日別アーカイブ: 2014年4月22日

【本】『鉄腕アトム(14)』手塚治虫

「ロボイドの巻」ロボットの進化した人類のロボイドという設定が面白い。しかし物語が進むに連れ単なるロボットプロレスものになっていく。この作品が「地上最大のロボットの巻」の後でなければこういう展開にならなかったのかもしれない。先に成功したパターンが踏襲されているうちにマンネリにつながっていく?

【本】『鉄腕アトム(15)』手塚治虫

「青騎士の巻」ミステリとしてひねりのある展開なのに、結局、途中からロボットプロレス。そもそも『鉄腕アトム』はアトムをテーマに手塚氏の物語る技術の巧みさを読む漫画だったのが、「地上最大のロボットの巻」を描いてしまったばかりに読者の期待するものがロボットプロレスものになってしまう……成功したばかりに足かせが強くなるジレンマ、自家中毒に陥っているように見える。