともできるのにせっかくの能力が勿体ない。そしてサブタンってどんな名前の主人公だ。

『フィルムは生きている』手塚治虫
『バガボンド』を読んで得た知識で、黎明期の日本アニメーション界と宮本武蔵になぞらえて描いていたことに気づく。うまいことかかっていて感心。二〇年前に読んだときはわからなかった。

『双子の騎士』手塚治虫
そもそも『リボンの騎士』じたいが男と女のキャラクターが多重人格者みたく分裂しているので、『双子の騎士』はそれがそのまま双子の兄妹になり、漫画的には設定が普通になってしまったような。めまぐるしい展開で話についていけなくなり途中で何度も読み返す。

『ジェットキング』手塚治虫
駄菓子屋に売っている一〇円ガムのキャラクターのような主人公!

二二時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月24日 体重60.6kg

四時半起床。

DVDにて映画鑑賞。
『ウディ・アレンの重罪と軽罪』
ここ数年のウディ・アレンおもしれ~!と思って二五年前のウディ・アレン映画を観たら、僕がウディ・アレンを知る前のウディ・アレンイメージそのままの映画だった。つまり、まあ、そういうことだ。

映画を観ているといつも眠くなる。
腹一杯食べて観ているからかもと、空腹にして観たがやっぱり眠い。
朝食、小籠包、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。
クロスワード完成、編集部へラフを送る。
昼食、お好み焼き。
夕食、バターさつまいも、納豆、シソとサーモンとニンジントタマネギのマリネ、焼き鯖、ネギとゴマと豆腐と海藻とトマトとソーセージとレタスのサラダ。

読んだ漫画。
『黄金のトランク』手塚治虫
絵物語。話じたいは意外と普通に収拾して物足りない印象。漫画と劇画の中間のような味わいの絵が、どこに軸足を置こうとしているのか手塚氏が模索しているようで非常に興味深い。

『ふしぎ旅行記』手塚治虫
神様の手違いで死んでしまったケン一君が魂だけの存在になり、新しい身体を探しながら世界一周の旅をするという……世にもいい加減な話。今となっては昭和二五年日本の世界観がハリウッド映画の日本観の裏返しみたいでシュール。

読んだ書籍。
『ぐっすり眠れる3つの習慣』田中秀樹
ここに書かれていることは全て実践していた。僕が知りたいのは、映画を観ている最中に眠ってしまわない方法なんだ!

『快適睡眠のすすめ』堀忠雄
一年ぶり再読。読み返して笑ったのは、「カルシウム不足で怒りっぽくなるが、怒りっぽい人がカルシウムをとっても改善しない……それは体質だから」という一節。そらそうだ。

二二時半就寝。

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14年01月25日 体重60.3kg

四時半起床。
風呂の中で朝食、お好み焼き、シソとサーモンとニンジントタマネギのマリネ、バターさつまいも。

DVDにて映画鑑賞。
『コッポラの胡蝶の夢』
僕の中では『手塚治虫のドン・ドラキュラ』『ウディ・アレンの重罪と軽罪』に続くタイトルに作家名がついてるシリーズ第三弾『コッポラの胡蝶の夢 』。この映画で寝なかった自分を褒めてやりたい。
八時半に家を出て、大塚の図書館で本を借りる。
ザックに二〇キロの本。重い。
一〇時四五分帰宅。
編集から返事が来ないので何もできない。今日が締切なのに。
昼食、ジャンボ餃子、茹でイカ、生ハムとルッコラとトマトとレタスのサラダ、ご飯。
夕食、トマトとほうれん草とシーチキンのサラダ、アボカドと鶏モモのバターレモン炒め、ジャガイモとベーコンのガーリック炒め。

読んだ漫画。
『ファウスト』手塚治虫
子供向けに描かれた一三五ページのファウスト……僕にはかえって難解だった。何が起こっているか、誰がどこで何をしているのか、正確に把握できない。録画された芝居をテレビで観るような、遠いところの出来事に感じる。

二二時就寝。

※   ※   ※   ※   ※

14年01月26日 体重60.9kg

四時半起床。
朝食、お好み焼き、ジャンボ餃子、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『推理作家ポー 最期の5日間』
……この映画、嫌いだわ〜。

レンタルしたDVDが汚れていて一六分頃途中で止まる。
イライラする。
途中で眠気に襲われたりして、観始めたのが五時三〇分、観終わったのが一〇時前。
ものすごく損した気分。
昼食、ゴマとネギと豆腐と海藻、チーズとソーセージとトマトとレタスのサラダ。
夕食、焼きうどん。

読んだ書籍。
『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード
エンダーのシャドウである兄は、結局、冒頭だけしかエンダーの前に登場せずそれ以上キャラクターが掘り下げられることはなかった。過酷な戦闘訓練を受けていないエンダーがどうなったかという一つの答えが兄であるにも関わらず。

読んだ漫画。
『ライオンブックス(1)』手塚治虫
手塚治虫氏版のSF(すこしふしぎな)短篇集。冒頭の短編『安達ケ原』は好きな短編。むしろ『安達ケ原』が好きすぎて他の短編への期待値が上がってしまい、少し残念に感じたり。

『ライオンブックス(2)』手塚治虫
古代ギリシアからムササビの人生、環境破壊、江戸時代まで手塚氏の興味の幅が広すぎる。個人的には一番最後の江戸時代の寺小屋の話が好き。SFでも何でもなくてSI(すこしいい)話だけど。

『ライオンブックス(3)』手塚治虫
『平成狸合戦ぽんぽこ』のおばけ版、おばけマンション「マンションOBA」連作集。これをライオンブックスというカテゴリに入れる理屈がよくわからない。

『ライオンブックス(4)』手塚治虫
巻頭のエジプトのヒョウの話が動物譚と思いきやSFだったことに驚く。そこまで大風呂敷広げるか!

『ライオンブックス(5)』手塚治虫
収録された「百物語」という長編は、ゲーテ「ファウスト」の時代劇版。悪魔との契約が、儒教的な仏教的な日本の世界観となじみにくくて逆に面白い。一巻完結でなく大河ドラマで読みたかった。

二二時頃布団に潜ったのに眠ることができず苦しい。
ずっと寝返りをうち続け、午前〇時前に就寝。

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14年01月27日 体重60.2kg

朝寝坊も甚だしい、八時前起床。
朝食、ネギゴマ豆腐、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。

昼食、アボカドとサーモンとしめじのパスタ。
一六時半、家を出る。

一六時五〇分、ユナイテッド・シネマとしまえんIMAXシアターにて映画鑑賞。
『エンダーのゲーム』
はるか未来の宇宙ステーションで繰り広げられる藤子不二雄A『少年時代』みたいな話。子供の頃のいじめって死を予感させるんだよなあ。スケールが大きいのか小さいのかよくわからない。

一九時一五分帰宅。
夕食、カレー(ライス抜き)、ソーセージとトマトとレタスのサラダ。

読んだ漫画。
『大暴走』手塚治虫
あとがきで手塚氏いわく、ここにおさめられている三本の読み切りは、手塚プロでボーナスを出すために引き受けた職人芸に過ぎず、原稿執筆にかける活力に欠けていた時期の作品とのこと。描いた本人は身も蓋もないことを書いているが、僕個人的にはかなり好きな部類に入る作品群。一話目と三話目の余韻が残る終わりかたは心地いい。

『ライオンブックス(6)』手塚治虫
一九五〇年代にこれは早い! ラストの短編『宇宙空港』が、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『たったひとつの冴えたやりかた』と藤子・F・不二雄『21エモン』を足したような印象。

二一時半就寝。

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14年01月28日 体重60.1kg

五時半起床。
朝食、ネギ豆腐、ソーセージとアボカドとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』
地味な冒険活劇! 男も女も微妙な年齢、裸で抱きあうシーンがあるのに乳首も脇毛も見えない、秘宝はしょぼい、さほど危機には陥らない……にも関わらず物語じたいはきっちり作られている。破綻すらない!

昼食、餅とうどんの鍋。
…………………何もする気が起こらない。
夕食、おじや、豚しゃぶとトマトとサラダ菜のサラダ。

読んだ漫画。
『丹下左膳』手塚治虫
手塚氏が丹下左膳を描くと、片目の醜い傷跡がピエロのメイクみたいに表現され、何とも憎めないキャラクターに。

なかなか眠れず、二三時就寝。

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14年01月29日 体重59.8kg

四時起床。
朝食、サーモンとトマトとサラダ菜のサラダ、ネギ豆腐。

DVDにて映画鑑賞。
『タイタニック』
一五年前の公開当時、観ることに気が進まなかった理由1;沈むと知っているから。
理由2:長いから。
理由3:周囲のブスが感動して何度も観に行っていたから。
しぶしぶ観に行った感想……性悪老女の与太話に付き合わされる話。
一五年ぶりに観た感想……一五年前とほぼ同じだが、自分がディカプリオの輝きに物怖じしていることにうろたえる(僕が若さを失ったということか)。

午前はイラストと持ち込み原稿の手直し。
昼食、生ハムとアボカドとトマトとサラダ菜のサラダ、カツカレーライス。
一四時にMさんと待ち合わせ、持ち込みで出版社へ……またいい結果が出なかった。
一六時まで池袋の喫茶店でMさんと愚痴。
大塚の図書館に寄ってから帰宅。

夕食、生ハムとアボカドとルッコラとサラダ菜のサラダ、カツカレー(ライス抜き)。

読んだ漫画。
『サボテン君』手塚治虫
一ページに一〇コマ前後詰め込まれて二〇〇ページ近く、チャカチャカと扇情的に話が行ったり来たり。ついていけず目が回りそう。

『レモンキッド』手塚治虫
あとがきで手塚氏いわく、全く気楽な仕事で二日半で一〇〇ページ一気に仕上げてしまったとのこと。「ネームだけコマにかきこんで、一ページ十分くらいのわりでかきとばしていったのです。しかも編集部の机で」とのこと。それなのに同じ西部劇で三年連載が続いた『サボテン君』よりはるかに読みやすくて面白い。頑張り、本人の思い入れ、完成度、面白さは全部違う要素なんやな〜。

『太平洋Xポイント』手塚治虫
収録作『世界を滅ぼす男』の敵戦闘機がエイに目が付いているようなデザインで不思議。模様かとおもったら本当に目で、視線をそらしたり睨みつけてきたりする。どういう理屈なんだ。

『化石島』手塚治虫
化石島を舞台にしたオムニバス形式の物語。肝心の、舞台である島に化石がある不思議さにあまり触れられることがなく西部劇や怪盗ものやファンタジーの短編が脈絡なく繋げられていて混乱するばかり。

読んだ書籍
『アンガスとあひる』手塚治虫
行って戻ってくる物語。そういう意味では映画『バイオハザード』と同じ構造! ただしゾンビは出てこない。アヒルがおどかすだけ。

二二時就寝。

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14年01月30日 体重60.1kg

五時半起床。
朝食、カツカレーライス、生ハムとトマトとサラダ菜のサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『ライオン・キング スペシャル』
父の死をミステリ仕立てに解決するのかと思ったら、犯人が自ら真相を語ってしまう。しかもそれがもとで足をすくわれるって脇が甘すぎる。悪知恵がはたらくライオンも所詮猫並の知性ってことか。CGで塗られた影が腕や胴には違和感がないが、なびくたてがみの下には馴染んでいない。ここ二〇年のCG技術の進化を実感。

七時間半睡眠をとったのに、映画の途中で眠くなって一時間ほどうとうと。
いろいろ試したけれど映画の途中で寝てしまうことほぼ不可避。
どうすればいいんだ。
回転寿司屋スシローにて昼食、一五〇〇円分食す。
コラージュの仕事、ラフを作成して編集部へ送る。
夕食、ソーセージとトマトとアボカドとルッコラのサラダ。

読んだ漫画。
『鉄の道』手塚治虫
世界一の武勇を目指し、東洋一の日本の少年タケル(ヤマトタケル?)は西へ、西洋一のローマ剣士アキレタスは東へ、シルクロードで衝突する……までが長い! しかもタケル中心の視点でアキレタスはほとんど描かれず感情移入しにくい……めちゃめちゃ面白い設定なのになあ。

二二時就寝。

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14年01月31日 体重60.5kg

四時半起床。
朝食、カレーライス、生ハムとレタスのサラダ。

DVDにて映画鑑賞。
『オズの魔法使い』
号泣。これだけ様々な世代、様々な時代に訴えかけるものがある作品があるなんて人類の奇跡。去年観た『オズ はじまりの戦い』の続編と思って鑑賞。足りないところは脳内で補完しました!

コラージュ仕事、早々に完成させ脱稿。
昼食、鶏モモネギうどん。
夕食、鶏モモネギ、ネギ豆腐、シソとサーモンとソーセージとレタスのサラダ。

読んだ漫画。
『エンゼルの丘(全2)』手塚治虫
こういうファンタジー的な設定でも最後は無理やりSFに、人魚を水棲人類として描く手塚氏の作家性にしびれる。『王子と乞食』みたいな話で終わるかと思ったら二転三転、もはやその入れ替わり関係なくない?ってところまで進む。あきらかにやり過ぎのサービス精神がまた手塚氏っぽくて極上の味わい。

『グランドール』手塚治虫
侵略者グランドールの格好がまんまデッサン人形、ご丁寧に顔中央にペケポンが刻まれているので上から下描きしやすそう。手塚氏いわくフィニィの『盗まれた街(ボディ・スナッチャー)』が発想のヒントになっているとのことだが、ラストのやっつけ感と言ったらまさしく手塚氏にしか描けないオリジナルだ。

『SFミックス(1)』手塚治虫
百万年前の超文明が作った巨大ロボットが「ゼオ!」と叫んで暴れる。いつの間にか人々にゼオと呼ばれているが、その理屈は超音波怪獣ギャオスが子供に「ギャオーッて鳴くからギャオスだよ!」と命名されたことと同じ。ラストの短編「バックネットの青い影」のオチがちょっと洒落ている。

『SFミックス(2)』手塚治虫
あんまりSFじゃない。タイトルで言えばSF以外のミックスされた方の作品群?

『SFファンシーフリー』手塚治虫
世界の成り立ちに関わる短編が多く、目を通していると誰でも似たようなことを考えるんだなと感じる。類似するアイデアがこれだけ乱立しているのなら、発想よりもどういう風に料理するかということが重要だと実感。メタフィクションが多いのはSF専門誌で発表していたため?

明朝に大阪へ帰京するため、早めに二一時就寝。