【本】遠藤周作『イエスの生涯』

一〇代の終わりに読んで以来、数年ごとに読み直している。
キリスト教に対して興味をもつきっかけになった書籍。

イエスがどの程度自分の運命を把握していたのか、コントロール出来たのか、イエスが復活したということが比喩なのか、本当に復活したと弟子たちが捉えていたのか、キリスト教徒からすれば信じることが先なので、それはわかっていた、真実だ、ということなのだろうけれども、実際のところはどうだったのか、どうも飲み込みにくい。
今回の再読でもわかったようでわからなかった。

わからないことに対してはそういうものだと信じなければならない……それが宗教なのかもしれないが、キリスト教徒でない僕にもわかる理屈がないのだろうか。
その理屈を聞いて納得したとき、僕はキリスト教に入信するのかもしれない。