【本】『グリンゴ(全3)』手塚治虫

日本からはるか離れた異国の極限状況で「日本人とは何か」を問う。
抜群の面白さでジェットコースターのように物語が二転三転突き走る。
最後の六話ぶんは病室のベットで描かれたとのことだが、正直言って入院前後の絵柄や物語の変化が全くわからない。
冒頭から面白さのテンションが時間に比例して上昇する途中で、前兆もなくプツンと途切れる。手塚氏の死去による唐突な絶筆。
戦後漫画の成長とともに自ら進化し、しかも絶筆になった作品がさらに成長していく過程だった……手塚氏の存在そのものが人類の至宝なのだから、もっと自分を大切にして頻繁に健康診断を受けて欲しかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です