ひさしぶりの実家、なかなかに寝苦しい。
いつも通りの五時に目覚ましがなるが、外を見ると微妙な天気。
ジョギングを断念して再び布団に潜るとまた熟睡してしまい、結局八時起床。
時折雲間から太陽が顔を出し、ジョギングに出るための準備を始めるとまた不穏な空模様に戻る。
本を読み始めては睡魔に襲われ……を繰り返し、一日かけて本を一冊読むことだけしかできない。
二二時就寝。
五時起床。
五時三六分より高槻市公園墓地を五五分ジョギング。
不穏な空模様、寒くはないが湿度も高い。
公園の山頂から見下ろすと、雲間から太陽が一条の光がのびて街が輝いている。
街を囲む周囲の山々はかすみ、神秘的な様相だ。
Anyone’s Daughterのアルバム『Piktors Verwandlungen (Remastered)』を聴きながら走る。
ドイツのプログレ、情感たっぷりの表現が何故か故郷の雰囲気とマッチして、気持ちいい。
時間が経つに連れ、雲間に青空の面積が増えていく。
僕と姉を交えた家族四人でドライブ。
姉と話していてもbotのような返事しかかえってこない。
高槻森林センターで食事。
猪料理を食べるつもりが、今は禁猟期で冬からしか食べることができないようだった。
帰宅して読書の続き。
二二時就寝。
五時起床。
雨が降ったりやんだりで外へ出るかどうか迷うが、結局走りに出る。
九時五分より高槻市公園墓地を五七分ジョギング。
途中から雨が降り始める。
がけ崩れで工事中、いつも走っているコースを走ることができず、迂回するとそのルートも工事中で道無き道(うっそうと草木が生い茂る斜面)をびしょ濡れになって駆け下りる。
Aphrodite’s Childのアルバム『666』を聴きながら走る。
女性ボーカルの叫び声と自分の息がごっちゃになっている。
日中、部屋にこもって読書。
高校の同窓生と飲む約束をしたので、ちょっと早めに出て城跡公園を撮影。
一八時前に待ち合わせ。
ホルモン焼肉、餃子屋をはしご。
自分の伝えたいニュアンスを伝えることができずにイライラする。
二二時半帰宅、出張先から帰宅した弟と話して午前〇時前就寝。
五時起床。
七時より公園を三三分ジョギング。
頼りない曇り空……ここ最近、大阪も東京もすっきりしない天気が続いている。
空一面、無表情な雲が覆っている。
Areaのアルバム「Gli Dei Se Ne Vanno, Gli Arrabbiati Restano!」を聴きながら走る。
ヨーデルみたいなボーカルの歌い方、ちょっと調子に乗っていると思う。
悪くはないが、好きではない。
夕方から外出、四谷デッサン会へ。
世界堂でミリペンを買おうとすると、僕が今まで購入していたミリペンが欠番になっている。
曙橋駅で下車、ずっと気になっていた鶏つけ麺の店に入る。
悪くはないけれども少し割高。
デッサン会で一八時から二一時までずっとクロッキー。
いつも通り集中力が途切れ途中で頭が痛くなってくる。
二二時帰宅、二三時就寝。
五時起床。
五時四一分より公園を三六分ジョギング。
曇り空、爽快感には程遠い。
セミが元気なく鳴いている。
Arti E Mestieriのアルバム『Tilt』を聴きながら走る。
総じて悪くない。
夕方からクロッキー会へ向かう。
雨が降るか降らないか微妙な天気のため自転車を諦めて電車で移動。
三鷹駅で下車すると本格的に雨が降りだしている。
クロッキー会、今回は看護婦の固定ポーズ。
懇親会で映画の話をしていると、学生のA君が
「『イングロリアス・バスターズ』ってカスな出来じゃないですか」
「『スターウォーズ』の1ってカスですよ」
メジャーな映画をバサバサ切り捨てていく。
世紀の大傑作とは思わないけれどあのレベルでカスなら世界のほとんどがカスだ。
学生相手にカチンコチンきても仕方ないのだけれども……A君は美大の映像科、映画を制作しているとのことなので、
「そういうA君はさぞかし素晴らしい作品を作っていらっしゃるんでしょうな! 君の映画が『イングロリアス・バスターズ』以下の面白さしかなかったらこのカス!て言いますよ」
とイヤミを言ってしまう。
A君は落ち込み
「……僕にはカスっていう自由すらないんですか」
いい大人なのにこんなことで腹を立てる自分の器の小ささ、A君と同じくらい僕は子供だ。
二二時に会場を出ると強い雨、これはA君の流した涙かと思う。
朝まで眠れずA君のことをずっと考え続けている。
二時起床。
前日何も用意しないで寝たので、急いで荷物をザックに詰める。
大体の行く方角を決め、宿泊場所と旅先の飲食店をリストアップ。
小雨ふりしきるなか、五時過ぎ家を出る。
六時過ぎ、池袋で待っているが、待ち合わせ時間になってもS君の姿が見えない。
悪い予感。
待ち合わせ時間が過ぎてしばらくして連絡すると寝坊していたとのこと。
S君は三〇分遅れで到着、池袋から鈍行に乗車してひたすら北へ向かう。
水上駅で三時間の電車待ち時間。
雨が降ったりやんだりだが、駅で待っていてもしかたがないので近辺を散歩する。
普段なら清流であろう渓谷に流れる川は泥水で溢れかえっている。
足湯があったので入ろうとすると冷たくて悲鳴を上げる。
こういう寂れた街並にありがちなトリックアート美術館がある。
入ると余計寂しい気持ちになりそうなので近くまで行ってから引き返す。
定食屋で昼食。
駅に戻っても時間が余っているので、今夜の宿を決めるためリストアップした宿屋に電話をかけていく。
(地方の宿はシーズンによって値段が変わるので、直接聞いてみないとわからない)
五番目に電話をかけた宿屋が一番安かったので、そこに宿泊することに決める。
「花火を観に来るんですよね?」
と宿の人が聞いてくる。
どうやら、たまたまその地方の大きな花火大会がこの日あるらしいのだ。
日本列島に台風が直撃している日に花火もなにもあるもんか、と思う。
ところが、水上駅発の鈍行に乗り長い長いトンネルを抜けると天気が激変する。
晴れ間が見る見る広がり、車窓からくっきりとした虹が山の麓に突き刺さっているのが見える。
長岡駅に着くと、西から広がりだした青空が天の半分にまで迫り、晴れと言ってもいい天気。
近所を散策する。
信濃川の河川敷から海側を臨むと、ドラマチックな雲が渦巻いている。
西日で陰影が強調され、雲それ自体が芸術作品のようだ。
宿の最寄り駅を目指す鈍行に乗る。
車窓の外の風景を見ると、電車が移動するのにしたがって山のふもとに虹が移動している。
一七時過ぎ、最寄り駅で降り宿を探す。
調べた住所をネットで表示すると、家のない林。
なかなか見つからない。
近所のおばあさんに聞くと、道の外にある草むらの中のケモノ道みたいなところへ案内される。
こんなところわかるわけねえだろ!
ようやく宿に到着。
普通の民家を改造してゲストハウスにしている宿だ。
家の隣のログハウスに案内される。
入り口にぶら下げている杉玉にスズメバチが寄ってきて危なっかしい。
僕と宿のおかみが話していると、おしめをつけた子供が玄関から出てくる。
子供が出てくるときにペットゲートを倒したので、イヌも一緒に出てきて僕の足元をとびまわる。
子供は口にしたアイスからしずくを落としてウロウロしている。
ログハウスには鍵がついていなかった。
(あとでS君が宿のおかみに言ってもとりいってもらえなかった)
今日は近所の神社で花火大会。
近所の定食屋でラーメンを食べ、夕暮れの赤に染まる田んぼの真中の道を歩く。
周囲が次第に暗くなり、人が多くなる。
歩く方向についていくと町の真ん中、神社の境内に到着。
夜店で賑わっている。
僕はトルコアイスを買う。アイスがのびる。
アナウンスが始まり、空を見上げると巨大な花火、そして大音響……あまりに大きい打ち上げ音で民家の窓ガラスが音で震えている。
都会ではありえない。
人の多さに疲れ、会場から離れた田んぼ沿いの駐車場で花火を見ていると、地面の冷たさでお腹が冷え、腹痛。
二〇分ほど歩き、近くのコンビニに向かう。
途中で何度も漏れそうになり、額の汗を拭い我慢する。
幸いコンビニのトイレが空いていたので飛び込んで用を足すことができた。
念のためS君もトイレに入るというので、待っていると、外で大きな花火が上がる。
数秒して、ガラス戸が衝撃波で震える。
(後で三尺玉だということがわかる)
会場から三〜四キロ離れたコンビニ近くの歩道に移動、敷石に腰掛けS君と二人で花火を見ている。
二二時、世界最大の大きさ四尺玉花火が上がる。
空の半分の高さにまで達する巨大な花弁が開き、数秒後、大音響と衝撃波が周囲を襲う。
歩道に座っていた観客がいっせいに身を反らす。
地面が震えているような錯覚ががしばらく続く。
一人二人と立ち上がり、その場を去っていく。
僕たちも満足して宿に戻る。
二三時就寝。
部屋の柱時計が三〇分毎に大音響で時刻を知らせ、その都度目覚めて深い睡眠がとれなかった。
七時起床。
混濁した意識をシャキッとさせるため近所を散歩。
基本は田舎だけれども、ところどころ開発も進み、その狭間を揺れ動いてるような感じ。
宿に戻ってシャワーを浴び、一服しようと居間に向かうと、S君と他の宿泊客が喋っている。
花火の撮影に来たアマチュアカメラマン(普段はWebのディレクター)とのこと。
話を終えて玄関を出ると、足元でスズメバチがセミを食べている。
一〇時過ぎ電車に乗り、長岡へ向かう。
長岡駅周辺をぶらぶらする。
特徴のない地方都市の典型で、駅前は特に面白いものはない。
駅前の定食屋で、長岡市のご当地B級グルメ「洋風カツ丼」を食する。
僕の中で大当たり、カツ丼や味噌カツより断然こちらのほうが好きだ。
一三時過ぎ再び鈍行に乗り、昨日とは逆に東京を目指す。
東京に近づくに連れ、天気は崩れ雨の勢いが増す。
ところが埼玉に入ったぐらいからまた天気が反転、雨はやみ西の空に青空が広がり始める。
一九時過ぎ最寄り駅に降りると、水たまりだらけの路面だが少なくとも雨は降っておらず、傘を広げることなく帰宅できた。
二三時就寝。
五時起床。
昨日までの旅疲れがとれているのかとれていないのかよくわからない。
七時一分より公園を四一分ジョギング。
曇り空の隙間から時折強烈な光を放つ太陽が見え隠れする。
時間が経つにつれて雲が吹き払われ、太陽が巨大な眼のように湿度を含んだ大地を見下ろす。
Arti E Mestieriのアルバム『Articollezione』を聴きながら走る。
プログレッシブ色の強いこのバンドの時折見せる郷愁的な旋律が、悲しげに叫ぶツクツクホーシの鳴き声と重なり、涙がこぼれそうになる。
八時過ぎ外出、練馬の耳鼻科、大泉学園の歯科と病院をはしご。
一二時過ぎ、大泉学園駅前のマクドで昼食。
以前ならこの時間に座れなかったのに、昼でもガラガラ。
ちょっと落ち着いたので、電車を乗り継ぎ新大塚の図書館に向かう。
公園前図書館に寄って帰宅すると一五時前。
ちょっと一休みしてからまた外出、成増の図書館に寄ってからホームセンターで家具をジョイントするための板を購入。
さらに下井草の図書館へ向かい、帰りに市場で買い物して帰宅するともう真っ暗、ポツポツと雨が降り始める。
DVDで映画を鑑賞しようとすると、今日歯科で治療した歯が痛みだし集中できない。
薬を飲むと朦朧としだしたので布団に潜り込む。
二二時就寝。
五時起床。
昨夜飲んだ痛み止めのせいか猛烈に不機嫌な目覚め。
朦朧としたまま椅子に座っていると、六時前に地震。
大きくなりそうで身構えるが、さいわいすぐに揺れがおさまる。
ネットを確認すると調布(震度五弱)を中心とした地震、僕の住んでいるあたりは震度三〜四ぐらいみたいだ。
本が多いので、地震となるとどうしても本棚が気になる。
ジョギングに行く気力すらなく、無気力に部屋で過ごしている。
土曜の朝にこれではいけないと一念発起、面倒くさいけれどもあえて走ることにする。
九時三九分より公園を三四分ジョギング。
僕の前途のようにはっきりしない曇り空。
Art Bearsのアルバム『Winter Songs』を聴きながら走る。
冒頭の女性ボーカルはインパクト大だが、それが出落ちになってしまい逆にそれ以降はあまり印象に残らない。
仕事部屋と台所掃除(と雑巾がけ)。
部屋でここ一ヶ月の資料など画像整理。
夕方から外出、世界堂で買い物してから四谷デッサン会へ。
三時間ひたすらクロッキー。
最初は調子よく描けていると思ったのだが、後で見返すとそうでもなくてガッカリ。
二二時帰宅、二三時就寝。
暗闇で目を覚まし眠れなくなりそのまま四時半起床。
朝が寒い季節になってきた。
七時九分より公園を三四分ジョギング。
透明度の高い空、日差しはきついが暑さは感じない。
走っていると少し汗ばむ、それが心地よい。
ツクツクホーシが最後の叫び声を上げている。
Arti E Mestieriのアルバム『First Live In Japan』を聴きながら走る。
心地よい。
ライブの観客の拍手や声援が現実とリンクして、自分がスターになったような気持ちで走る。
メモだけで二週間つけていなかった日記を書く。
夕方から外出、自転車で三鷹に向かう。
三鷹のクロッキー会に参加、人数が少ないのでイーゼルを立てて描くことができた。
人数が少ないので今日は懇親会はなし、このアトリエで働いているMさんとしばらく立ち話をする。
二一時半に会場を出て、自転車で走り二二時半に帰宅、二三時就寝。
将来のこと、今のことを考えていると不安で眠れなくなる。
この日も深夜の二時頃目を覚まし、眠れなくなる。
しばらく布団の中でやり過ごしているが、いつまでたっても眠れないので仕方なく仕事部屋に移動、読書して眠気を誘うようにする。
こういうときに限って本を読んでいても眠くならない。
明け方、食事しているとようやく眠くなってくる。
あと少しのところで読み終わりそうな本を手にしたまま、座椅子にもたれてうとうとする。
六時から二時間ほど眠る。
起きて本に戻り、ブライアン・オールディス『寄港地のない船』読了。
一〇時三九分より公園を三九分ジョギング。
Art Bearsのアルバム「The World As It Is Today」を聴きながら走る。
このアルバムを聴いても到底リラックスできない。
情感のうち一番刺激するものは切実さだろうか、気持ちをどうにもささくれだたせる。
居心地が悪くなるように感情を刺激する、それも音楽だ。
自律神経が乱れて原稿仕事に集中できない。
徐々に仕事をする態勢に移行し、ようやく夕方頃から原稿に集中し始める。
下描きを完成させ編集者に送ることができたのは二一時過ぎ。
二三時まで読書をしてから布団に入る。
丸ペンの細いペン先が折れて指に刺さる。
あまりに細くてピンセットでも取り出せず、いじればいじるほど中に沈んでいく。
仕方ないので、新しいペン先を突き刺しえぐるように指先を掘り、折れたペン先をほじくり返す。出てきたペン先は針よりも細かった。
僕の中でチャイコフスキー『悲愴』が全然悲愴じゃない。
杉山清貴&オメガトライブ『君のハートはマリンブルー』のほうがよっぽど悲愴なので、これからこっちを『悲愴』だと思うようにしよう。
そしてチャイコフスキーの方を聴いて『君のハートはマリンブルー』だ!って思おう。
五時起床。
一五時より外出新宿世界堂で画材を購入、四谷デッサン会に参加。
なかなか自分ではうまくなったのではないかと思うがどうか。
二一時に会場出て二二時二一時五〇分ごろ帰宅。二三時就寝。
八時起床。
朝、爽やかな空の下、成増図書館に本を持っていって本の貸出返却。
ホームセンターに寄りカートを購入。
業務スーパーで食材を購入。
部屋を片付けてから一五時前に外出、ずっと調子が悪かった仕事用のパソコン(iMac)を見てもらうため渋谷Apple Storeへ向かう。
午前中に購入したカートにパソコンをのせゴロゴロ移動。
修理に持っていったパソコンを起動すると……エロフォルダが開きっぱなしだった。
係の人は見て見ぬふりしてそっと閉じてくれた。
生き恥だ!
二時間ほど係の人に見てもららうが、結局預けて修理してもらうしかないようだ。
帰宅すると一九時。
疲れきって二二時前就寝。
不安と恐怖で汗にまみれ、二時に目覚める。
そのまま眠れずに寝室で地獄のような時間を過ごす。
四時頃仕方なく布団から出る。
カフェイン錠を飲んで頭をシャッキリさせ仕事を始める。
七時二二分より公園を三四分ジョギング。
Beggars Operaのアルバム「Act One」を聴きながら走る。
昼から区の健康診断。
一三時五〇分からの予定だが、早めの一三時に会場到着。
検尿を提出。
しかし採尿することを忘れていてて直前にオナニー二回している……
「蛋白出てる!」って言われたらどうしよう。
採血は相変わらず慣れない。
怖くて腕に刺した注射器から必死に顔を背けている。
意外と早く終わり一四時半に会場出る。
下井草の図書館で本の貸し借り。
買い物してから帰宅。
結局パソコンがないので仕事らしい仕事がまともにできない。
ネームを描こうとするが、睡眠不足で頭がうまくはたらかないのでのでとりあえず資料関係の本を読んでいる。
ずっと本を読んでいると目が冴えてきて、就寝時刻になっても眠ることができない。
眠ることができないのに布団の中で横たわるつらさに、一旦寝室から出て仕事部屋で本を読んでやり過ごし眠くなってからまた寝室に戻る……しかし眠ることができない。眠ることができないのに布団の中で横たわるつらさに、一旦寝室から出て仕事部屋で本を読んでやり過ごし眠くなってからまた寝室に戻る……しかし眠ることができない。
繰り返しているうちに午前〇時過ぎ少しだけまどろみだしたので布団に入るが、眠りが浅い。
うつらうつらしながら夜をやり過ごしている。
眠気覚ましのため大量に飲んだカフェインが効き続けている。