夜半すぎから肩の痛みが増してくる。
寝返りを打つと激痛でうめき声をあげるほど。
眠れず、ずっと半覚醒のまま起きている。
痛みが燃え上がるように肩から上半身に広がっていく。
眠れば少しましになるかと思い、起床時間になっても布団から出ず横になっているが、痛みは増すばかり。
八時過ぎ起床、食事して痛み止めを飲むと少しましになる。
肩の痛みを騙し騙しペン入れ。
外は雨、憂鬱。
午後から雨がやみ、雲間から太陽が顔をのぞかせたので数日ぶりに洗濯物を干す。
今日もペン入れに集中できない。
夕方頃からお菓子を食べたくてそわそわし始める。
我慢できず、業務スーパーへ向かい甘いものを購入して帰宅。
大福餅を一個食べると飽きてしまい、
「何でこんなもの買ってしまったんだ……」
と後悔。
一八時過ぎに仕事を終わらせ、ＤＶＤで映画鑑賞してから読書。
肩の痛みがまたひどくなってきたので痛み止めを飲み二三時頃就寝。
五時起床。
朝からずっとペン入れ。
一四時三三分より公園を四一分ジョギング。
久々にジョギング、鬱屈した気持ちを吹き飛ばす爽快さ。
深い青空、きれいに色づく秋の木々。
重装備で手袋をして走っていると、思いのほか暑くなり汗ばむ。
親子連れが多数公園を歩いている。
翻って、人生も半ばを過ぎ一人で走っているだけの自分は……さみしくて悲しい気持ちになる。
Mike Oldfieldのアルバム『Tubular Bells II』を聴きながら走る。
自分のデビュー曲を再生産するのはどういう心境だろうか。
安定した曲作りではあるが、冒険はあまりない。
ジョギングはできるが、筋トレはできない。
関節痛の再発が恐ろしい……まるでおじいさんみたいだ。
一八時に仕事を終わらせＤＶＤで映画鑑賞、読書、二二時就寝。
五時起床。
ようやく早寝早起きのリズムが戻ってきた。
早朝から仕事を始めると気持ちがいい。
逆に、寝坊したとき湧き上がる罪悪感の強さと言ったら……
一三時五五分より公園を三九分ジョギング。
今日も昨日と同じく底抜けの青空。
宇宙まで見えそうなぐらい空が透き通っている。
週始めから続いていたようやく肩の痛みがおさまる。
気持ちよく走ることができる。
Mike Oldfieldのアルバム『The Songs of Distant Earth』を聴きながら走る。
ヒーリングとしてはすばらしいが……Mike Oldfieldの作家性は？
ジョギングから戻ってから部屋を片付け、この二週間仕事で散らかりっぱなしだったのだ。
そしてペン入れの続き。
一八時に仕事を終えてＤＶＤで映画鑑賞、読書……二三時就寝。
何年か前、母にiPadを買ってあげた。
今週に入って突然、iPadでメールを閲覧できなくなったと母から連絡が入る。
メールのアカウントが関連付けられてないようなので（YahooMailと同期していたはずのメールが何らかの誤動作で外れてしまった）電話で直し方を教えていたが、英数字の全角と半角の違いを伝えることができず断念。
アップルストアに持っていくことを提案したが、老人に大阪府の端の高槻市から難波までiPadを持って行かせるのも酷なので、僕の家に郵送させることにした。
届いたiPadを五分で正常な状態に戻す。
「故障原因は何？」
と母に聞かれたので
「メールのアカウントが関連付けられてなかったよ」
そう言うと
「ああ〜」
母はわかったふりをした。
無意識に目覚ましを止めてしまい定刻に起きることができず六時起床。
朝からペン入れ。
ずっと仕事をしていると、一〇時過ぎと一五時過ぎに二回、突然集中力が途切れる。毎日規則正しく。
集中力が途切れたので昼前に外出。
公園前図書館で本の返却、駅前のサイゼリヤで昼食、ショッピングモールで修理に出していた自転車を引き取り、郵便局で母から預かっていたiPadをゆうパックで出し、レンタルしたＤＶＤをポストに投函して帰宅。
帰宅時……近所のベランダのデッキングチェアでノラ猫（白黒ぶち）が昼寝しているのを見る。
そもそもここは白黒ぶちの昼寝の定位置だったのだが、あるとき見ると近所を仕切っているボスノラ猫（ヘビ柄）が寝ていた。
白黒ぶちを追い出したにも関わらずヘビ柄はデッキングチェアに興味を失いそれから空席のまま一年……ようやく白黒ぶちが帰ってきた。
帰宅してペン入れの続き。
ミリペンでのペン入れが何日も続いているときは、フタをわざと開けっ放しにしてペン先を硬くして作業するようにしている。硬いほうがコントロールしやすい。逆に先端が柔らかいと潰れやすいし、０コンマ何ミリの線が制御できない。
一八時に仕事をやめてＤＶＤで映画鑑賞、読書そして二二時半就寝。
五時に寝室から出たにも関わらず、仕事部屋で力尽き机にうつ伏したたまま眠っている。
目覚めると七時……うっかり八時間以上眠ってしまった。
ふたたび寝室に戻り、座椅子でリラックスしながら読書している。
昼前に自転車で外出、曇り空、肌に当たる空気は冷たい。
一二時半よりユナイテッド・シネマとしまえんで映画鑑賞。
『スター・トレック BEYOND』
今日は八時間睡眠だったにも関わらずコーヒーをあらかじめ飲んできたにも関わらず鑑賞中死ぬほどの眠気に襲われ、さらに途中でカフェイン錠を飲んだにも関わらず、眠ってしまった。
劇中で敵がやたら怒っていたのだが、その理由を知ることなく終わってしまう。
観ながら尿意で腰振るモレモレロック。
一五時前に映画館を出て自転車に乗り、下井草の図書館で本の返却貸出。
業務スーパーで買い物をして帰宅。
夕方から散らかった部屋を片付け、次の仕事の用意をしている。
二三時就寝。
真夏に脱皮中に力尽きた蝉の幼虫を拾った。部屋の暗いところに置き様子を見ていたのだが、事切れたらしく駄目だった。そのセミのなきがらを自宅前の花壇に置いたのが三ヶ月前のこと。
さっき窓を開けたら窓枠に、置いたはずの力尽きた蝉の幼虫が横たわっていて僕は混乱している。ＳＦ？ 勘違い？ 偶然？
五時に目覚ましでいったん布団から出るが、眠気と疲れでまた布団に潜り込み、気がつくと九時。
二度寝は気持ちよすぎて目覚めることなくいつまでも眠ってしまう。
二度寝はこの世の一番の快楽の一つ。
しかし二度寝の功罪、いいところが気持ちのいい寝起きだとするならば悪いところは罪悪感……一日の出だしが狂ってしまうことでその後の段取りが滅茶苦茶。
朝一番で耳鼻科のつもりが、起きるた時刻が受付時間（八時半）の過ぎている時刻（九時）。
いつも混んでいる病院なので、今から外出の用意をして病院で診察を受けると終わるのが昼過ぎになってしまう……なので今日は行くことを断念。
食事して部屋の片付けを終わらせイラストのペン入れを始めるともう正午過ぎ。
本当ならこの時間にはひと仕事して耳鼻科の診察から帰宅して昼食も終えているはずだったのに、嗚呼！
夕方、雨が降ったりやんだりしているが、冷蔵庫の中に何も入ってないので業務スーパーへ買い物に向かう。
日没が近づいているのと厚い雲に空が覆われているのとで、一六時前なのに周囲は暗い。
帰宅して鍋を作る。
だらだら過ごしているうちに一九時前。
仕事はもう切り上げてＤＶＤで映画鑑賞、読書して二三時半就寝。
明け方布団の中で目覚めそのまま眠れなくなり四時半起床。
クイズイラストのペン入れ、午後に原稿をスキャンしパソコン上で仕上げ編集者に送ってから外出。
薄ぼんやりとした空、もう秋は終わりかけている。
公園前図書館に寄ってから試写会に行くため電車で渋谷へ向かう。
渋谷駅で降りて会場へ向かう途中で道に迷う。
東西南北がわからなくなってパニックになる。
自分は方向感覚がいいほうなので普段こういうことがなく、それが余計不安感をかき立てる。
駅までいったん戻って地図を確認しながらもういちど会場を目指し、一五分前ようやく到着。
一八時より試写会。
『エルストリー1976』
二〇時前に会出て途中で食事することなく真っ直ぐ帰宅すると二一時。
遅めの食事後、寝室で読書していると眠くなってきて二二時頃布団に入る。
五時起床。
朝からペン入れ、自分のあまりの下手さに絶望的な気持ちになる。
一一時九分より公園を四〇分ジョギング。
陰鬱な曇り空、風は冷たく悲しい気持ちになる。
冬は嫌い。
Mike Oldfieldのアルバム『Tubular Bells III』を聴きながら走る。
やっぱりこれはアーティスト特有の病、若かりし日の自分の再生産、ダリの晩年のようなものなのだろうか。
今風の演奏で味付けされた過去の残滓。
夕方、友達が来宅するので駅前のショッピングモールで買い物。
一八時前、漫画家志望の青年Ｓさん来宅。
タコ焼きを作って歓待。
漫画のネームを見せてもらう。
「ホンマは俺の悪口を影で言ってるんやろ！」
とＳさんにしつこく絡む。
自分が言うから他人も言ってると思うのだ。
そして自分が言う以上に他人が悪く言っているに違いないと信じているから、余計たちが悪い
二二時過ぎにＳさんは帰宅。
二三時就寝。
五時起床。
朝からペン入れ。
毎日ペン入れしていて自分の絵の下手さに、新鮮な気持ちで驚く。
数年前まで、漫画を描くときは全てのキャラクターをモデルを使って撮影してトレースしていた。
その頃は、そういう技術として極めたのでペン入れもはやかったしそういう絵柄の中でそれなりの完成度に到達していたと思っていし、ほぼ迷いはなかった。
しかし絵柄を変え、写真を使わずイチから自分で描くと、理想の絵に自分が全然達していないことを知る。
目標は他人から見ればささやかだけれども、自分からするとはるかな高み……いくら描いてもとうてい到達するとは思えない。竹馬で御殿場から富士山に登るようなものだ。
いま描いている漫画も、下描きを完璧にしてからペン入れしようと思ったら、自分の思っている予定の倍以上かかり、しかもペン入れしたら結局下手。
それなら早めにペン入れして直せばよかったのか、とか悩むことばかり。
結局どこまで言っても絵なんて完成することない。
創作とは他人に成長する過程を見せ続けることなのかもしれない、と思う。
昼食後外出。
池袋の世界堂、新大塚の図書館の寄ってから、一五時半より銀座で試写会。
『ポッピンＱ』
一七時過ぎ会場を出て一八時帰宅。
ペン入れの続きのあと二三時就寝。
エロ動画観てたら、間断なく窓の外からニワトリの鳴き声が聞こえる。
以前もエロ動画で、カラスの鳴き声や救急車のサイレンが聞こえたとき気になったけれど、今回のけっこう都会っぽいホテルの中なのに外はニワトリって……のどかな田園風景が頭に浮かんで消えずもう集中できなくなった。
五時起床。
八時六分より公園を三八分ジョギング。
キンキンに冷えた空気、透明度の高い青空。
前日の雪が道路の上にまだらに積もっている。
注意して走っているつもりなのに、駅前のショッピングモール前の凍結した路面でぶざまに転ぶ。
Mike Oldfieldのアルバム『Tres Lunas』を聴きながら走る。
リラクゼーションとしてはいい。
ショッピングモール前のイチョウ並木、飲食店の前だけメスが集中しており、大量の銀杏が落ちていてちょっとしたスカトロン祭り。
これは意図的なのかと調べたらイチョウって植えて一〇年近く経たないとオスメスがわからないみたいだ。
部屋にこもってずっと漫画のペン入れ。
録画した放送大学「心理学の歴史」を流しながら作業している。
○○先生は××大学で心理学を学び、□□先生の娘さんと結婚して△△国に留学後、帰国して学会を作った。その頃★★先生は※※大学で博士号を取得した。一方日本の学会では……
この歴史が役に立つ範囲って狭すぎない？
午後は読書。
本を読み終わったらまたペン入れの続き。
二三時就寝。
【カストロ死去】
知り合いの女王様いわく、どうしても仕事柄カストロをスカトロに空目してしまうとのこと、ちょっと受けた！
逆に社会主義関係の人はＳＭクラブに行ったらスカトロがカストロに見えてしまうのだろうか。せっかくその気になったのに、ヒゲモジャ顔が頭に浮かんだらさぞかし集中できないだろうな。
五時起床。
ずっと漫画のペン入れ。
午前、駅前のショッピングモールで買い物。
午後も引き続き漫画のペン入れ。
一五時四五分に外出。
公園前図書館、新大塚の図書館に寄ってから四谷三丁目駅で下車、四谷デッサン会でのクロッキー。
終わった後に漫画家志望の青年Ｓさんと個人的な読書会（ロバート・ブロック『血は冷たく流れる』）の予定だったが、彼が「読んできてないですよてへぺろ」とのことでお流れ。
駅まで歩くあいだＳさんにグチグチ怒ってしまう。
ここで軽く言い聞かせた後あっさり許したら格好いいのに、そうならないのが僕の自制心のきかないところでとても格好悪い。
二二時前帰宅、二三時就寝。
五時起床。
薄っすらとした鬱が全身にこびりついて身動きが取れない。
コーヒーを飲んで元気を出そうとする。
八時三分より公園を三五分ジョギング。
透き通った空、公園の森の中を走っていると、樹々の隙間から太陽が金色のビームが僕を貫く。
鬱々とした気持ちが浄化されるようだ。
Mike Oldfieldのアルバム『Music Of The Spheres』を聴きながら走る。
緊張感のある出だし……初期っぽいサウンドの既視感を匂わせつつしかし新しい。
つかみは抜群、なのにラストまで緊張感が衰えない。
僕の中ではMike Oldfieldのなかでも完璧に近いアルバム。
午前中は部屋の片付け、買い物、洗濯、食事の用意で時間が過ぎていく。
昼ごはんの後、昨日の映画残りを鑑賞してからＤＶＤを返却するために外出。
一四時から二一時までペン入れ。
二三時就寝。
五時起床。
朝はいつも気が沈む。
鬱々とした気持ちで漫画のペン入れを始める。
八時一六分より公園を四一分ジョギング。
青く冷たく澄んだ空、冬の空気を浴びながら走る。
舞い落ちる寸前の赤く黄色く染まった葉が、朝日を浴びてせいいっぱい輝いている。
Mike Oldfieldのアルバム『Man On The Rocks』を聴きながら走る。
前作とうってかわり凡庸な印象。
昼前に業務スーパーで買い物。
午後はずっと部屋にこもってペン入れの続き。
一六時頃、強い眠気に襲われ気絶するように眠ってしまう。
一〜二時間机にうつ伏したまま動くことができない。
一八時に作業を切り上げ、ＤＶＤで映画鑑賞、読書してから二三時就寝。