【映画】『ラストミッション』

プロフェッショナルが苦戦しながら家族の安寧を取り戻すために戦う話。
昨日鑑賞した『バトルフロント』ほか、『96時間』『トカレフ』など……この数年で同じパターンの映画を観ることが多い。
この手の映画でありがちな展開:壊れている家族間の愛情(離婚してたり片親だったり殺されたり)を取り戻そうとする→家族が危険にさらされる→ウィークポイントになって敵に突かれる。

しかし似たような構造なのに、昨日鑑賞した『バトルフロント』と比べると大きな断絶がある。
作家の必然性なく作られた、柳の下のドジョウに見えて仕方ない。

CIAのエージェントである主人公が第三国で主権侵害行為を繰り返す、その正当性が見いだせない。
敵が悪そうな奴としてしか描いていない(上司からターゲットに命じられている以上の理由がない)ので、主人公がいかにも利己的な動機で暴力をふるっているように見える。

余命いくばくもない病気に侵されている+薬の副作用がある主人公になぜ単独で任務を遂行させるのか?
主人公に指令を与える女が作戦に協力しない不思議(CIAにとって重要で予算をかけている作戦にも関わらず)、ただ単にエロ要員でしかない。

そして娘が敵のターゲットになったような伏線があるのに、最後まで何も起こらず娘は無傷なまま……何このザルのような話?