月別アーカイブ: 2014年12月

【映画】『フューリー』

映画館で観終わったときには新人兵隊が一人前の戦士に成長していく成長譚(ぎりぎりポジティブ)として捉えていたのだが、家に帰り一晩考えてみるとその逆、人間性を喪失していく過程(ネガティブ)を描いたものかもしれないと思うようになる。
(『フルメタル・ジャケット』のブートキャンプのごとく)

主人公は戦争という経験を経て、マシーンというあだ名を付けられる=戦車のパーツとして完成する。
銃を握ることすらできなかった主人公は、ラスト、銃を手放すことを恐れるようになる。
戦争という人間性が究極的に剥がされる出来事を描いているこの映画で、唯一の救いは主人公を助けたドイツSSの少年のように、人間性を最後まで持ち続けることなのだ。

しかし自分にそんな人間性を持ち続ける強さがあるかと問われると
「ない」
と即答するしかない。
人間性を失わないためには肉体的にも精神的にも尋常でない強さが必要だと実感。


【日記】14年12月01日 体重58.3kg

五時起床、朝から雨が降っていて憂鬱。
仕事に集中しているとあっという間に時間が過ぎていく。

午後、外出する頃になると雨はやみかけている。
新大塚の図書館で本の返却貸出のあと、西武池袋線で豊島園駅へ向かう。
ユナイテッド・シネマとしまえんにてクロッキー会で知り合った漫画家志望のS君と待ち合わせ、一八時より映画を鑑賞。
映画が終わってから練馬のファミレスで会食。
自分にはない素直さを持っている人だったので、この素直さがいい方向に働けばいいのだけれどもと思ったり。
少なくとも同い年の自分よりは将来のことを真面目に考えている。
(自分より不真面目な人もあまり見ないのだが)

二二時半に別れて帰宅。
午前〇時半就寝。
 

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【食】14年12月01日

朝食:ソーセージと生ハムとレタスのサラダ、サーモンとアボカドのバルサミコ酢和え、湯葉豆腐の刺し身、おにぎり。

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昼食:ゴマネギ豆腐、羊肉とネギのニンニク炒め、生ハムとトマトとレタスのサラダ、おにぎり。

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ガストにて夕食:ハンバーグミックスグリル。

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【日記】14年12月02日 体重58.5kg

昨日遅く眠ったせいか布団から出ることができず九時起床。
自分の意志の弱さが憎い。

一六時一〇分より光ヶ丘公園を一七分ジョギング。
もう日が沈む直前、走っている間にどんどん暗くなってくる。
紅葉が美しいが、美しいのは日光が反射しているからで、暗くなった後には陰鬱な茶色い葉っぱの樹が上から覆いかぶさってくるような気がして足早になる。
Pink Floydのアルバム『対 The Division』を聴きながら走る。
以前聴いた時はあまり印象に残らないアルバムだったけれども、今日聴いてみると悪くない。

二二時に就寝する……が、いろいろ考えているとすんなり眠りに落ちることができない。
深夜まで悶々としながら寝返りを打ち続けている。
 

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【食】14年12月02日

朝食:サンチェ、おにぎり、羊肉とネギとキノコの炒めもの、トマトと生ハムとブロッコリのサラダ。

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昼食:サンチェ、鶏ももとニンニクの炒めもの、おにぎり、シソとソーセージとトマトとサーモンとキャベツのサラダ。

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おやつ:ヨーグルト。

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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。

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【映画】『バトルフロント』

いかにもなシルベスター・スタローン脚本。
閉鎖的な街でトラブルに巻き込まれたプロフェッショナルが、能力を読み違えていた人たちを返り討ちにする……現代風にアレンジされた『ランボー』のような印象。
『ランボー』的なことを今映画で作るとしたら、これがリアリティの落とし所なのだろうか。

主人公/ブローカーが精一杯自分の度量のなかで負の連鎖を止めようと娘と同じ学校のモンペと仲直りする展開は嫌いじゃない、むしろ好感が持てる。
ブローカーも勘違いして相手に怒ったり、でもそのままにせず謝まりにいったり。
主人公としての矜持を守りつつも人間としての揺らぎがある(キャラクターの掘り下げ)。
そういうところが、印象が似ている同じ系列の映画のなかで頭ひとつ抜けている理由なのだろう。
ラスト、悪あがきを重ねた敵に正義の鉄槌!
最後の最後に爆発させるカタルシスが心地いい。


【日記】14年12月03日 体重58.6kg

深夜、何度も悪夢で目覚める。
目覚めては眠れなくなり、天井を見上げたり布団の中の暗黒を見たり、不安な一夜を過ごす。
九時起床。
寝不足による粘着質な眠気、目覚ましを念のため三回もセットしているのに布団から出ることができなかった。
一日を無駄にしたような気分。

特に何かあるということではないが、ちょっとした怠惰が積み重なって一日のスケジュールがずれていき、自分がよくないほうに傾いていく。
根本的に何かを変えないとダメだ。

一四時五分より光ヶ丘公園を三〇分ジョギング。
久しぶりに真昼に走る。
日差しが明るくて気持ちがいい。
昨日から一気に冬になったのか落ち葉が大量に落ちて道路が見えなくなっている。
日差しに反射して落ち葉が金色から黄土色のグラデーションに輝いている。
Pink Floydのアルバム『対 The Division Bell』を聴きながら走る。
昨日の続きを聴いている。
悪くはないが……あまり印象に残らない。

僕は腕時計の拘束される感じが苦手で、ずっと携帯の時刻表示で過ごしてきたのだが、携帯の電源を切らなければならない場所に行くことがあったり、移動中とっさに時間を見たいので、懐中時計を購入することにした。
新しいアイテムにはちょっとワクワクしてしまう。

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二三時就寝。
 

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【映画】『ラストミッション』

プロフェッショナルが苦戦しながら家族の安寧を取り戻すために戦う話。
昨日鑑賞した『バトルフロント』ほか、『96時間』『トカレフ』など……この数年で同じパターンの映画を観ることが多い。
この手の映画でありがちな展開:壊れている家族間の愛情(離婚してたり片親だったり殺されたり)を取り戻そうとする→家族が危険にさらされる→ウィークポイントになって敵に突かれる。

しかし似たような構造なのに、昨日鑑賞した『バトルフロント』と比べると大きな断絶がある。
作家の必然性なく作られた、柳の下のドジョウに見えて仕方ない。

CIAのエージェントである主人公が第三国で主権侵害行為を繰り返す、その正当性が見いだせない。
敵が悪そうな奴としてしか描いていない(上司からターゲットに命じられている以上の理由がない)ので、主人公がいかにも利己的な動機で暴力をふるっているように見える。

余命いくばくもない病気に侵されている+薬の副作用がある主人公になぜ単独で任務を遂行させるのか?
主人公に指令を与える女が作戦に協力しない不思議(CIAにとって重要で予算をかけている作戦にも関わらず)、ただ単にエロ要員でしかない。

そして娘が敵のターゲットになったような伏線があるのに、最後まで何も起こらず娘は無傷なまま……何このザルのような話?


【本】『ソラリスの陽のもとに』スタニスワフ・レム

中学二年で初読以来、折に触れ何度も読み返している。
読み返すにつれ(人生を重ねるにつれ)、違う印象になっていく。
この小説で描かれていることに対し、感じ取れる深みが増していく。

初読時には、自殺した妻があらわれる描写はホラーとしてしか読まなかった。
今回読みなおしてその奥になる恐ろしさの深みを知る。
このこの シチュエーション
人が普段見たくなくて心の底に隠しているフラッシュバックが現実化するようなものだ。
忘れたくて普段心の蓋の底に沈めているものが、暴力的に追いかけてきて、地獄のようなシチュエーションだ。

ようやくトラウマと対峙し、受け入れようとしたらその刹那に消えてしまう、翻弄されるがままの主人公。

そもそも人間同士すら理解し合うことは難しいのに、人類が他の知的生命体と容易にコミュニケーションできるわけがない。
惑星ソラリスを(コミュニケーションできない相手だから)爆弾で消してしまえ、という意見が地球文明にあったとの描写、タリバンのバーミヤンの仏像破壊を思い起こさせる。
理解できないものを自分の価値観で推し量ろうとする傲慢さが、個人レベルから文明レベルにまで広がっていく。
それでもラスト、一片の希望を持って終わらせるところにレム氏の作家として人間としての良心を見る。


【日記】14年12月04日 体重58.6kg

悪夢で何度も目覚める。
五時起床。

雨が一日中降ったり止んだり、陰気な空。
気持ちまで滅入る。
早起きしたにも関わらず、仕事に集中できず一日が潰れてしまう。
根本的にやり方を変えなければならないと痛感する。
という、痛感しているばかりの毎日。
このまま何も為すことがないまま僕は埋もれていってしまうのだろうか。

二二時就寝。
 

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【映画】『デッドフォール 極寒地帯』

ただの雪山アクション映画かと思って観ていたら、それぞれの登場人物が持っている問題点(主に親子関係)が物語の展開とともに明らかになっていき……心理サスペンスであることがわかってくる。
ラスト、部屋の中で主要登場人物が一同に会する。
映画『ある戦慄』で、閉鎖空間(電車内)の暴漢によって乗客の人間性があらわになっていくかのようだ。
しかし一番問題があるのは当の場を仕切る強盗であり兄であるアディソン。
ラスト、神のように振る舞うアディソンへ向かい、運命の神の剣の切っ先が逆に向けられ、その因果は閉じる。


【日記】14年12月05日 体重59.1kg

五時起床。
七時頃、食後の暖かい部屋でまどろみ、うたた寝していると本格的に寝入ってしまい、起きるともう一〇時。
またもや一日を台無しにした感。
一一時前自転車で外出、光が丘公園の図書館に寄ってから一一時半より大泉学園前の歯医者。
買い物をして帰宅。

一五時二七分より光ヶ丘公園を三五分ジョギング。
最高気温が一〇度を切って、凍えるような外気、薄着で走っているといかにも心細い。
日没直前、太陽が一日の最後のありったけの光を出しきるかのように輝いているけれども、熱までは地面に届かないようで眩しいのに空気が冷たい。
きらめく氷の刃が肌を切り裂くようだ。
公園の芝生を西南に向かって走っていると、夕日が真正面から僕を照らしている。
ビルの谷間に夕日が消えるまでのあいだ、夕日に向かって僕は顔を背けることがなかった。
Pink Floydのアルバム『The Division Bell』を聴きながら走る。
昨日途中まで聴いた時点では今ひとつだったが、ラストまで聴いてまた最初に戻るといい感じになってきた。

パソコンの液晶タブレットが完全に壊れてしまい、作業できなくなる。
いろいろ触ってみてが復活せず画面は真っ暗なまま、仕事ができず途方に暮れている。

二三時就寝。
 

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【映画】『her/世界でひとつの彼女』

現代的な問題を真正面から扱っていて、なおかつ逃げていない。
否定をするわけでもなく一般的な問題として捉えている。
ただし時代性を乗り越えたかというと、そこからは一歩踏み出せていなような気がする。
だからどうなのか、というこの先を見たかった。

それでも「コンピュータに依存するのはやめて現実で生身の彼女と付き合ってハッピー・エンド!」……みたいな思考停止的ラストにならないだけよかった。
日本のドラマや映画だったら普通にこんな感じで終わりそうだ。

それにしてもこんな不安定なOSをコンピュータに入れるなんてリスキー過ぎる。
これで仕事に支障をきたした場合、補償金は出るのだろうか。


【本】『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット

大学院在籍時(二五歳前後)以来の再読。

途方もないスケールのナンセンスSF。
半村良『妖星伝』のアメリカ版のような。
『妖星伝』はもがきながら生きる市井の人々に日本的な(仏教的な)優しさが向けられているように感じられたが、『タイタンの妖女』は(神からの天罰に対する恐怖のある)キリスト教的価値観がバックグラウンドにあるためかもっと容赦ない筆致だ。

運命と自由意志についての物語。
主人公のとっている行動が実は自由意志でなくコントロールされたもので、舞台が変わるたびさらに外側へマトリーショカのごとく、入れ子構造で主人公を操る存在が現れる。

僕も自分の意志だと思っているほとんどのことは、外側の何かによってコントロールされていると思う。
それは主に食欲と睡眠欲と性欲で、あとは高次元のはざまから僕を見守ってくださっている大暗黒陰神様に違いない。


【食】14年12月05日

朝食:シソとエビとサーモンとトマトとレタスのサラダ、味噌汁、おにぎり、サツマイモ、ソーセージとささみの唐揚げ風。

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昼食:おにぎり、ぬか漬け、小籠包、味噌汁、ささみとミミガーとトマトとレタスのサラダ。

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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。

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【日記】14年12月06日 体重59.6kg

睡眠が浅く、何度も目覚めては時計を見る繰り返し、最後の悪夢で目覚めると四時でそのまま布団に潜っていても目が冴えて眠れなくなくなり四時半起床。

八時五分より光ヶ丘公園を三一分ジョギング。
寒さで霜が降りていて地面が固まっている。
もうすっかり冬、先週まで黄色く輝いていたイチョウの樹は葉が全て落ちて枯れ木のよう、風に震えている。
Pink Floydのアルバム『Obscured By Clouds』を聴きながら走る。
……何も印象に残らない……

昨夜五時間ほどしか眠れなかったので、ずっと眠ることができずに朦朧としている。
二三時就寝。
しかし布団に入るとまぶたの奥で嫌なことがぐるぐる回り、眠ることに集中できない。
暗闇に泡のように浮かびあがる地獄のような風景、布団の中で一人むせび泣いている。
 

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【映画】『ポンペイ』

『タイタニック』と基本的なプロットはほぼ同じ。
身分違いの恋、男は女に自分の住んでいる場所から一歩外へ踏み出すきっかけを作る……しかしそれだけではなくグラディエーター、ディザスター、ラブロマンスなどたくさんの要素を入れることによってそれぞれのいい部分を相殺し、『タイタニック』にないB級感を増すことに成功している。

結果的に登場人物全員死ぬという容赦無さが『タイタニック』との違いを浮き出させている。
唯一救いがあるとすれば、自分のエゴを捨てて他人のために行動した者は死んだけれども魂は浄化されるということだろうか。
思考停止にもほどがあり作り手の志の低さ推して知るべしだけれども、隠しもせず堂々としているところは見習うべき。

ラスト、二人がキスをした瞬間に火砕流が飲み込んでしまい、カットが切り替わるとキスしたまま彫像のように固まっている二人が大写し、そのままカメラが周囲をグルグル回るシーンは必見!


【食】14年12月06日

朝食:ワカメキャベツサラダ、焼きカジキマグロ、湯葉の刺身、おにぎり、煮玉子とソーセージ、シソとサーモンとトマトとアボカドのサラダ。

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昼食:ワカメキャベツサラダ、おにぎり、鶏もものニンニク炒め、サツマイモ、豚タンとトマトとレタスのサラダ。

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おやつ:ヨーグルト。

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夕食:豆乳にフルーツグラノーラ。

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【食】14年12月07日

朝食:お握り、ハッシュドポテトと煮玉子とソーセージ、鶏もものニンニク炒めとトマトとレタスのサラダ

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昼食:ぬか漬け、ハッシュドポテト、ご飯、豚タンとトマトとソーセージとレタスのサラダ、アボカドと鶏ももとシメジのレモンバター炒め。

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夕食:抜き。


【日記】14年12月07日 体重58.8kg

悪夢で目覚め、せめて起床時間までひと眠りしたかったけれども朦朧としたまま起き続け、五時起床。
壊れた液晶タブレットを片づけ、何とか仕事が出来る態勢に整えるのに半日かかってしまう。
先日からのコラージュ仕事、続き。

夕方自転車で三鷹へ、クロッキー会。
今日は脳の回路がうまく接続して比較的いい絵を描くことができたような気がする。

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二二時半まで懇親会に参加。
帰路、自転車で走っていると風で耳がちぎれそうになる。
二三時一五分頃帰宅、二四時就寝。
 

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【日記】14年12月08日 体重58.0kg

五時起床。
寝不足の目をこすり、朝から仕事。
液晶タブレットが壊れたので、ただのタブレットで作業。

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ここ一〇年ずっと液晶タブレットしか使っていないので、なかなか勘を取り戻すことができない。
モタモタしてなかなか進まず、昼過ぎやっとラフ完成。
ひと休み、駅前ショッピングモールのケンタッキーフライドチキンにて昼食。
帰宅して仕事の続き、仕上げて夕方に脱稿。
昨夜五時間しか寝ていないので、早めに布団に潜り二二時就寝。
 

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【映画】『ラストベガス』

まだまだわしらも若いもんには負けないぞ、ちょっとどんくさい所もあるけどそこもまた味なのだ!
という感じで老人四人組がトラブルを乗り越え活躍するのだが、そこにギミックはない。
例えば物語を通して主人公たちが妙にモテるのだが、そのモテかたが年の功(スキルやエピソード)だったり何か理由があるわけでなくなく、単に性的魅力があるからモテたりする。
彼ら(マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン)がハリウッドスターという名声でモテるというのならまだわかるが、ただの一般的な年寄りなのに、何故?
チンピラの若者に絡まれたときは、相手をパンチで叩きのめす。
年をとっても格闘技を続けていたようなエピソード、偶然、ギミックなど……説明はない。
入ってすぐに腰をおろして参加したカジノで大儲けすることも……説明はない。
(本当にただ単に大当たりするだけ!)
無条件で世界中が彼らを応援する、そんなパラレルワールドに迷い込んだような印象……これはまぎれもないSFだ。

僕もあと三〇年たったらこういう映画を楽しめるようになるのだろうか?
今の気持ちとしてはこういう映画を楽しめるような年寄りにはなりたくないけれども。

そもそもこういう映画を観に行く人がいるというこの現実世界……これはまぎれもないSFだ。


【日記】14年12月09日 体重57.6kg

五時起床。
シャワーをして食事しても眠気から開放されることなく朦朧としながら(まるでゾンビのように)行動を続ける。
人生半ばをすぎても目覚めの悪さが改善されることはなかった。

一〇時一分より光ヶ丘公園を二六分ジョギング。
すっかり葉が落ち、枯れ木のようになった公園の樹々。
ここ一週間の木の変化はドラマチックだった。
Arti E Mestieriアルバム『Tilt』を聴きながら走る。
安定して気持ちのいいアルバム。
プログレ的な要素より、ジャズ的な要素に心惹かれる。

家を出て公園の落葉を見ながらゆっくり歩き、光が丘駅から南に向かってあるいたところにあるイタリア料理店「ラ コリーナディ ルーチェ」にて昼食。
そのあとユナイテッド・シネマとしまえんへ移動、一三時より映画鑑賞、『インターステラー』。
光が丘に戻って、駅前のショッピングモールでセーターや食材を買い物。
建物を出ると風が強く吹いている。
橙色からさらに赤く変わりつつある夕焼けに目を向けると、ちょうど太陽がビルの隙間にテトリスのように落ちていきつつあった。

帰宅して部屋の暖房をつけても寒気がなくならない。
頭痛がひどいので風邪を引いたと判断、早めに二一時ごろ布団に入る。
 

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【映画】『インターステラー』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

ワームホールを抜けて到着した先は、恒星とブラックホールと中性子星……三つ以上の連星を回る惑星系。
どう考えても、惑星の軌道が不安定で人間は住むことが出来なさそうだ。

結果的にはそこへ行くこと自体は重要でなく、単にブラックホールに主人公がいけば済む問題だった。
だったらいっそのこと地球の近くにワームホールを作ってそこから直接ブラックホールに向かうことができれば、面倒くさい手間はかけずに済んだのに。

ブラックホール描写は科学者の監修が付いているからケチを付けても仕方ないことにしても、それ以外の物語のファンタジー度と言ったら。
全体的なプロットは藤子・F・不二雄『ドラえもん』の「あやうし! ライオン仮面」で、親子の関係性は楳図かずお『漂流教室』といった体だ。
それにしてもプロット上の穴が多いのは、ブラックホールの穴のメタファーなのだろうか。


【本】『中国嫁日記(1~2)』井上純一

エッセイ漫画だが、映画『ブッシュマン(コイサンマン)』のように、文明の衝突を描いたもの。

こういうことがある、という事象としては興味深いが、純粋に漫画としてはどう捉えたらいいのかわからない。
実際にこれがほんとうのことであったとしても、フィクションとして読んだら
「そんな都合いいことあるか!」
途端に漫画としてなりたたなくなってしまうかもしれない。
単行本の中でも嫁本人のコメントや写真をどこかしこに出すことによって、リアリティを担保しているのだ。

しかし萌え/キャラクター漫画として魅力あることもたしかで、考えてみれば小林よしのり『ゴーマニズム宣言』もこういうものだ。
そもそも純粋な漫画の魅力を僕は狭く捉えすぎているのかもしれない。
漫画の背景画を手描きにせず、写真・3Dデータを処理加工しただけで、
「漫画本来のよさがなくなっていく!」
と言い出すような老害にならないよう、自戒の意味を込め読み続けていこうと思う。


【映画】『武器人間』

武器人間が『電人ザボーガー』『太陽の星アステカイザー』『ロボット刑事K』などを彷彿とさせる七〇年代の低予算特撮に出てくる怪人のようなデザイン。
二〇一〇年代の昨今だと一回転してちょっとかっこよく感じる。

お約束とはいえこういうモキュメンタリー映画は、誰がどうやっていつまでカメラを回し続けるのかという問題が浮上する。
こんな戦場で何故そこまでしてカメラを回し続けなければらなないのか。
最後はカメラマン自体が拘束されて手術台の上、どうするのかと思ったら
「こうやって映すのか」
て他の人が替わりに映し始めることに無理やりさを感じる。
(ギャグ寄りになってしまう)
そしてこの映画もやっぱり、カメラが映し続ける映像の最後と出来事(物語)のラストのリンクがずれ、完全な問題解決を観ることができないまま終わってしまう。