日別アーカイブ: 2014年7月15日

【映画】『ブラック・スネーク・モーン』

僕はツタヤディスカスで常に二百本前後DVD登録している。観終わった映画DVDを送り返すと、次のものが送られてくるようになっている。
そんなわけで最初に登録した映画DVDを登録したのはもう数年前、こうなってくると自分がどうしてこの映画を観ようと思ったのか理由がわからないものもあらわれる。
この映画もDVDが届いた当初はタイトルとサミュエル・ジャクソンが出演しているところから、『ブラックホーク・ダウン』みたいな社会派アクションを想像していた。
そんなつもりで観始めたらぜんぜん違う展開。ヒロインが性的な衝動で人格が変わること『エクソシスト』のごとく……彼女がいかつい黒人サミュエル・L・ジャクソンに鎖で繋がれるところから、猟奇的な『ソウ(SAW)』みたいな映画かと推測したら、また一転、違う展開に。
主要人物はみな心に傷を持ち、どうすることもできずにもがいている。サミュエル・L・ジャクソンの突飛な行動が波紋を広げ、本人も含めそれぞれの内面に変化が生まれる。
スタイリッシュではないが、ちゃんと段取りを踏んでいる丁寧な作り。思いがけない感動作に、少し戸惑う。

【本】『手塚治虫小説集』手塚治虫

主に一九五〇年代から六〇年代までに書かれた、日本ではまだ商業的なジャンルとしてSFが成立していなかった頃の小説が集められている。
江戸川乱歩や海野十三を彷彿とさせるような懐かしい匂い。
冒頭の長編『蟻人鏡』は、当時の少年もの読み物の水準を鑑みればじゅうぶんだと思うけれども、現在のリアリティラインから考えると、あまりに異人種の人間と同じすぎる情緒にかえって感情移入できない。もう少し蟻人独特の考え方、価値観が反映されていればよかったのに……って二〇年以上前に亡くなった人が六〇年前に書いた小説にいま何言ってんだ俺。

【本】『手塚治虫のまんが専科』手塚治虫

小学生が漫画家を目指して編集部、漫画家と会い、大人になってからもその夢を忘れず、アシスタントを経て持ち込みを続け、漫画家になる。

人気の上にあぐらをかき堕落していくアシスタント先の先生。
芸術家肌で現実離れしたことばかりいう漫画家崩れの人々。

主人公は打ち切り、連載漫画のアニメ映画化、盗作騒ぎ、信じていた人の裏切り、様々な経験をしてあらたな選択をする……

漫画入門にこういう余分な物語性と個性を入れることが、手塚氏らしくて興味深い。

【本】『手塚治虫シナリオ集』手塚治虫

『100万年地球の旅 バンダーブック』等のアニメや芝居の脚本。
完成したものはどれも未見。

ハリウッド映画は自分と違う人種、宗教を持つ国家を異質なものとして見たてそれが映画に反映されている。『猿の惑星』の猿は日本、『スター・ウォーズ』における帝国軍は画一的な思考、クローンなどから連想する共産主義……
しかしそういう作話術からしても手塚氏の描く異人種はあまりに人間的すぎて、現代からみるとそれが古臭さや垢ぬけない印象を想起させるのかな、と思う。

『ユニコ魔法の島へ』はシノプシスだが本当によく出来ていて、あらすじだけなのに涙が出そうだ。

【日記】14年07月15日 体重62.5kg

八時起床。
痛み止めの副作用か意識のレベルが低く、いつも通り起きることができない。

朝食、胡麻豆腐、めかぶ、スモークチキンと煮玉子とチーズとレタスのサラ ダ、マイタケ甘辛炒め、ご飯、チキンナゲット。
午前一〇時、耳鼻科に行くついでに図書館へ行こうとして駅までいったん出てから、図書館で返却する書籍を家に置いてきたことに気づき、自宅へ取りに戻る。
忘れ物を取りに帰る、この行為で綿密に立てたスケジュールが崩れてしまい、部屋で呆然としている。
昼食を食べずに再び一二時半、外出。
大塚の図書館で資料を受け取り、池袋のロフト、ビックカメラで買い物をしてから、練馬の耳鼻科へ。
帰宅するともう一六時半。
一七時に再び外出して、公園前図書館で資料を受けとる。

そのついでに、一七時一一分より公園を二五分ジョギング。
Emerson, Lake & Palmerのアルバム「In The Hot Seat」を聴きながら走る。
また「展覧会の絵」か!
グレッグ・レイクの声質が変わりすぎてもはや別人。
う〜んこのアルバムは微妙。

夕食、刺身コンニャク、ネギゴマかけ豆腐、サーモンとタマネギとレタスの サラダ。

こんな本を読んだ!
『手塚治虫小説集』手塚治虫
『手塚治虫のまんが専科』手塚治虫
『手塚治虫シナリオ集』手塚治虫

DVDでこんな映画を観た!
『ブラック・スネーク・モーン』

二二時就寝。