【夢】僕は戦争映画を観ているようだ。

夢の中に自分が一切登場しない。

深夜、町医者宅へゲリラ小隊の生き残り四人が訪れる。
怪我をしている老指揮官を治療してくれ、と少年兵が懇願する。
善意の医者は老指揮官の手術を開始する。
手術中、指揮官は持病の心臓発作で痙攣を始める。
医者は心臓マッサージを施すが、健闘むなしくあっけなく死ぬ。
外で見回りをしていた少年兵が様子をみるため手術室に入る。
医者が指揮官の死を告げると、少年兵は医者に殺されたと思い激昂、発砲する。
医者の胸ポケットに入っていた携帯電話に弾があたって暴発、医者は死ぬ。
しかし爆発音で指揮官は蘇生する。

少年兵のしでかしたことを見て、
「この人は私を助けようとしたのだ」
と指揮官は言う。
医者の胸ポケットから粉々になった携帯電話の破片、折れ曲がった充電池を取り出し、少年兵に渡す。
充電池を手にした少年兵はショックを受けるかとおもいきや、
「これが俺の初めて人を殺した記念品だ……」
とヘラヘラ笑い、後ろにいるさらに幼い二人の少年兵に見せる。
二人はうらやましがる。

物音を聞いて、離れに住んでいた医者の息子が診察室に入ってくる。
父親が殺されているのを見て激怒、戸棚から隠していた機関銃を出しゲリラ指揮官と少年兵に向かって乱射する。
老指揮官と下っぱゲリラ兵は死ぬ。
最後、息子は医者を殺した少年兵と撃ち合いになり、
「Bastard!」
と叫びながら相撃ち。
その場にいる全員が倒れ息絶える。