【本】★『結晶星団』小松左京

小松氏にとって作品はメモ代わり、未来についてのレポートであるという。
その未来観の極北のひとつが本短篇集。

深い知識とアクロバティックな思考で構成された創造物は咀嚼することが困難、個人的に本書は『カラマーゾフの兄弟』全巻より読破するのに時間がかかった。
毎日歩く道でふと立ち止まり、街並みの向こうを見ると、地平線際に見え隠れする雪山。
思い立って向かうと久しぶりの登山と初めての雪山で困難に直面する。
しかし、いったん登頂に成功するとその雪山は既視感と新鮮さが入り交じる不思議な感覚で自分を包みこむ……そんな僕の印象だった。

メモ:
「結晶星団」
結晶の星団と宇宙の創造、堕天使、進化の可能性を統合した表題作。

「星殺し「スター・キラー」」

「飢えた宇宙」

「宇宙に嫁ぐ」

「サテライト・オペレーション」

「神への長い道」

「歩み去る」
若者が何故旅をするのか
世界中のいろんな場所で出会う若者
宇宙の向こうを目指している
新人類
火星

「劇場」

「雨と、風と、夕映えの彼方へ」
イマジナリーナンバー=虚数
イマジナリスペース虚空間
ブラックホールには思考の世界が詰まっている

「氷の下の暗い顔」
はるか遠い宇宙の彼方の星、氷の下に人の顔
アニミズム的な世界観
木が空へ飛んで行く

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