【本】『ブッキラによろしく(全2)』手塚治虫

テレビ局のスタジオに住み着いた妖怪ブッキラとダメアイドルのトロ子のドタバタ談、悪役を演じることが多いロックが珍しくいいもん(主人公たちを助けるキャラクター)として活躍。
残念ながら週刊少年誌で九話打ち切り。

一〇年以上前、ドキュメンタリー番組で手塚氏がこう語っていた。
「あと40年ぐらい書きますよ。アイデアだけはバーゲンセールしてもいいくらいあるんだ」
そのバーゲンで買ったアイデアが『ブッキラによろしく』だったらがっかりするなあ……

妖怪を主人公にテレビや芸能界など現代的な要素を入れ、いまの子供にはこういうものが受けるだろうと作ったら、子供だましに終わってしまった印象。