【映画】『バトルフロント』

いかにもなシルベスター・スタローン脚本。
閉鎖的な街でトラブルに巻き込まれたプロフェッショナルが、能力を読み違えていた人たちを返り討ちにする……現代風にアレンジされた『ランボー』のような印象。
『ランボー』的なことを今映画で作るとしたら、これがリアリティの落とし所なのだろうか。

主人公/ブローカーが精一杯自分の度量のなかで負の連鎖を止めようと娘と同じ学校のモンペと仲直りする展開は嫌いじゃない、むしろ好感が持てる。
ブローカーも勘違いして相手に怒ったり、でもそのままにせず謝まりにいったり。
主人公としての矜持を守りつつも人間としての揺らぎがある(キャラクターの掘り下げ)。
そういうところが、印象が似ている同じ系列の映画のなかで頭ひとつ抜けている理由なのだろう。
ラスト、悪あがきを重ねた敵に正義の鉄槌!
最後の最後に爆発させるカタルシスが心地いい。