その旅館に泊まっているのは僕だけで、他のクラスメイトは近所の旅館に別々に泊まっているみたいだ。
荷物を部屋に置いて近所を散策、自分の訪れた場所が浮遊している巨大な岩の上だということに気づく。
湖があったり山があったり直径数キロはある巨大な岩の塊。
何の作用で浮かんでいるかわからない。
風に流されないように隣の山からチェーンで繋がれ固定されている。
注意深く地面に手を当てると、自分のいる場所がゆるやかに大きく揺れていることがわかる。
浮遊力がなくなってこの岩が落下したら……考えているうちに恐怖で立っていられなくなる。
「こんな夢を見た!」カテゴリーアーカイブ
【夢】僕はナナフシを捕まえて握っている。
【夢】僕はとある食料品店に入って買い物をしている。
素行の悪そうな友達(特定の誰かでない、記憶にない人)が仮面舞踏会のような扮装で強盗に入ってくる。
僕は慌てて店外に出る。
店横の電信柱に友達である強盗の着替えが置いてある。
電信柱の前で待っていると、強盗を済ませた友達が出てくる。
友達は仮面をはずし着替える。
そこへ知り合いの編集者(C社のM編集部)が通りかかる。
編集者は強盗行為を咎め、友達ともみあいになる。
友達はあやまって透明のビニール傘で編集者の左目を刺してしまう。
もう片方の目がクルリと白目をむき、編集者は倒れる。
あっけなく死んでしまう。
僕はうろたえ、ふらふらと自宅へ戻ろうとする。
僕の家から食事に出た女性アシスタントとすれ違ったので、さっき見た出来事の話をする。
話しながら何度も吐き気がこみ上げてくる。
気が付くと彼女たちはいない。
振り返るとはるか遠い交差点の向こう、僕と違う方向へ歩いている。
そんな話は聞きたくないという意志のあらわれなのか?
アシスタントたちを追いかけようとするが、走ろうとするたびに嘔吐してしまい思うように動けない。
【夢】僕は美術系「高校」受験の進学塾へ通っている。
父親の友達にお絵かき教室の先生がいて、その先生の勧めで、僕に美術の英才教育を受けさせることになった。
しかし問題は僕の年齢……現在の歳のままなのだ。
高校受験する中学生に混じっておっさんが同じように勉強する姿は滑稽。
自分を客観視して恥ずかしい気持ちになる。
模擬試験を受けることになり、後ろの席に座っている少年と話をする。
その少年は僕のことをおっさんと気づいていない。
ちょっと老け顔の同い年の生徒だと思っている。
試験が終わり、予備校を出て彼と山道を歩く。
山頂のひらけたところに出る。
森に囲まれた広場にまばらに研究棟がある私有地で、いろんな種類の猿が放し飼いにされている。
叫び声が聞こえる。
すごい勢いで男が走っており、少し遅れてゴリラが追いかけてくる。
男は僕らの目の前でゴリラに捕まって惨殺される。
いったんここに入った者は敷地内から出ようとすると殺されることを僕たちは知る。
僕たちは施設を管理するヤクザに命じられ、猿の面倒を見ることになる。
ここで働いている人たちは、僕たちと同じ経緯で集められたみたいだ。
一緒にきた少年の姿が見えなくなったので、僕は敷地内を歩いて探している。
敷地内に鉄条網で仕切られているゾーンがあって、その中に入ると見たこともないぐらい多くの霊長類がウロウロしている。
その中の一匹のゴリラが、少年の変わり果てた姿であることに気づく。
この場所に長居しすぎると猿に変化してしまうのだ。
【夢】僕は誰かと道路の右側を歩いている。
誰と歩いていたかは思い出せない。
道路の角を右に曲がろうとするとバス停がある。
歩行者の歩く白い線ギリギリにバスが通り過ぎ、何台もバス停に向かってくる。
僕は両手で大きな絵を運んでいるため、バスに当たりそうで危ない。
対向車線の向こう側もバスが連なって並んでいる。
いつの間にか曲がり角は絵の展示会場になっていて、搬入していた大きな絵を壁にかけ、誰かと話しながら僕は絵を観ている。
近づいて鑑賞していると、二つ隣の絵が壁からパタンと落ちる。
(僕のせいじゃないのに……)
と思いながら慌てて絵を壁に直す。
手塚治虫氏がプライベートで描いた絵画(僕の夢の中の存在)がたくさん壁にかけられている。
群衆が細かく虫みたいにワラワラと描かれていて、
「松田の絵みたいやな」
と同じゼミの先輩が言う。
引き続き絵を観ていると、いつのまにかそこで大学の授業の合評が始まっていて、静かにしなければならない雰囲気だ。
皆座って教授の話を聞いている。
僕の座っている近くで、なぜか祖母が座っている。
静かにしなければならないのに、みんなの前でしきりに話かけてくる。
「うちの人の命日、忘れんとってな」
「一二月の今月中やで」
(夢の中では、今が一二月のようだ)
「今月の三七・五日目やで」
違和感を感じて僕は聞き返す。
「え? 今月は三一日までじゃないの?(というか「・五」は半分ってこと?)」
祖母は僕の言葉が聞こえるのか聞こえないのか、
「今月の四二日目やで」
何度聞き返しても、日にちこそ多めだが今月中の何日目と主張する。
「おばあさんおじいさん死んだのって年またいでからじゃなかった? 一月か二月。僕覚えているよ」
と言うと、
「みんなの前だからぼかして言ってたのに!」
癇癪を起こして手に持った巾着袋を投げつけてくる。
祖母は普段おとなしい人なので、たいそう驚く。
【夢】弟とドラクエのフィールドを歩いている。
実際にモンスターがエンカウントで現れる広野で二人パーティーを組み、レベルを上げながら会話をしている。
時間経過、いつのまにかそこは僕の実家で、僕はプレイ中のゲーム画面を観ながら弟と会話をしている。
弟を残して、当時付き合っていた彼女と中華料理屋へ行く。
気が付くと僕は上半身裸。
誰にも気付かれないようにさり気なく上着を羽織ると、胸ポケットに入っていた携帯が床に落ち、店中に音が反響する。
気まずい顔をする彼女。
「しまった」
と僕がつぶやくと彼女が怒り狂う。
「そこまで非常識なことを言うとは思わなかった!」
売り言葉に買い言葉、自分はそこまで非常識なことをやったとも思わないので、
「店を出よう!」
と彼女を連れて席を立つ。
出口に立っていた給仕のおばさんに
「僕、非常識なこと言ってましたか?」
と聞くと
「しまった、と言っていただけで非常識なことは言ってなかった」
と言う。
彼女を見るとちょっと機嫌が治った様子だ。
店を出て大通りを歩くうちに周囲が沖縄になっている。
夢の中で一〇年ぶりに歩く沖縄は、どの道も途中で途切れ、廃墟っぽくなっている。
「あの後バブルが何回か弾けたせいもあるのよ」
と彼女は言う。
曲がり角の先が茂みになっていたり、坂を上がると唐突に垂直な崖、横道にそれて降りるとまた茂み。
さっき、弟と歩いていた(ドラクエの)フィールドの方向を目指して歩く。
その近くに彼女の自宅があるのだ。
ふと、彼女の顔をよく見るとあまりに白くて、彼女じゃないような気がしてくる。
「お前は誰だ!」
と何度も叫ぶ。
カメラ(視点)がグルグルまわり、僕が叫ぶたびに彼女の顔がはっきりしなくなる。
僕の発した言葉がきっかけで二人の関係が決定的に壊れたような雰囲気になる。
仲直りに飲み屋へ行こうと提案する。
一〇年前訪れたときによく行った沖縄の飲み屋に入ろうとすると、経年劣化よりも早くぼろぼろに寂れており、衛生的に問題がありそうだ。
仕方なく飲み屋は断念、彼女の家で休むことにする。
彼女の部屋には部屋の大きさと同じ大きさの湯船があって、その中に入らせてもらう。
湯船から身体を出して彼女の衣服棚を物色していると、後ろから彼女の笑い声。
隣のリビングから彼女が見ていたのだ。
僕も気まずく笑う。
湯船から出て、リビングの彼女のもとへ行く。
リビング全体が一メートルぐらいの高さに床が底上げされており、上に二人の布団が並べられている。
何故か悲しい気持ちになる。
【夢】僕はビルの屋上で友達を待っている。
【夢】AV撮影のため僕は待ち合わせ場所へ向かう。
【夢】「望狩りしようぜ!」
【夢】村田らむ氏が滝壺に落ちるのを編集の長島さんが目撃。
【夢】僕は母と一緒に夜道を歩いている。
後ろから誰かに呼び止められる。
振り向くとそれはT誌の編集長で、僕を羽交い締めにして親愛の情を示す。
「松田くんに手伝って欲しいんだ」
と母を放ったらかして僕を無理やり引っ張っていく。
そこは漫画家(名前は不明)さんの仕事部屋兼自宅。
漫画家さんとアシスタント登場、彼らは今流行の脳と脊髄がプラスチックの容器に入れられた機械人だった。
廉価の身体なので、一昔前に夜店で買ったプラモデルのようにチープな色づかいのパーツが組み合わさっている。
神経が末端までついていないので、もちろん痛みを感じることができない。
時間ごとに脳の入っている容器の中の液体を取り替えなければならない。
締め切りが間に合わないというので僕は原稿を手伝う。
売れっ子のようだが、プラスチックの身体で仕事をする漫画家にうらやましさを感じない。
【夢】地震が起こることがわかり、学校の屋上に避難している。
【夢】宇宙人が襲来して人類を追い詰めている。
【夢】僕は近所のマンションに入る。
【夢】少女がドイツから逃げようとしている。
【夢】僕はクラスメイトの女子に恋心を抱いている。
夢の中の僕は高校生みたいだ。
そのクラスメイトの女子は僕が現実で会った特定の誰かではなく、概念上だけに存在する、誰でも別け隔てなく接してくれる感じのよいサバサバ系女子。
彼女はクラスの底辺の僕にさえ優しく接してくれる。
そんなある日、彼女が他の男子とよろしくやっている噂を聞く。
僕は噂を信じられず、その真偽のほどを彼女に確かめると、あっけなく彼女は認める。
茫然自失としている僕の手を引っ張って彼女は公衆トイレの個室に入る。
手で口を広げて中を見せる。
視界いっぱいに口が広がり包み込まれる。
お世辞にも綺麗とはいえない歯並び、肉茎のごとく盛り上がる歯茎、ところどころ抜けている歯。
夢の中の僕は、何とも言えない色気にうっとりしている。