【本】『ペン&インク』クローディア・ナイス

例として掲載されているペン画はすごいが、肝心の著者クローディア氏のお手本はショボイ。
この手の技法書はデッサンを重視して絵を写真から起すことをあまり推奨しないものだが、クローディア氏はグリッドを用いるという古いやり方で写真からペン画を起こす。
写真を使うなら今はライトボックスでトレースだろう。僕ももう二〇年近くグリッドを使っていない。
クローディア氏は何故か製図ペン(ロットリング社の)中心でペン画を描く。それもひとつの方法だが、日本ではつけペンかミリペン中心で、製図ペンは主流ではない。寡聞にして知らないがアメリカは製図ペンが主流なのだろうか…… 
僕から見て少しピントがずれているこの本が去年(一三年)新装版が発行されて二ヶ月で二刷。売れてる! 何故?