【本】『魔神ガロン(全5)』手塚治虫

もともとの手塚治虫全集版(全三〇〇巻)では全二巻で、ガロンが海で大渦巻に巻き込まれるところでプッツリ終わっている。
死後に編まれた第四期手塚治虫全集版でようやく連載作品が全て収録される。何とももの悲しいラスト。
人類がエゴを捨てることができないこの世界においてピックとガロンが幸せに暮す絵を描くことが、手塚氏にとってリアリティがなかったということか。