こんな夢を見た!」カテゴリーアーカイブ

これは僕の見た夢の話で、実在する人物や団体に一切関係がありません。
 
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【夢】「望狩りしようぜ!」

冗談交じりに友達が何度も叫んでいる。
場所は何処か知らない海辺、中学生の僕は日記ノートを手に持ち、クラスメイトから石を投られ走って逃げている。
波に足を取られて倒れる。
みんなの投げた石が当たりそうになる。
「望狩りしようぜ!」
日記ノートを握って奪われないよう、後ろ手に隠す。
ノートは海中でびしょ濡れ。
「やめてくれ!」

自分の絶叫で目を覚ます。

【夢】AV撮影のため僕は待ち合わせ場所へ向かう。

そこは高級ホテルの一階、エレベーターの前。
僕が駆けていくと、すでに到着している人がいる。
よく見るとそれはもう一人の自分だ。
自分を客観的に見て、
「キモっ! 自分がこういう風に見えることを認識しないと」
と思っていると、こっちを見ているもう一人の自分も同じことを考えていることが僕にわかって、しかも僕がそう考えていることが相手にわかって、それも僕がわかってしまい……
お互いの思考が無限にグルグルと回りだして止まらなくなる。

【夢】僕はビルの屋上で友達を待っている。

「今からヘリコプターで行くよ」と友達の藤倉氏(実在する記者)から携帯電話に連絡が入る。
しばらく待っていると、藤倉氏の乗ったヘリコプターが下から姿を見せる。
しかしヘリコプターは調子が悪いのかガクンガクンと揺れている。
そのまま高度を下げ、勢いよく地面に落下。
藤倉氏が天井に頭をぶつけて即死する映像が見える。
僕は何も出来ずただ見ているだけ。

【夢】弟とドラクエのフィールドを歩いている。

実際にモンスターがエンカウントで現れる広野で二人パーティーを組み、レベルを上げながら会話をしている。
時間経過、いつのまにかそこは僕の実家で、僕はプレイ中のゲーム画面を観ながら弟と会話をしている。

弟を残して、当時付き合っていた彼女と中華料理屋へ行く。
気が付くと僕は上半身裸。
誰にも気付かれないようにさり気なく上着を羽織ると、胸ポケットに入っていた携帯が床に落ち、店中に音が反響する。
気まずい顔をする彼女。
「しまった」
と僕がつぶやくと彼女が怒り狂う。
「そこまで非常識なことを言うとは思わなかった!」
売り言葉に買い言葉、自分はそこまで非常識なことをやったとも思わないので、
「店を出よう!」
と彼女を連れて席を立つ。
出口に立っていた給仕のおばさんに
「僕、非常識なこと言ってましたか?」
と聞くと
「しまった、と言っていただけで非常識なことは言ってなかった」
と言う。
彼女を見るとちょっと機嫌が治った様子だ。

店を出て大通りを歩くうちに周囲が沖縄になっている。
夢の中で一〇年ぶりに歩く沖縄は、どの道も途中で途切れ、廃墟っぽくなっている。
「あの後バブルが何回か弾けたせいもあるのよ」
と彼女は言う。
曲がり角の先が茂みになっていたり、坂を上がると唐突に垂直な崖、横道にそれて降りるとまた茂み。
さっき、弟と歩いていた(ドラクエの)フィールドの方向を目指して歩く。
その近くに彼女の自宅があるのだ。
ふと、彼女の顔をよく見るとあまりに白くて、彼女じゃないような気がしてくる。
「お前は誰だ!」
と何度も叫ぶ。
カメラ(視点)がグルグルまわり、僕が叫ぶたびに彼女の顔がはっきりしなくなる。

僕の発した言葉がきっかけで二人の関係が決定的に壊れたような雰囲気になる。
仲直りに飲み屋へ行こうと提案する。
一〇年前訪れたときによく行った沖縄の飲み屋に入ろうとすると、経年劣化よりも早くぼろぼろに寂れており、衛生的に問題がありそうだ。
仕方なく飲み屋は断念、彼女の家で休むことにする。
彼女の部屋には部屋の大きさと同じ大きさの湯船があって、その中に入らせてもらう。
湯船から身体を出して彼女の衣服棚を物色していると、後ろから彼女の笑い声。
隣のリビングから彼女が見ていたのだ。
僕も気まずく笑う。
湯船から出て、リビングの彼女のもとへ行く。
リビング全体が一メートルぐらいの高さに床が底上げされており、上に二人の布団が並べられている。
何故か悲しい気持ちになる。

【夢】僕は誰かと道路の右側を歩いている。

誰と歩いていたかは思い出せない。
道路の角を右に曲がろうとするとバス停がある。
歩行者の歩く白い線ギリギリにバスが通り過ぎ、何台もバス停に向かってくる。
僕は両手で大きな絵を運んでいるため、バスに当たりそうで危ない。
対向車線の向こう側もバスが連なって並んでいる。
いつの間にか曲がり角は絵の展示会場になっていて、搬入していた大きな絵を壁にかけ、誰かと話しながら僕は絵を観ている。
近づいて鑑賞していると、二つ隣の絵が壁からパタンと落ちる。
(僕のせいじゃないのに……)
と思いながら慌てて絵を壁に直す。
手塚治虫氏がプライベートで描いた絵画(僕の夢の中の存在)がたくさん壁にかけられている。
群衆が細かく虫みたいにワラワラと描かれていて、
「松田の絵みたいやな」
と同じゼミの先輩が言う。

引き続き絵を観ていると、いつのまにかそこで大学の授業の合評が始まっていて、静かにしなければならない雰囲気だ。
皆座って教授の話を聞いている。
僕の座っている近くで、なぜか祖母が座っている。
静かにしなければならないのに、みんなの前でしきりに話かけてくる。
「うちの人の命日、忘れんとってな」
「一二月の今月中やで」
(夢の中では、今が一二月のようだ)
「今月の三七・五日目やで」
違和感を感じて僕は聞き返す。
「え? 今月は三一日までじゃないの?(というか「・五」は半分ってこと?)」
祖母は僕の言葉が聞こえるのか聞こえないのか、
「今月の四二日目やで」
何度聞き返しても、日にちこそ多めだが今月中の何日目と主張する。
「おばあさんおじいさん死んだのって年またいでからじゃなかった? 一月か二月。僕覚えているよ」
と言うと、
「みんなの前だからぼかして言ってたのに!」
癇癪を起こして手に持った巾着袋を投げつけてくる。
祖母は普段おとなしい人なので、たいそう驚く。

【夢】僕は美術系「高校」受験の進学塾へ通っている。

父親の友達にお絵かき教室の先生がいて、その先生の勧めで、僕に美術の英才教育を受けさせることになった。
しかし問題は僕の年齢……現在の歳のままなのだ。
高校受験する中学生に混じっておっさんが同じように勉強する姿は滑稽。
自分を客観視して恥ずかしい気持ちになる。
模擬試験を受けることになり、後ろの席に座っている少年と話をする。
その少年は僕のことをおっさんと気づいていない。
ちょっと老け顔の同い年の生徒だと思っている。

試験が終わり、予備校を出て彼と山道を歩く。
山頂のひらけたところに出る。
森に囲まれた広場にまばらに研究棟がある私有地で、いろんな種類の猿が放し飼いにされている。

叫び声が聞こえる。
すごい勢いで男が走っており、少し遅れてゴリラが追いかけてくる。
男は僕らの目の前でゴリラに捕まって惨殺される。
いったんここに入った者は敷地内から出ようとすると殺されることを僕たちは知る。
僕たちは施設を管理するヤクザに命じられ、猿の面倒を見ることになる。
ここで働いている人たちは、僕たちと同じ経緯で集められたみたいだ。
一緒にきた少年の姿が見えなくなったので、僕は敷地内を歩いて探している。
敷地内に鉄条網で仕切られているゾーンがあって、その中に入ると見たこともないぐらい多くの霊長類がウロウロしている。
その中の一匹のゴリラが、少年の変わり果てた姿であることに気づく。
この場所に長居しすぎると猿に変化してしまうのだ。

【夢】僕はとある食料品店に入って買い物をしている。

素行の悪そうな友達(特定の誰かでない、記憶にない人)が仮面舞踏会のような扮装で強盗に入ってくる。
僕は慌てて店外に出る。
店横の電信柱に友達である強盗の着替えが置いてある。
電信柱の前で待っていると、強盗を済ませた友達が出てくる。
友達は仮面をはずし着替える。
そこへ知り合いの編集者(C社のM編集部)が通りかかる。
編集者は強盗行為を咎め、友達ともみあいになる。
友達はあやまって透明のビニール傘で編集者の左目を刺してしまう。
もう片方の目がクルリと白目をむき、編集者は倒れる。
あっけなく死んでしまう。
僕はうろたえ、ふらふらと自宅へ戻ろうとする。
僕の家から食事に出た女性アシスタントとすれ違ったので、さっき見た出来事の話をする。
話しながら何度も吐き気がこみ上げてくる。
気が付くと彼女たちはいない。
振り返るとはるか遠い交差点の向こう、僕と違う方向へ歩いている。
そんな話は聞きたくないという意志のあらわれなのか?
アシスタントたちを追いかけようとするが、走ろうとするたびに嘔吐してしまい思うように動けない。

【夢】僕はナナフシを捕まえて握っている。

ふと痛みを感じる。
ナナフシの尾の先端が僕の手の中央に刺さっている。
慌ててナナフシを引き抜き放り投げる。
ナナフシは地面で激しく尾を震わせている。
刺された場所が丸く赤く腫れ上がる。
ナナフシは、僕の手のひらに卵を植えつけたみたいだ。
慌ててほじくり出そうとするがままならず、手のひらの腫れはさらに盛り上がっていく。
腫れを中心に緑色の細かい斑点が動いている。
卵から孵化しはじめた緑色の小さな幼虫が皮下を放射状に広がっているのだ。
皮膚の上から爪を立てて潰そうとするが、ダメージを与えることができない。
緑色の斑点が全身を覆い始める。

【夢】僕は修学旅行で旅館に泊まっている。

その旅館に泊まっているのは僕だけで、他のクラスメイトは近所の旅館に別々に泊まっているみたいだ。
荷物を部屋に置いて近所を散策、自分の訪れた場所が浮遊している巨大な岩の上だということに気づく。
湖があったり山があったり直径数キロはある巨大な岩の塊。
何の作用で浮かんでいるかわからない。
風に流されないように隣の山からチェーンで繋がれ固定されている。
注意深く地面に手を当てると、自分のいる場所がゆるやかに大きく揺れていることがわかる。
浮遊力がなくなってこの岩が落下したら……考えているうちに恐怖で立っていられなくなる。

【夢】僕は仮想空間でゲームを体験している。

ワープするゲートをくぐり抜け、その世界で一番大きな街に移動する。
俯瞰で見るといかにもゲームの街っぽい雰囲気なのだが、近づいてよく見ると、日本のさびれた田舎町っぽく仕上げられていることがわかる。
現実とほぼ変わらない精度の街並み、興味深く道を移動しながら建物を見ている。
ためしにビル一階のテナントの扉を開けて中をのぞくと、扉に垂直にぎっしりと雑貨が天井まで積まれていて入ることができない。
これはこれでボロが出ないよううまく処理されている、と僕は感心する。
さらに通りを移動すると、コンピュータで処理された群衆で埋めつくされている。
白黒映像で戦前風の格好した人々は写真なので動きはない。

いつのまにか、僕は建物の上からその光景を俯瞰で見ている。

【夢】僕はとある民家を訪れる。

長年誰も使わなかったせいか中は廃屋のようになっている。
家の中を歩きながら、自分が惑星探査のために派遣された隊員の一人で、この家が地球人の惑星基地だということを思い出す。
空気が薄く地球と大気の組成が異なる火星のような惑星。

ベランダのカーテンを開けると、外はゴミが堆積している荒野。
ゴミの上を這っている小さなヤモリのような生物を発見する。
生物がいないとされている惑星だったので、これは大発見でないかと他の隊員たちと話している。
いつのまにか時間経過、外は暗闇。
空気が薄い惑星なので、気温がどんどん下がっていく。
窓の外のゴミの山の上を、ティラノサウルスのような体型でニワトリぐらいの大きさの恐竜が走っている。
僕らは警戒して家の全ての窓を、光が漏れないようにカーテンで覆う。
時間経過して、ベランダのカーテンを少しあけて外を見ると、外は無数の恐竜の群れが蠢いている。
カーテンから少し漏れた光に集まってきたみたいだ。
隊員たち全員、恐怖に震えている。

朝になると恐竜は何処かに消えている。
何も食べるものがないので、鮭や鯵の頭を釘で板に打ちつけ外に干している。
保存食になるし、立てかけておくと家の目印にもなるのだ。

【夢】僕は戦争映画を観ているようだ。

夢の中に自分が一切登場しない。

深夜、町医者宅へゲリラ小隊の生き残り四人が訪れる。
怪我をしている老指揮官を治療してくれ、と少年兵が懇願する。
善意の医者は老指揮官の手術を開始する。
手術中、指揮官は持病の心臓発作で痙攣を始める。
医者は心臓マッサージを施すが、健闘むなしくあっけなく死ぬ。
外で見回りをしていた少年兵が様子をみるため手術室に入る。
医者が指揮官の死を告げると、少年兵は医者に殺されたと思い激昂、発砲する。
医者の胸ポケットに入っていた携帯電話に弾があたって暴発、医者は死ぬ。
しかし爆発音で指揮官は蘇生する。

少年兵のしでかしたことを見て、
「この人は私を助けようとしたのだ」
と指揮官は言う。
医者の胸ポケットから粉々になった携帯電話の破片、折れ曲がった充電池を取り出し、少年兵に渡す。
充電池を手にした少年兵はショックを受けるかとおもいきや、
「これが俺の初めて人を殺した記念品だ……」
とヘラヘラ笑い、後ろにいるさらに幼い二人の少年兵に見せる。
二人はうらやましがる。

物音を聞いて、離れに住んでいた医者の息子が診察室に入ってくる。
父親が殺されているのを見て激怒、戸棚から隠していた機関銃を出しゲリラ指揮官と少年兵に向かって乱射する。
老指揮官と下っぱゲリラ兵は死ぬ。
最後、息子は医者を殺した少年兵と撃ち合いになり、
「Bastard!」
と叫びながら相撃ち。
その場にいる全員が倒れ息絶える。

【夢】僕は教室の窓際に立っている。

僕は高校生のようだ。
女子クラスメイトが一人、僕の隣に立っていることに気づく。
ガランとした教室にあと一人、男子のクラスメイトが教室の中央に座っている。
僕は彼を指さし女子に囁く。
「あいつはゾンビだよ」
男子はまばたきもしないでこちらを向いている。
学校の人間が自分たちをのぞいて皆ゾンビ化しているのだ。

女子が疑心暗鬼なので、ライフル銃で頭を狙い男子を撃ってみせる。
「ヴァン!」とゾンビの頭に大きな穴が開くが、反応はない。
男子は相変わらずこちらを向いたまま。
「逆に何の反応もなく動かないことがゾンビの証拠」
説明しながら、僕は首を狙って二弾三弾と撃ち続ける。
頭部が首からちぎれ落ちそうな状態になって、前向きに男子は倒れる。

振り向くと教室は図書室になって、僕たちはゾンビのことを調べている。
書架から昆虫図鑑を取り出す。
昆虫の生態をパノラマで記したグラビアが巻頭に載っている。
川岸に住む昆虫を詳細に描いている。
カタツムリ、バッタ、キリギリス。

いつの間にか僕たちはそのパノラマの写真の中に入っている。
川の向こう岸の浅瀬にこぶし大のカニが歩いている。
「ほら、川の中を大きなカニが歩いているよ」
と女子に指し示す。
意識を手前にうつすと、誰かが川岸のこちらがわに、足首まで川の流れに足を浸しながら立っている。
高校時代の友達、好夫と松尾が立ち話をしているようだ。
二人のほうに向かってカニが川底を移動するので、
「あいつらの足を挟んだら面白いのに」
僕は女子にささやいている。
二人の足元の近くまで来たのに、カニは何処かへ隠れてしまう。
がっかりしていると、川の中流にある五〇センチほど大きさの岩が起き上がる。
よく見るとこちらに腹を見せて立っている巨大なカエルだった。
僕と女子生徒は叫び声を上げる。

【夢】僕は山中を友達と移動している。

友達は複数いて、それが誰だったかは思い出すことができない。
何処へ向かっているかもわからない。

知り合いが通りがかったので、手持ちのお金をドル札(あるいはどこか外国の貨幣)に両替してもらう。
偽札かどうかを見分けるため、ドル札に火をつけたり水に浸したりする。
案の定、札に変化が見えない。
耐水性、耐火性なら偽物だ……つまり偽札だったのだ。

「今度あいつらに会ったら、コラ!って言って偽札を突き返すよ」
僕が強がって言うと、
「うそつけ、お前怖くて何も言えないだろう!」
みんなに揶揄される。

森の近くの山道、池の横を通ると蓮の花が咲いている。
蓮の空気穴なのか、筒状のものが水面からたくさん突き出している。
たわむれにその筒の中に自分が履いているサンダルを入れると、下まで滑って落ちてしまう。
(あ!このまま片足裸足で歩かなければならないのか)
と思っているとサンダルは落ちきって、筒の向こう側の水面から浮かんでくる。
僕が焦っている様子が滑稽だったのか、みんなにはやし立てられる。
一人が物干し竿みたいに長い棒を使ってサンダルをたぐりよせようとしてくれている。
それを見ていると、二匹のイヌがこちらに寄ってくる。
一匹は不良みたいなルックスで、サングラスを掛けてストレートなロン毛、紫色。
僕は片足でピョンピョン跳ねて逃げまわる。

【夢】僕は友達と大型文房具量販店(家電量販店の文房具版)に入る。

一人の女性中年店員のイライラしているような接客態度が気になる。
友達とどれを買うか選んでいると背後で尋常でない叫びごえが聞こえる。
「いい加減にしてよ!」
振り向くと、さっきの店員が一人の客に向かって手当たり次第に文房具を投げつけている。
客は驚いた顔で黙っている。
「ギリギリの時間じゃない! こんな時間に精算させられて……もう勤務時刻外なのよ!」
時計を見ると九時過ぎ、たしかに閉店時刻を過ぎている。
半狂乱になった店員は客の服を掴んで壁に押し当てる。
文房具が棚からバラバラと落ちる。
「もうイヤ〜!」
と店員は絶叫する。
周囲の客は驚いて店外へ出て行く。
僕は文房具を手に持ち、呆然と立ちつくしている。
「出ていこう」
と友達に促される。

【夢】僕は大型客船に乗っている。

家族旅行、北海道近辺の離島から本州へ帰途の途中、甲板の上で家族団らん。

揺れの強さに何となく「津波が来るかも」という予感に僕は包まれる。
その不安に比例して、実際に波が大きくなる。
数十メートルもある波が押し寄せ、船は大きく傾く。
甲板の上の家族は波でさらわれそうになり、僕は仕事道具の入ったザックを握りしめている。

なんとか津波をやり過ごしあたりを見回すと、船室の大広間でSF大会が開催されていることに気づく。
過去のSFマガジンのバックナンバーや珍しい本が置かれている。
自分が小学生のころに読んだ珍しい本が置いてあり懐かしく思う。
泊まりのイベントで、船の個室では読書会が開かれていたりする。

次の日、港で降りるため甲板に出ようとすると、外にジェット機の模型がぶら下がっている、
じっと見ていると、自分の立っている場所が船の甲板でなく、まさに今見ていた模型と同じ型のジェット機の上だということに気づく。
羽田空港に到着寸前、知らずに外に出ている僕を含む四人の乗客が機体に死に物狂いでしがみついている。
せまいトンネルのようなところを飛ぶジェット機、僕らは管制塔に当たりそうになり身を縮める。
それでもジェット機は着陸に成功、ことなきを得る。

僕と一緒にしがみついている男が
「こんなことででポリス沙汰になるとは思わなかった」
とつぶやいている。
見ると、僕ら以外にしがみついていた乗客のうち二人の男女は警察だった。
僕と男を連行するため手錠を持って迫ってくる。
「せめて座席に置いてきたザックを取りに戻らせてください」
と僕は警官に頼む。
許可が出たので客室に戻り、座席の上の棚からザックを下ろす。
安心してザックを膝にのせ椅子に座っているうちに僕は眠ってしまう。
折り返し羽田から出発するために乗ってきた客が僕の周囲に座りはじめる。

【夢】僕は一匹のゾンビに追いかけられている。

山沿いの道路、スピードを上げて逃げるため、僕は滑空するようにぴょ〜んと走りながら飛ぶ。
僕はすばらしい跳躍力を持っていて、ゾンビに掴まりそうになる直前に高く跳びあがる。

そこはゾンビと共生する社会。
ゾンビが人間に噛み付くことは禁じられているが、所詮ゾンビ、ちょっとしたことで本能を取り戻し人間をかじってしまう。
かじられるとするとウィルスが感染し、人間はゾンビ化してしまう。
ゾンビの増加が社会問題になっている。
ちなみにゾンビは人間の肉は消化できないとのこと。
ということは、ゾンビにとって人間の肉はチューインガムみたいな嗜好品なのだ……と僕は結論づけている。

僕はトンネルの中に逃げ込む。
ゾンビは山をすごいスピードで回りこみ、トンネルの向こう側の出口で僕を捕まえようとしている。
僕はそれを見越し、トンネル側面の避難通路を移動して何とか捕まらないようやり過ごす。
痺れを切らしたゾンビはトンネルの中へ入ってくる。
ゾンビは頭が悪いようで、通路の天井にぶら下がっている僕を見つけることができず、下をウロウロしている。

【夢】僕はとある外惑星を探査している。

僕にそれを命じたのは『2001年宇宙の旅』でモノリスを作った宇宙人のような存在。
宇宙人の超科学によって作られた宇宙服を僕は着用している。
一見すると宇宙服とわからないような、普段着とゴム手袋レベルの軽い装備だ。
槍のように隆起する山脈の岩壁を両手でしがみつきながら慎重に降りていく。
ゴム手袋が何かに引っかかって切ないか、僕はずっと気にしている。

惑星の軌道は恒星から遥か遠く、光がわずかにしか届かない。
真っ暗な星空、アンモニアとメタンの薄い大気はマイナス一〇〇度以下。
岩壁の降りた底は廃墟のようだ。
地面に何か落ちている。
下向きに被せられていている人工的な網のようなもの。
近づいて中を覗くと、コスモスに蝶々が凍りついたように静止している。
この惑星はもとは地球のような気候だったのだが、急激に冷えてこういう星になったということがわかる。
周囲を見渡すと、そこは田畑の跡のようで、前に道路があってマンションもそびえている。
自分が立っているその場所は、僕の実家の前にあった田んぼだったのだ。
(ちなみにその田んぼは潰されて今は駐車場になっている)
あぜ道を通り実家へ向かう。
実家に到着すると、建て直す前の古い家の形で残っている。
あまりの寒さで時間が凍り、過去と変わらない姿で保存されているのだ。
中に入ると、そのまま全てが昔のまま止まっている。
ある夜、寒さで凍りついてそれからそのままになっているのだろう……布団の中で眠ったままになっている家族がそこにいる。
泣きそうになりながら、家族の寝顔を見て歩く。