月別アーカイブ: 2013年7月

【本】★『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ

妄執に囚われた登場人物が抗い難い事件に巻き込まれ、その妄執が現実化する……そのバリエーション。
主観が妄執で現実の境界線があやふやになった登場人物側から描かれているので、物語中で何が起こっているのか一読で把握できない。
何度も読み直しながら次の短編へ移る、それを繰り返しながら通常の倍近くかかって読了。

メモ:
「こびと」
「つぎの番」
「マチスのポーカー・チップの目」
「骨」……骨の痛みに固執。医者に抜いてもらう。そのクラゲが、彼女の名をはっきりと呼んだ。
「壜」……カーニバルでかった瓶の中の白いブヨブヨしたもの。皆自分なりの幻想で見つめる。
「みずうみ」
「使者」
「熱気のうちで」……ブルームバーグ市長気温が上がると犯罪発生率も上がるようだ/地球温暖化で人間が攻撃的になる?  夏場の方が犯罪率か高いのは統計学的にみても、その通りの結果
「小さな殺人者」 ……赤ちゃんに殺されるという妄想
「群集」
「びっくり箱」……ロコ!思うままに
「大鎌」……麦を刈ると人が死ぬ。刈らないと死なない人が増える。
「アンクル・エナー」
「風」……台風や竜巻で死んだ人が魂だけの存在となって生き続ける。
「二階の下宿人」
「ある老母の話」
「下水道」……自分たちが住んでいる街の下には都市がある。下水道の水が流れて水の中に沈んでいる。水が流れていき帰り、私を迎えに来る。
「集会」
「ダッドリー・ストーンのふしぎな死」

【本】『厭な物語』アガサ・クリスティーほか

マシスンの息子がすでに還暦を過ぎていることに驚く。
彼の収録作品「赤」、たった四ページの鮮烈な印象! 
ちなみにここで編まれた物語の半分は既読だった。
どんだけ厭な物語好きなんだ自分。

メモ:
「崖っぷち」アガサ・クリスティー
「すっぽん」パトリシア・ハイスミス
「フェリシテ」モーリス・ルヴェル
「ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ」ジョー・R・ランズデール……イヌを引っ張って走る車
「くじ」シャーリイ・ジャクスン
「シーズンの始まり」ウラジミール・ソローキン
「判決 ある物語」フランツ・カフカ
「赤」リチャード・クリスチャン・マシスン
「言えないわけ」ローレンス・ブロック
「善人はそういない」フラナリー・オコナー
「うしろをみるな」フレドリック・ブラウン

【日記】13年07月のこと

7/1
体重64.4kg

朝食、たこ焼き、トマトとレタスと生ハムとシソのサラダ。

午後、シナリオが進まないので考えながらランニング、四七分、四九一キロカロリー。

夕食、デミグラスハンバーグ、豚角煮とタマネギとトマトとレタスのサラダ。

冷奴がゆで卵よりカロリー高い衝撃!
低カロリーの食生活をしていたら身体が低カロリーに慣れて痩せにくくなるって。慣れんなよ俺の身体! 日常生活で適応力ないんだからそこに慣れられても……

DVDにて映画鑑賞
『ヴィレッジ』
オチがわかってから観直すと、演出はうまいな〜ってのと、この村コントみたいなことやってんな〜とその思いが僕の中でせめぎ合っている。

『バッドボーイズ』
落ち着きなさい!と言いたくなるぐらい落ち着きのない演出。もともと落ち着きのない僕も最後は飽きて一緒になってソワソワ。

7/2
体重64.4kg

朝起きて八時過ぎからジョギング、四九分、五二八キロカロリー。

朝食、ソーセージと豚角煮とレタスとトマトのサラダ。
昼食、ケンチキのランチセット(サルサソースのハンディサラダセットとチキン)
夕食、タコとマグロとトマトとタマネギの海鮮サラダ。

午後、イラストの発注が来たのでラフをずっと描いている。

読んだ書籍
『面白くて眠れなくなる素粒子』竹内薫
読書中、眠くなってきたので一五分だけ仮眠。

7/3
体重63.9kg

朝食、野菜ジュース、さつまいもと豆腐と片栗粉のおやき、煮玉子とニンジンとタマネギと生ハムのサラダ。
昼食、煮玉子とニンジンとタマネギと生ハムのサラダ、トマトと生ハムとチーズのバルサミコ酢あえ。
夕食、野菜ジュース、しいたけと鶏ももの甘辛煮。

知恵遅れ気味の人でもわかるような素粒子について書かれた本はないのかしら。
素粒子ってブラックホールなんだって。
わけわかめ。

夕方、イラストを脱稿。
しばらくDVDで映画を観ているが、眠くてたまらず途中で中断。

最近これといった原因もなしにひどい無気力に襲われる。心臓の脈動が早くなって床に倒れ、はあはあ息をして天井を見上げたまま一日何もできなくなる。これって何かの病気? それとも恋?

7/4
体重63.5kg

朝食、シーチキンとゴーヤのおひたし、トマトと煮玉子、しいたけと鶏モモの甘辛煮。
昼食、焼き鳥一〇本、トマト、シーチキンとゴーヤのおひたし。
一七時よりジョギング、五〇分。
夕食、ブロッコリとトマトのサラダ、豚の角煮、カモスモークとタマネギのサラダ。

DVDにて映画鑑賞
『48時間』
二回目のアクションシーン後、二〇分過ぎてやっとエディ・マーフィが登場。なかなか出てこないから同名タイトルの違う映画を観ているのかと思った!

『アタック・ザ・ブロック』
イギリスの不良悪過ぎ、彼らが活躍しても全然感情移入できない。

『卒業』
盗んだバイクで走りだす〜♪ 僕も自分の倍ぐらい歳の離れた熟女に誘惑されたかった。今なら八〇歳!? それは勘弁かな……いや、人によるか!

『SAFE / セイフ』
途中でこれは何かの続編だからわからないとこあるんやな〜と思い、後で調べたらそうじゃなかった。はしょり過ぎ?

7/5
体重63.7kg

朝食、鶏モモとニンジンと白菜の煮物、ブロッコリとトマトのサラダ、豚の角煮、カモスモークとタマネギのサラダ。
昼食、タコ焼き、ロッコリとトマトのサラダ、鶏モモとニンジンと白菜の煮物。
一四時よりジョギング、五四分。
夕食、おやつのつもりのサツマイモの蒸しケーキ。
ときおり生肉食べたくて気が狂いそうになる。ドラキュラ的なもの? むしろゾンビか。
決めた! あすは絶対、生肉を食べる! 一人で食べ放題の店ないんかな〜。

読んだ漫画
『河よりも長くゆるやかに』吉田 秋生
異性と同性の間を性愛対象が揺らいでいるところが、一〇代の男子ぽい。刷り込みだから何かのきっかけでアルマジロに興奮する奴だって出てくる。僕もオランウータンならありだし。

読んだ書籍
『カラマーゾフの兄弟3』ドストエフスキー
今年初め、睡眠障害で悩みいろいろ調べた。生活習慣を変えたりサプリを試したり。結果、睡眠導入でテキメンに効くのはドストエフスキーだと結論。就寝前に読み始めると確実に三〇分以内で熟睡。しかし読み慣れて面白くなってくるにつれ就寝時間がズレていくのには困ったものだ。

DVDにて映画鑑賞
『ゲットバック』
これは気持ちのいいご都合主義。『96時間』をさらにチープにしてどうする?

7/6
体重64.3kg
朝食、おやつのつもりのサツマイモの蒸しケーキ、鶏モモの甘辛煮、トマトとカモスモークとタマネギのサラダ。
朝九時過ぎ、耳鼻科へ自転車で向かう。
一一時過ぎ、診察が終わり池袋へ向かう。
昼食、池袋で焼肉バイキング。
大量のまずい肉に文字通り食傷。
しばらく肉は食べたくない。
ゾンビの道は遠い。
一二時一五分、三〇分ほどで店を出て大塚の図書館へ向かう。
本の貸し借りの手続きの後、池袋に引き返してシェーバーの部品を探すが売り切れ。
真夏の太陽、日焼けして一四時頃帰宅。
暑くなってきた。今日から真夏?
夕食、野菜ジュース、タコ焼き。

読んだ漫画
『吉祥天女 (全2)』吉田秋生
意外と揺らぐ、しかしよく読み込むと揺らいでいるようで揺らいでいない、絶妙な小夜子のバランス。寓話のようなラストにかえって鮮烈な印象を受ける。

読んだ書籍
『カラマーゾフの兄弟 4』ドストエフスキー
就寝前に読み始めたのだが、前巻から物語が大きく動き始めて目が冴え眠ることができない。700ページを一気読み。法廷はさながら妄想幻魔大戦、よくこのシチュエーションまで持っていけたものだ。現代小説ならミステリ部分をもっとスマートに処理するのだろうが、過剰すぎるからイイ、のだ!

『カラマーゾフの兄弟 5』ドストエフスキー
登場人物が明日に思いを巡らしたまま、余韻を残し、ためらいながら物語の幕は降りてくる。煮え切らないラストもそのはず、『カラマーゾフの兄弟』は本来二部構成になるはずだった物語の一部に過ぎなかったと解説で知る。たしかに思い返せば確かに暗示めいた描写が散りばめられていた。『カラマーゾフの兄弟』完結直後にドストエフスキーは急死したのでそれがどんな話になのかもはや知る由もないが。

DVDにて映画鑑賞
『パンダコパンダ』
耳子ちゃん、興奮するとパンツ