【本】『アジア三国志』ビル・エモット

日本人や中国人、韓国人のアジア観は読むことが多いけれども、欧米の知識人が日本を、そしてアジアがどう捉えているのかはあまり目にしてこなかったので、大変興味深い。
上から目線が大変気になる。さんざん世界を破壊してきたイギリス人のくせに。

中国について
これからすっと巨大になり、大きなミスをしない限りその勢いが止まることはない。
中国政府の求心力はイデオロギーではなく、経済発展。

日本について
すでに老境の域に入っている。
バブル時代は日本は必要以上に自分を大きく見せていて、今が相応の地位。
歴史修正主義者に注意しろ。もっと歴史を直視して、ドイツを見習え。

インドについて
矛盾に満ち混沌としているが、少しずつ未来へ向かって前進している。
ただしあと五〇年は中国に追い付くことはできない。

韓国はアジアのノイズにしか過ぎない。他のアジア諸国も同じく。