日別アーカイブ: 2014年4月20日

【本】『鉄腕アトム(12)』手塚治虫

「地球最後の日の巻」横山光輝『マーズ』と同じく、宇宙から送られてきた人間そっくりの爆弾が主人公。彼が爆発するかどうかは周囲の人々の善意に関わってくるわけで、僕も他人にほんの少しでも優しくしようと思った。窓の外であの歩いている人も本当は爆弾で、僕の些細な一言で地球が粉々になるかもしれないから……

【本】『鉄腕アトム(13)』手塚治虫

「地上最大のロボットの巻」浦沢直樹氏が『PLUTO』のタイトルでリメイクしたその原作。物語もそうだが、この頃の手塚氏の絵は脂が乗っている。デザインも漫画的な演出も。小学校低学年時に初めて読んだ僕ですら次々と現れるロボットにワクワクしたのだから、当時リアルタイムで読んでいた子供は尚更だったろう。この物語のロボットの中には完全な悪役はいない。しかし立場、生き方の違いで戦わなければならないのだ。ウランがプルートウにワッペンを貼るシーン、ウランのことを気にするプルートウが泣けて仕方ない。