こんな映画を観た!」カテゴリーアーカイブ

映画の見方がわからない人が感想を書いています。ばんばんネタバレしていきますよ〜!
フェイバリット映画は『遊星からの物体X』。
時々アニメやドラマやドキュメンタリーの感想も入ります。
(特に記載がない場合はDVDでの鑑賞です)
 
このカテゴリーの目次はこちら→こんな映画を観た!

【映画】『ロミオ&ジュリエット』

シェークスピアの台詞を再現という実験的な試みはすごいと思うし、演出も嫌いでない。
しかしシェークスピア時代の人間と我々は、価値観や文化が違う。
現代を舞台にしているためかえってそのギャップが目立ち、ロミオとジュリエットはじめ登場人物がより衝動的に見えて(アホに見えて)感情移入できない。

この頃のディカプリオの顔がくしゃおじさん化していないことが少し新鮮。
最近、経年劣化のためかどんどんつぶれていってるねんな〜。

【映画】『素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー』

心温まる話かと思ったら思いのほかブラック。
善悪の区別がつかないロボットに犯罪の片棒を担がせて、それが素敵な相棒ってどういう邦題のセンスだ!?
こういうロボット物では何かの事故でロボットの記憶が失われ、そのデジタルな記憶が超自然的な力、根性、あるいは偶然で復活するところに泣き所を作るものだが、この映画は逆。
こんな後味の悪いラストを観たら、元祖ロボット三原則アシモフが天国で泣くぞ!

【映画】『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』

自分の生き方を全うせずにいると次の代に因果が持ち越される。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたく悪いことに悪いことが重なり、観客に対してストレスのかけ方が尋常でない。
ラスト、ほんの少しだけ、因果が好転しそうな予感が見えることが救い。

【映画】『THE ICEMAN 氷の処刑人』

最近のウィノナ・ライダーはマイケル・ジャクソンが女装したみたいに見えて仕方がない。白塗りの肌に幾何的な眉、目鼻立ちの印象?
ある意味ICEMANより怖い……ってあい済まん。

殺人者の内面を追った内容かと思いきや、意外とギャングもの要素が強かった。
ギャングって仁義や気遣いが一番大事で、度胸と行動力はその次の要素。
あとは気持ちの切り替えか。
殺した相手に対して感情移入せず割り切るエゴと、自分が生きる心の支えとして家族に対する愛情。裏表。

【映画】『炎のランナー』

タイトルから『ロッキー』みたいな映画を想像していた……
原題は『 Chariots of Fire』、炎の戦車という意味。
これはラストで聖歌隊が歌うウィリアム・ブレイク『エルサレム』の歌詞「Bring me my chariot of fire!(火の戦車を与えてくれ!)」から由来。
この「Bring me my chariot of fire!(火の戦車を与えてくれ!)」は、自由な精神活動のため権威や権力に屈しないというの決意表明で、聖書『列王記』で預言者エリヤが火の戦車に乗ることから引用されている。
そんなわけで邦題は微妙にズレているから、僕が勘違いするのも無理はない。

【映画】『リアル・スティール』

この映画はもともとリチャード・マシスンの短編小説をふくらませたもので『トワイライト・ゾーン』で一九五六年すでに映像化されている。
原作を既読済みで期待せずに(スケールがあまり大きくない話だったので)観たら、離婚した家族の親子関係、ロボットに関連して国際事情など現代的な要素を盛り込んでスポ根ものとしてもSFとしても燃える映画になっている! 
ロボットのデザインは『パシフィック・リム』よりこちらのほうが断然好み。思いがけず得した気分。

【映画】『フォロー・ミー FOLLOW ME』

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』の緑色背広の尾行者はこの探偵からの着想?……調べると『脱走と追跡のサンバ』はこの映画公開よりも一年前の一九七一年の作品。同じことを考える人が同時多発的に世界のいろんな場所で現れるものだ! 
でも「探偵物語」の元ネタの一つであることはそうですよね?

【映画】『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

自分が日本映画を観るとリアリティラインがどうしても高くなってしまって、あまりいいみかたができないなあ……
これがハリウッド映画だとこんなものだと気にしないんだろうけど(多少のファンタジー要素が入る?)、これは演技っぽい、こんなことは実際にしない、と同じ日本人だからか思ってしまう。

【映画】『リーサル・ウェポン』

二〇年ぶり鑑賞。メル・ギブソンが遠くから狙撃しているところしか覚えてなかった。
途中まで自殺した被害者がメルちゃんの元恋人だと勘違いしていた。彼女が自殺したからメル・ギブソンはやさぐれているのか……それは仕方がない、と解釈していたので、途中でそうでないことがわかったらちょっと混乱した。

いま観るとメル・ギブソンがあまり人間兵器(リーサル・ウェポン)でない。最近の『ダイ・ハード』はただの刑事であるブルース・ウィリスでさえもっと超人的な活躍をするじゃないか。
この手の映画はインフレ起こし過ぎ。

【映画】『それでも夜は明ける』:ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞

長回しがすごい! 白人の主人がランプで顔を照らして行う長回しの詰問に、主人公の気持ちがダイレクトに伝わってきて観ているこちらが息苦しくなる。
時間軸がトリッキーにコラージュされていたり、音や映像が食い気味に重なったクロス演出を繰り返すのに観ていて混乱しない。
この監督はどんな匠だよ、と感心。

【映画】『あの頃ペニー・レインと』

この映画の主人公と同じく、僕も昔、バンギャルと親しい関係になっていたことがある。
彼女が話す過去のミュージシャンとの経験談を、聞いていて僕は心苦しくなったものだった。
それから何年後、ネタに困った僕は彼女から聞いた話をのちにスキャンダル誌で漫画に描いてしまった。
映画の中の主人公は、ミュージシャンとグルーピーの複雑な関係の中で自分が何を書くべきか葛藤し、苦しむ。
それに比べると僕は……

【映画】『LIFE!』:ユナイテッド・シネマで鑑賞

主人公の妄想癖が他人ごとに思えない。この映画を観に行く途中の電車も考え事をしていて二駅乗り過ごしてしまった。
妄想のなかで主人公はアクション映画みたくビル街を駆け飛び回るが、いざ現実に冒険を始めると、妄想癖は治り同時に映画的には普通になっていく。
それを補うため壮大な映像と音楽で盛り上げようとするが、僕はだまされない。

【映画】『グッドフェローズ』

ギャングは何よりも気遣いができないいけないのだな。ちょっとした機転の効かなさが命取りになるって……空気を読めない自分には地獄のような世界だ。
あとは度胸と行動力。これも自分にない要素で、要するに僕はギャングに向いてないってことか。
ギャングにならなくてよかった!

【映画】『狂い咲きサンダーロード』

スネオみたいな声、顔も貧相なこいつが主人公がなぜ主人公? どの登場人物の価値観にも共感できなくて、ルドヴィコ療法みたくひたすら不条理劇を観させられているような拷問。
この映画前後の文脈がわからないからどうしてこうなったのか推測することもできない。僕の勉強不足です、スミマセン。

【映画】『ラスト・ボーイスカウト』

西部劇でなかったことに驚いた! 何の勘違いか自分の中で最後のガンマンをスカウトするような映画を観るつもりになっていた。ブルース・ウィリスつながりでラストマン・スタンディングとごっちゃになっていたんだ! 
ダイ・ハードみたいなチョイゆるクライムアクションで、妙に心地いい。トニー・スコットはいつも手堅く面白いなあ〜。
クライマックス、敵が悪事を暴露されるところの心の動きをもっと見たかったが、そんな丁寧な演出もなくスピーディーに全員成敗。

【映画】『真夜中のカーボーイ』

西部劇でなかったことに驚いた! アメリカン・ニューシネマだったのか……話が何処に進んで行くのかわからない。面白くはないけど目を離すことができない。田舎から都会に来た主人公が適応できず転落していくところに、どうしても自分と重ね合わせてしまう。
何ともやるせなく直視しがたいのに、目を離すことができない。
そしてエンドロール、今度は主人公の友人と自分を重ねあわせ、結末に震えが止まらなくなる。