月別アーカイブ: 2014年12月

【映画】『アクト・オブ・キリング』

大量虐殺について:
ミロのヴィーナスを美しいと感じるのはそういう背景の文化の中にいるからで、芸術は学習によって後天的に学ぶ概念だ。
同じように夕日を美しいと思うことができるのも、我々のいる場所が安全だから。
アフリカでは夜に近づくと捕食動物が跋扈するので、夕日をみると人は恐怖を感じるという。
すなわち、殺人という行為にブレーキがかかかるのは、あくまで僕たちがそういう文化圏に住んでおり、映画や小説や法律や映画や日常会話……それを前提とした文化があって、共通理解のもとで、コミュニケーションがしているから。
目的のためには殺人もよしとする文化圏では、僕達が非難しても、
「じゃあイラクでアメリカは?」
「文化大革命で中国は?」
「第二次世界大戦中の日本は?」
と相対化されるだけ。

映画作りについて:
(対象として)主人公のアンワルにとって、この映画を作るという行為がカウンセリングそのものだったのだろう。
悪夢(罪悪感からの)に悩まされるアンワルが、自分を苦しめる共産主義者を怪物の着ぐるみで再現する行為は、小さい子がオバケの絵を描いた上から×を大きく描いて「コワクナイ!」と宣言するようなもの。
自分のした行為を告白、映画化することで昇華しようとした。
しかし映画を観たとき、そこで自分自身を折り合いをつけるどころか、心の奥底に抑圧してきた考え(疑い)までが表面に浮かび上がってくる。
客観的に自分を見てしまう。
(目的のためなら人が殺していいという共通理解があったとしても、それを否定する考えかたがあることも知っている)

カウンセリングのさらに先に到達してしまった。

【日記】14年12月31日 体重58.4kg

六時起床。
五時に起きるつもりだったけれども、暖かさで布団の中でうたた寝している間に時間が過ぎてしまう。
教訓:暖房のタイマーを目覚まし代わりにセットしていると逆に眠気を誘う。

午前中は滞っていたホームページの更新。

一四時二三分より墓地公園へ向かい五〇分ジョギング。
ゆっくり坂を登ったり下りたり、大晦日に駆け込みで墓参りしている人たちとすれ違う。
Mike Oldfieldのアルバム「Incantations」を聴きながら走る。
天上から照らす一条の光を音に変換するとこういうものだろうか。
山から見下ろす平野が霞んでいて、音の響く空間を漂うように走っている。

夕方、ひさびさに据置型テレビゲームを始める。
四年前に購入したプレイステーション3を初めて起動、FINAL FANTASY13をプレイ。
一〇年ぶりの(九年前にFINAL FANTASY12を二時間でやめた)本格的なFF。
圧倒的な迫力のムービーから始まり、またそれはFINAL FANTASY7と似ているが、もはや驚きはない。
主人公の女性ライトニングが反重力テクノロジーを使って空を飛ぶが、それはエリア間を移動するときムービーで使用するのみ、プレイヤーは操作することができない。
ジャンプはジャンプできる目印のあるところでしかジャンプできない。
自由度が低い割には、プレイ中いったんとめてステータス画面を見ないとわからない複雑な物語世界。
漫画で言えば、単行本のおまけページで世界観を詳細に語らず、物語でちゃんと語れよ!という感じ。
三〇分ほどプレイして、自分はボタンを連打しながらムービーをみているだけ、ということに気づく。
行動範囲が若干ある映画として見るべきか、行動範囲が極めて狭いゲームとしてみるべきか。
……どちらにしろ初期のFFが持っていた期待感のようなものは失われている。

そのまま映画『アクト・オブ・キリング』を観る。
ゾワゾワした気持ちのまま二三時就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年12月31日

こんな映画を観た! 14年12月31日
【映画】『アクト・オブ・キリング』:DVDで鑑賞。

【映画】『普通の人々』

慎重な演出で、登場人物全員それなりにリアリティを持って描いているのだけれども……
母親が次男にストレートな愛情を持つことができず拒絶する様子があまりにも尋常でない。
あたかも主人公側(父親と息子)の敵のように描かれていて、母親の内面が最後までうかがい知れないままだった。

父親と息子は成長(変化)するが、母親は変化を拒否し(実際に公言し)去っていく。
解決しないまま、そんな現実を突きつけて物語は終わる。
これもひとつのリアリズムの形だろうけれども……到底「普通」じゃなさすぎる。
そういう「普通」でない人も含めてタイトルの『普通の人々』という意味なら、たしかにそうだ。

【日記】14年12月30日 体重59.2kg

八時起床。
起きやすいように暖房をつけているとかえって眠気を誘う。
五時にセットした目覚ましを消したまま意識を失い、気が付くと八時。
すっかり外は明るくなっている。

午前中はホームページの更新作業。
午後に姉が自室に上がってきたので、昨日と同じく再びiPod nanoの使い方を教えている。
再生ボタンを覚えることすら難しいなんて、どれだけ生きていくことが困難なんだ。
雨宮処凛の言う「自身の生きづらさ」とは違うレベルのことだけれども。

一四時五九分より家を出て、墓地公園を目指し五六分ジョギング。
普段通らない墓地の側道を降り、山道を下って、高速道路下へ降りる。
道無き道の草むらを抜けると服と靴下がひっつき虫まみれになっている。
Mike Oldfieldのアルバム「Ommadawn」を聴きながら走る。
鐘の音がオレンジ色の夕日と重なって物悲しい。
物悲しい旋律に包まれ、墓地から淀川を見下ろしながら、ひたすらひっつき虫を服から剥がしている……

二三時就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年12月30日

こんな映画を観た! 14年12月30日
【映画】『普通の人々』:DVDで鑑賞。

【映画】『セブン』

一五年ぶりに鑑賞、今観ても古くなっていない。
スピーディだが早すぎず、観ていて退屈しない。

犯人の考えていることが以前と同じく相変わらずさっぱりわからない。
浦沢直樹『MONSTER』でも思ったことだが、悪が、「世界の記憶に残るだろう」などインパクトを喧伝するわりにはやっている自体はありふれている事件……とまではいかないが最後は「刑事が妻を殺された怒りで犯人を射殺する話」、新聞に載っていてもおかしくはない。
宇宙の終わりの一つの仮説である、相転移現象のように一瞬にして全世界に波及するほどの事象でもない。

観客は世界が揺らぐほど驚くが、それはあくまで主人公側の視点から観ているからのことだ。
犯人が話していたことが、あくまでブラッド・ピットに対してだけ語っていたことなら、まだ腑に落ちる。

【日記】14年12月29日 体重59.4kg

五時起床。
実家の自分の部屋が、僕がいない間に弟や両親によって散らかり放題になっている。
我慢できず、暗いうちから片付け始める。
片付けだすと止まらなくなる。

朝食後、姉が僕の部屋に上がってきたので、iPod nanoの使い方を教える。
病院にいた間に頭がよく動かなくなったようで、午前中ずっと教えていたが、なかなか覚えられない。

一五年以上前のエアコン、たいして暖かくもならないのに室内が砂漠のように乾燥して息ぐるしい。
肌の表面が乾きトラックパッドの表面を指が滑ってパソコンをうまく操作できない。

時間の合間を縫って書き上げた年賀状を、近所の郵便局のポストに投函。
二二時半就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年12月29日

こんな映画を観た! 14年12月29日
【映画】『セブン』:DVDで鑑賞。

【本】『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク

ファーストコンタクトテーマに、(ニーチェ的な)人間から直線的に延びる超人思想が絡んでくるのはクラーク氏の個性なのだろう。

同じ地球に住む人類同士ですら場所や時代が違えば理解し難い断絶ができるし、まして昆虫や植物など違う生物種でコミュニケーションできるかどうかはさだかですら無いのに、はるか隔絶した文明を持ち進化の先にいる異星人オーヴァーロードが、人類と価値観を共通していることに驚く。

いかにも欧米文化圏に住む人の発想らしい。

未来について「国が消滅して」「英語を話さない人はいなくなった」という描写にも強烈な違和感。
人間には、他者から独立したい←→他者に取り込まれたい(所属したい)、という相反する本能があって、どんな未来になってもどちらか完全に寄ることはなくその中間を揺らぐだけ。
将来、国の垣根がなくなっても、民族や文化のアイデンティティが強まり、方言や言語が完全に消滅することはない。
そもそも翻訳機が発達すれば、英語を話すことができないハンデもなくなるだろう。

欧米の、人間的な価値観が、宇宙や未来にまで及ぶと思っていた頃の懐かしい寓話。

【映画】『複製された男』

存在しているが普段は見ることができない(石ころ帽子的な)クモ人間によって、人間社会は支配されている。
主人公は秘密クラブのセックスによってクモ人間によって生み出されたクローン人間で、『ブレードランナー』のように、自分はひょっとしたらクローン人間なのか? 真実の人間とはなにか? 的な問題と日常を絡めた物語。 

……だと思って、鑑賞後調べてみたら全然そうではなかった。
ドッペルゲンガーもので、現実にあったことを妄想を混じえて時系列通りに流さずにシャッフルすることで、ある種のミスリードを誘うようになっているみたいだ。
ただでさえそんなミスリードを誘う映画なのに、邦題がクローンを想起させるものだから余計そっち側に引き寄せられてしまう。

クモを使った隠喩も、まるでそういう現実に存在する化け物みたいに描いているからSF的な設定を受け入れてしまう素地になっている。
クモも実際の小道具として物語に絡ませたりあくまで妄想としてわかる演出だったら、わかりやすい内容だった。
ということは、この映画で不可解な部分は叙述レベルのことで、内容はそこまで哲学的な話でもないし、深みはない、わりかし「そのまま」な話。

フェアじゃない!

【日記】14年12月28日 体重59.3kg

寝間着のポケットから目覚ましが落ちて起床できず、朝寝坊で五時起床。
四時四七分の始発で出発して紀伊半島を一周するつもりだったのだが予定変更、六時一〇分発の電車でどこにも寄らず自宅へ向かう。
乗車した車内の気温が低く、凍えてガタガタ震えている。
亀山を経て柘植で乗り換える、まだ車内は寒い。
草津から東海道線の新快速に乗ってようやく人心地のする暖かさ……高槻で下車。
すっかり様相が変わり自分の故郷という感じのしない駅前を歩いて帰宅。

2014-12-28 10.07.20

実家では年末恒例の餅つきの最中だった。
移動疲れで僕は自室に直行、半ば物置化している部屋でしばらく呆然としている。
読書しながら寝落ちしてしまう。
二三時半就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年12月28日

こんな映画を観た! 14年12月28日
【映画】『複製された男』:DVDで鑑賞。

こんな本を読んだ! 14年12月28日
【本】『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク

【日記】14年12月27日 体重61.0kg

一時半起床。
前日酔っ払って倒れてしまい、旅行の用意ができていない状態で寝てしまった。
起きて慌ただしく用意をしている。
実家で作業に使うための書籍や道具をダンボールに詰め、宅急便で送るために近所のコンビニへ持って行く。
始発に間に合うよう練馬高野台まで走る。

だいたいの移動の流れ。

■練馬高野台 2番線発
|  西武池袋線(池袋行) 9.5km 前・中後
|  04:35-04:51[16分]
|  206円
◇池袋 6番線発
|  山手線新宿方面行 15.4km 6・10・11号車
|  05:10-05:38[28分]
|  7,880円
◇品川 1番線着 [17分待ち]
|  東海道本線(東日本)(沼津行) 97.8km
|  05:55-07:42[107分]
|   ↓
◇熱海 ≪直通≫ [2分待ち]
|  東海道本線(東海)(沼津行) 21.6km
|  07:44-08:05[21分]
|   ↓
◇沼津 [3分待ち]
|  東海道本線(東海)(浜松行) 239.8km やや前・やや後
|  08:08-10:16[128分]
|   ↓
◇浜松 [4分待ち]
|  東海道本線(東海)(豊橋行) ↓ 中・後
|  10:20-10:54[34分]
|   ↓
◇豊橋 [9分待ち]
|  東海道本線(東海)特別快速(大垣行) ↓ 前・後
|  11:03-11:57[54分]
|   ↓
◇名古屋 6番線着・13番線発 [9分待ち]
|  関西本線(東海)快速(亀山行) 59.9km
|  12:06-13:09[63分]
|   ↓
◇亀山(三重) [5分待ち]
|  紀勢本線(鳥羽行) 42.5km
|  13:14-14:30[76分]
|   ↓
◇多気 ≪直通≫ [3分待ち]
|  参宮線(鳥羽行) 15.0km
|  14:33-14:53[20分]
|   ↓
■伊勢市

東海道線の車内は帰省客でごった返し、浜松から名古屋間は座ることができない。
トイレ前がとくに混んでいて、入るために一時間近く並ばなければならない。
移動中に読書しようと大量の本をザックの中に入れてきたにも関わらず、座席に座るとここちよい振動、眠気に襲われずっとまどろんでいる。

気が付くと伊勢市に着いている。
駅を出るともう夕方、駅前からバスに乗って伊勢神宮の内宮に向かう。
駆け足でお参り。
僕にしては珍しくお守りを買う。
(理由あってのことだが)
伊勢内宮を出て、おかげ横丁を歩く。

2014-12-27-15.36.08

2014-12-27-15.45.43

2014-12-27-16.02.00

うどん屋「ふくすけ」にて昼食、めかぶのせ伊勢うどん。
茶屋でおやつ、赤福ぜんざい。
あわただしくバスに乗り、伊勢市駅前へトンボ返り。
アーケード街の中にあるゲストハウスにチェックイン。

2014-12-27-18.48.35

宿の近所の銭湯へ。
脱衣場に入ると、中から裸の女の子が飛び出してきて驚く。
その後ろから全身刺青のお父さんらしき人が出てきてさらに凍りつく。
ひさびさの湯船に浸かり、つかのまの安らぎ。
露天風呂に入ろうと外にでると、屋根に穴を開けたようなスペースにわびしい湯船。
ひとり湯に浸かって星の見えない空を見上げる。
涙が風に吹かれ斜めに零れ落ちる。

2014-12-27-17.57.49

帰ってきて、宿の人達と鍋を囲む。
自分のコミュニケーション出来なさぶりに、ここまでくると個性だ!とさえ思う。
自衛官候補生の少年はまだ一〇代、ニコニコ笑っている。
お酒を飲むと僕は少しだけ陽気になる。
明日は始発で出て紀伊半島を一周するつもり、早めにベッドに潜り込む。
二二時半就寝。

               ◇

こんなもの食べた! 14年12月27日

【食】14年12月26日

朝食、ゴマキャベツサラダ、ご飯、ハンバーグ、味噌汁、生ハムとソーセージとイカ天ぷらと煮玉子とアボカドのサラダ。
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自宅にて忘年会、馬肉の刺し身などいろいろ。
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おやつ、クリスマスケーキ。
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