【本】『宇宙からの帰還』立花隆

一〇代の時、夢中になって読んだ書籍。
宇宙飛行士が宇宙でどんな体験をしたのかを探るルポルタージュ。
宇宙飛行士が目をつぶっても感じることができた閃光(身体を透過した粒子が網膜細胞を破壊するときに生じる現象と言われている)の存在など、当時おおいに感銘を受けた。

今読み返してみると、宇宙へ行って……というよりもっと一般的なこと、地球(世界)をメタに見るような機会があったとき人がどう変化するか……について大きな示唆を与えてくれる。

みな一様に、国境を超えた地球の存在、宇宙に浮かぶ地球のはかなさ、大切さを口にする。
そして多くの宇宙飛行士が、人類の存在を超えた神の存在、あるいはキリスト教に限定される狭い神、さらにはキリストの名前を口に出す。

一般的な反応というよりアメリカ国の文化的影響の強さを、そこに感じた。
他の文化圏の宇宙飛行士はどう感じるのだろうか。

月からの帰還後、社会不適応になって精神を病んでしまったオルドリンなど、今の僕には他人ごとではない。
まあ、月など行かなくても僕は社会不適応だけれども。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です