フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート』のごとく、ウイグル自治区ではAIの予言による犯罪(テロ)取締りが行われている。
AIが事前に予測した人物を問答無用で収容施設に放り込み、再教育(という名の洗脳)を施す。
拷問は当たり前、家族を人質にして行動をコントロールする。
もちろん現代の科学力ではAIは不完全なものなのだが、それが故にどんな行動が危険とみなされるかわからないそれ自体が縛りになって、ウイグル人は中国政府の不条理な取り締まりに従順に従わざるを得ない。
街角はもちろん自宅にも複数の隠しカメラを政府に設置され、政府から派遣された監視員と一緒に住むことになる……
そもそもウイグル自治区で中国政府が使用しているテロ対策のシステムは、911事件の後、対テロ戦争で手を組んでいたときアメリカからノウハウを学んだものなのだ……
【本】ジェフリー・ケイン『AI監獄ウイグル』
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