備忘ログ」カテゴリーアーカイブ

あんなことこんなこと、本や映画や夢や食べ物のことなど、様々な日々の出来事を記ログしています。
数年前から物忘れがひどくなってきて、何でもかんでもメモしないと不安になってきました。
ここは僕の第二の大脳皮質、記憶を司る場所です。

【夢】僕はパンダの飼育係。

目もくらむ高さのジャングルジムを行き来して檻に入り、パンダの世話をしている。
動物とのスキンシップが売りの動物園なので、檻の外と境界線があやふやで、客とパンダがハイタッチしたりハグしあったり……
パンダはかわいい姿と裏腹に鋭い爪と牙を持つ野獣なので、いつか起こるであろう事故を僕は心配している。

【日記】12年12月のこと

<![CDATA[

12/1
またもや朝寝坊。
せっかく早起きの習慣をつけても冬になると台無し。
午後、図書館と買い物、ついでにサイザリアで昼食。
暗くなってから帰宅。
ヤフオクで落とした椅子が届く。
使い方わからずいろいろ試行錯誤している。

読んだ漫画
『Medusa(全8巻)』 かわぐちかいじ
全体を通して二回泣く。もっと恋愛主体な描写を読みたかった。人間ってそこまで信念のために自分の感情を殺せるとは思えない。

12/2
九時過ぎ目覚め、昼過ぎからネーム。
午前〇時前就寝、しかし眠ることが出来ない。
深夜からドラクエを始める。
明け方寝る。

12/3
一二時起床。
ネームを始めるがどうもうまくいかない。

DVDにて映画鑑賞
『メン・イン・ブラック3』
退屈で凶暴な眠気に襲われ途中で頭が痛くなるぐらい寝る。何かが間違っている印象。

12/4
一二時起床。
深夜までひたすらドラクエ10のクエストを消化している。
意味のない一日。

12/5
一三時起床。
買い物したり、部屋を片づけたり、インターネットを見たり、読書したり。
それだけで一日が過ぎていく。

読んだ書籍
『宇宙救助隊2180年―宇宙年代記全集』光瀬龍
宇宙を描いているのに東洋的SFとしか言いようのない空気。五〇年近く前に発表されたということを考えると当時の日本が世界と対峙してどういう方向に行こうとしてもがいていたのかを示唆しているような。

読んだ漫画
『ジパング(1〜10まで)』 かわぐちかいじ
『沈黙の艦隊』連載時は日本経済がピークに達したときだったが、今作はそれより冷めた印象。昨今低くなった日本の国際的地位を反映しているからか。弱くなった日本人の心をただ慰撫するような展開にならないよう祈るばかり。

12/6
六時半起床。
冬の朝の起きにくさは異常。

一二時よりユナイテッドとしまえんIMAXシアターへ移動。
映画鑑賞
『007 スカイフォール』
今まで気にしたことなかったけどボンドって一人称が「僕」やったんか!? なんか中学生みたい……ジェームス・ボンド「僕は殺しのライセンス持ってるんだ!」 

読んだ書籍
『宇宙救助隊2180年―宇宙年代記全集〈1〉』光瀬龍
宇宙を描いているのに東洋的SFとしか言いようのない空気。五〇年近く前に発表されたということを考えると当時の日本(のSF)が世界と対峙してどういう方向に行くべきかもがいた一つの例のような。

12/7
午後、病院へ行く。
医者の無愛想な態度にむかつく。

読んだ書籍
『辺境5320年―宇宙年代記全集〈2〉』光瀬龍
この作品集は東洋的無常感な雰囲気を味わうためのものであって、読みかさねて何かが変化したりということはない。金太郎飴と一緒。

読んだ漫画
『国民クイズ (全8巻)』 杉元 伶一 (著), 加藤 伸吉 (イラスト)
一五年ぶりに再読。当時はラストが唐突で打ち切られた印象だったのだが今読み返すとテンションを下げることなくちゃんと着地している。擬似イベントSFの傑作!

12/8
結局また昼過ぎに目覚める。
夕方から中野のクロッキー会に行くと今日は休み、日にちを間違えていたようだ。
仕方ないので渋谷パルコへ移動。

シネクイントで映画鑑賞。
『プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星』
原作はソビエト時代のロシアSF作家ストルガツキー兄弟『収容所惑星』。学生時代、原作に感銘を受けプロットをメモ、三年前にも読みなおしたのに、映画の意味がわからなかったのは……おそらく僕の頭が悪いからではない!

『ミロクローゼ』
観ている最中は混沌としている印象だったが、後で思い返してみると意外と頭の中で整理しやすかった。イメージのひとつひとつが独特すぎて夢に観る。点滴と経鼻チューブを付けられている鈴木清順がものすごくツボ。

終電で帰宅、いろいろ考えていると眠れなくなり早朝四時までずっと電気の消えた寝室で寝返りをうっている。

12/9
朝六時起床。
ドラクエ10。朝、レアドロップのメタルのかけらを二つ手に入れることができてウハウハ。
午後から外出、駅前の大戸屋で食事後、池袋のビックカメラへカメラの修理、大塚の図書館に寄ってから、中野のクロッキー会。
誰にも心を開くことなく帰宅。

読んだ書籍
『血族(上・下)』シドニィ シェルダン
ラストあと百ページでこの本を学生時代に読んでいたことに気づく。にも関わらず目星つけた犯人は間違ってるし。要するに内容が何も頭に残っていなかったということか。しかしながらシドニィ・シェルダンのページをめくらせる力はすごい。

12/10
体調を崩して朝起きることが出来ず、昼過ぎ目覚める。
一一時間睡眠。
倦怠感、頭痛、ノドの痛み。
夕方、寒さに震えながら新宿へ、ライターでイラストレーターで漫画家の村田らむさんと編集者Nさんと焼肉。
終電で帰宅。

12/11
六時起床。
昨夜は一応、二日酔い対策をしていたのだが、目覚めるとコップ三杯のアルコールで頭痛と倦怠感。
昼前あまりのだるさに横になる。
睡魔が僕を床に引きずり込み、浮かび上がることが出来ず二〇分後にセットした目覚ましが無限スヌース地獄の繰り返し。
午後、ようやくエンジンがかかり、イラストの仕事をラフから脱稿まで一気に終わらせる。
昼間寝すぎたためかなかなか寝付けず、深夜ずっと寝返りを打ち続けている。

12/12
寝起きが最悪。
喉が痛い、鼻血がずっと止まらない。
もう何もかもいやで朝起きたくない。
一日ネーム。

DVDにて映画鑑賞
『バトルシップ』
普通に楽しめた。何光年も彼方から訪れた宇宙人、その船の装甲が紙のごときだった!

読んだ書籍
『 光世紀パトロール』石原藤夫
設定はおもしろそうだったんだけどなあ……

12/13
朝起きることが出来ない。
のどの痛み、鼻血、倦怠感、最近こんなのばっかだな!
ずっとネーム描いているがいっこうにはかどらない。
早く死にたいな〜!
いや、死んじゃ駄目だ!

読んだ漫画
『ジパング(11~16まで)』 かわぐちかいじ
この物語におけるタイムパラドックスについてひとつの可能性が提起された。完全な平行宇宙に分岐せず、元に戻ろうとする力が働くという考え方……「ドラえもん第一話型」に近い?

読んだ書籍
『日本沈没 上』
今から読むとプレートテクニクスなど高校の]

]>

【夢】僕の地元の近所、茨木駅からバスに乗る。

終点で降りると、そこはとある史跡。
バス停から山奥に向かって長い列が続いている。
僕は取材で来たみたいで、編集者の日笠さんと交代で並んでいる。
日笠さんがこの地方名物の餅絵を買ってくる。
餅絵とは、海老餅やよもぎ餅など色のついた餅でステンドグラスのように描かれた絵だ(実際は存在しない)。
何も考えず僕が全部食べてしまい、気まずい雰囲気になる。
そのことに怒ったのか、日笠さんが抜けて帰ってこない。
僕が並んでいる列の前にズルした老人がどんどん横入りしてくるが、僕は何も言えない。

1300128.jpg

【夢】卒業式の日にクラスメイト宅を訪ねる。

彼女は登校拒否でずっと学校へ来なかった。
ピアノ後ろのカーテンから蜘蛛の頭をした女の子が奇妙なダンスをしながら登場。
「卒業式でそのダンスをやればみんなにウケるんじゃないの?」
僕が言うと、蜘蛛の頭をした女の子は嬉しそうな仕草、学校へ行く用意を始める。
これから悪いことが起こりそうな予感で僕はもやもやしている。

130130.jpg

【夢】自分は人型ロボット。

旅館から外に出ると雪が降り積もっている。
ターミネーターのようにプレス機械に挟まれてしまい、ぺったんこにプレスされてしまう。
鉄クズになり、熱せられ溶けていきながらも意識を保っている。
雪でみるみる冷えて変な姿勢のまま身体が固まっていく。

(別の夢)
就職するために美術予備校講師の試験を受ける。
試験は以前自分が描いた漫画の原稿、これを別紙に模写しろと渡される。
トレースではなく見ながら模写するのは思いのほか難しく、元々描いていたのは自分なのにこの試験に落ちたら恥ずかしい。
しかしこの原稿の作者が僕だということがバレると不正とみなされ試験に落とされるかもしれないので、黙って模写している。

(別の夢)
無くしていたものが見つかりホッとしたとき、「ハラハラハッピーだね」と言うことが流行っている。

130131.jpg

【日記】13年01月のこと

<![CDATA[

1/1
いきなり二〇一三年初日から朝寝坊。
もう人生も折り返し、いい加減本気を出さないと……
なのに正月にて早速初うんこもらし、ついてない(ついてたけど)。

読んだ書籍。
『バベル17』サミュエル・R・ディレイニー
銀河系を股にかける美女詩人が「細工はりゅうりゅう。仕上げはごろうじろ」なんて言い回しをするのが納得いかない。

1/2
今年は自慰をしない、と心に誓う。
(昨日三回して今日も一回したけど)今から性欲を夢精だけ(後もし可能ならセックス…………無理か)で乗り切る!
そしてパソコンの中のエロに関わるすべてのデータを消去した後のやっちまった感……ええねん!
今年はエロ断ちするねん!

島忠を何度も往復、ラックを組み立てプリンターを乗せ、液晶テレビにアームを取り付け、部屋を便利空間に変え、ついでに掃除。
これで明日から漫画に専念できる!

読んだ書籍
『たったひとつの冴えたやりかた 』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
もっと他に冴えたやりかたありそうなもんやろ〜!と読みながら涙をはらはら流す。

1/3
タバコでも吸うような感じで(タバコ吸わないけど)つい股間に手が伸びそうになる。
習慣化したオナニーをしていた自分に反省……もっと射精は研ぎ澄まさなければ!
昼過ぎに目覚め、深夜に就寝、そんな生活スタイルを早くもとに戻したい。

鑑賞した映画DVD
『ジョン・カーター』
面白くなりそうな話なのに最後までならなかった!

読んだ書籍
『地球0年』矢野 徹
核戦争後、治安を守るためアメリカへ向かう自衛隊。日本人が白人女性を強姦、強姦、また強姦。これが戦争を知っている世代のリアルなのか……

1/4
オナニー断ちして毎日巡回していたホームページのURLを消去してみれば、一日の時間が二割増ししたような気分。
今年こそはガンバロン。

読んだ書籍
『SOSの猿』伊坂 幸太郎
つるつる読めて楽しいのにこの中身の空虚なこと。

1/5
正月前後のプリンター買い替えに連動した部屋の模様替え計画、棚のパーツが届いたところで一応の完結。
以前と比べて部屋が二割ぐらい広くなったようで少し嬉しい。
ネームを軽やかに描いている。

夜、DVDで映画鑑賞『イリュージョニスト』
残り一〇分でフリーズしたまま画面が動かなくなり、茫然としている。TSUTAYA DISCASカスタマーサービスに怒りのメールを送る。

布団に潜るが、眠れない。

読んだ書籍
『愛はさだめ、さだめは死』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
いくらなんでも難しすぎるよ〜。エリスンもディレイニーも六〇年代以降アメリカで活躍した作家ってSF性そのものよりまず意味を読み取ること自体が困難。センス・オブ・ワンダーならまだしもそこに何が描かれているかで悩みたくないねんな〜。

1/6
どうしても朝起きることが出来ない。
にかわのような眠気が僕を布団に縛り付けている。
昼間も眠気とだるさで漫画に集中できない。
ずっと意識のレベルが低い。
夜、布団に潜っても眠ることができない。
何度も寝返りを打ち続け、うつらうつらすると朝。
もう寝ることを諦める。

読んだ書籍
『アシモフのミステリ世界』アイザック・アシモフ
これは……アシモフの長編をほとんど読みつくした僕であっても読むのが苦痛な一冊だった。

1/7
一睡もせずに朝八時、家を出て大塚の図書館へ向かう。
その後新宿、世界堂で買い物した後、ビックロでも買い物。
朦朧としながら帰宅。
少し昼寝して、漫画を描く。
夕食後、うとうとして布団に潜り込むが、眠りが浅く熟睡できない。
眠ることを断念、布団から頭を出して眠たくなるまで読書。
結局朝まで起きている。
眠りをコントロールできなくてつらい。

読んだ書籍
『深川安楽亭』山本 周五郎
背筋に氷の棒を打ち込まれたかのような、痺れて床から腰を浮かせることができなくなった鮮烈な読後感。類型のない人物描写と鋭くも暖かい眼差しの物語、珠玉の短篇集。

1/8
昼過ぎに目覚める。
布団からなかなか出ることが出来ない。
その背で地球を支えるアトラスのごとく渾身の力を振り絞り、布団を持ち上げる。

僕が仕事部屋に入ると空気清浄機のニオイセンサーが黄色く点灯はじめ、自分の匂いを嗅ぎ「くさくないよな?」不安になる。

意識のレベルがずっと低い。
頑張って、何かをしようとするが何も出来ない。
就寝、布団に潜っても眠りが浅く眠れない。
ずっと寝返りを打ち続け、気がつくと朝。

読んだ書籍
『 堕落論』 坂口安吾
大学で安吾を研究していた僕の知り合いがご自宅を尋ねたところ「彼は執筆中、ずっと規則正しい生活でしたよ」と親族の方に聞かされ、堕落してない!とびっくりしたとのこと。僕自身は、坂口安吾 の主張をなんとも思わなかったけど(時代性? 僕の年齢?)、短編『桜の森の満開の下』は面白く興味深く読んだ。

1/9
もう二週間、人と対面で話していない。

一週間、自慰をしていないがさすがに頭おかしくなるな。
ボーっとして気がつくとジャージの上から股間をこすっていたり。
適度に発散しないと、大変なことになるな。
エロ漫画が性犯罪を減らすのにどれだけ役だっていたのか、ってことを実感。

夜、駅前のショッピングモールで買い物。
餃子を二〇個、ひとりで食べてから寝る。

読んだ漫画
『特選三丁目の夕日・12か月 普及版 1月の物語』西岸良平
ベタもここまで行くとSFやファンタジーの領域に入るねんな〜。あやかりたいあやかりたい。

読んだ書籍
『故郷から10000光年』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
この短編集に収録されているものの半分ぐらいしか意味がわからなかったが、意味がわかる短編の中には面白いものもあった。SF的な特殊状況を向こうの世界の価値観で描こうとするから、こちらの世界(現実世界)の住人たる僕は説明不足に思うんやろなー。もっとSFを読み慣れたらわかるようになるのかしら。しかし、SFを年間数百冊読んでる今
わからないってことは、もう一生無理かもしれないな。

1/10
朝寝坊したらもう何もかもやる気なくなる。
午後からグダグダと仕事。
早めに布団に入るのだが、やっぱり眠れない。
最近毎日二一時に布団に入って読書しながら眠くなるのを待っているのだが、読書にも集中できず、眠くもならず。

んだ書籍
『リプレイ』ケン・グリムウッド
人生半ばで死んだ主人公が人生を遡りリプレイ、何度も繰り返しているうち……。『デスノート』などは主人公がルールを把握してからそのルールをいかに逸脱できるか奮闘するのだが、この作品ではルールを追求する要素が少ない。その点がSFというよりファンタジー的なのかもしれない。

1/11
頑張って早起き。
九時からユナイテッド豊島園にて映画『96時間/リベンジ』鑑賞。
そもそも今回、96時間縛りはないじゃないか!

昼前に帰宅、今日はたまりにたまった資料本を読むのに時間をかけようと思う。

読んだ書籍
『ユングの心理学』秋山 さと子
ユングは夢の解釈について他の精神科医やフロイトと争ったとのことだが、夢なんて文学的解釈と変わらなく何とでも恣意的に読み取れるやんけと思うのは、現在だから? 

1/12
また朝寝坊。
冬の朝の起きにくさは異常。
起き上がって本を読んでいるうちにまたうとうとしたり。

午後から外出、ユナイテッド豊島園にて映画『LOOPER/ルーパー』鑑賞。
オリジナリティのあるアイデアは好きなんやけど、どうも設定のアラが気になって集中できない。
話があっちこっちに進んで収拾つかないまま終わった。期待していただけに残念。

新宿世界堂に寄ってから、中野のクロッキー会。
会場に着いてから今日、急遽休みになったことを知る。
東中野の中華料理屋でつけ麺を食べてから帰宅。
イラストの仕事を仕上げて編集部に送り、就寝まで読書。

読んだ漫画
『特選三丁目の夕日・12か月 普及版 2月の物語』西岸良平
『三丁目の夕日』の強烈なまでのノスタルジック追求に既視感があると思ったらジャック・フィニイの小説か! この短編集の中で映画『未知空間の恐怖 光る眼』の言及があって、これはジョン・ウィンダム『呪われた村』の映画化されたもの。ジャック・フィニイ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』と共通項多し。

読んだ書籍
『ザビーナ・シュピールラインの悲劇 ユングとフロイト、スターリンとヒトラーのはざま』ザビーネ・リッヒェベッヒャー
本文が時系列順に淡々と構成されているため、解説を読んでようやく概要を理解することが出来た。医師と患者、教師と生徒、漫画家とアシスタント、越えてはならない一線を越えた禁断の愛……ユングは確かに卑怯だけど、こういうことって僕らも経験したことがあるんじゃないのか? いろいろな要素が絡みあって大きなトピックになってしまい過去の恥を暴かれた関係者に涙。歴史に翻弄されたザビーナの一族にも涙。

1/13
朝寝坊で自己嫌悪。
午後から駅前のショッピングモールで買い物。
晴空で気持ちいい。

梅雨の晴れ間みたく稀に人を憎んでいた自分を恥じ、すべての人を愛そうと誓うのだが、せいぜいもって一時間ぐらいでまた世界を呪い始める。
ブッダへの道は遠すぎる。

宇宙船を舞台にした近未来SFと思って借りてきたDVDが、三〇分の時点で乗組員がオバケに襲われるホラー的なものだということがわかり、オバケ怖い僕は観ることを断念。

C.G. ユング『自我と無意識』を毎晩、寝床で読んでいるが、すぐに眠くなって無意識の底に沈んでいく。睡眠導入にはとてもいい。

1/14
すさまじい淫夢から目覚めると、寒い静かな部屋。外は雪。そこかしこで上がる子どもたちの声。股間が急激にしぼみ、僕は死にたくなる。
雪、雪、雪。
ひどい無気力で何もする気が起きない。
(暖房が直撃する位置に机があったということもあり)気分転換に、部屋の模様替えをしてみる。
一時間ぐらいで終わると思っていたのだが、本格的に掃除しながらやってみると夕方から深夜まで模様替えに時間を費やし、結局何も出来なかった。

1/15
また朝寝坊。
外は冷蔵庫みたいな寒さ。
午前に行くつもりだった耳鼻科、一五時過ぎに向かう。
診察後、一七時に池袋へ。
一風堂で夕食。
図書館で本を一〇〇冊借りる。
リュックに六〇冊しか入らなくて両手に四〇冊持って帰途に付くが、次第に疲労で持てなくなり、最後は両手の本を頭の上に乗せて駅から歩く。
これだけで疲労困憊、またしても今日は何もできなかった。

読んだ書籍
『悪い娘の悪戯』マリオ・バルガス=リョサ
ノーベル文学賞作家が描く陰唇ペロペロシーンは圧巻! 主人公の見返りのない献身は、(常に自分を崇めることを望み、すぐ天罰を下す)旧約聖書の神よりよっぽど愛を体現している。

読んだ漫画
『特選三丁目の夕日・12か月 普及版 3月の物語』西岸良平
ジャック・フィニイにも似たような発想の短編がある『春の雪』。明確なオチはないが、ラスト、取り返しのつかない時間の流れに思いを馳せる余韻に心がじくじく痛む。こういう感受性は若さを犠牲にして得るものなのだろうか……

1/16
また朝寝坊。
寒さで起きることができなくて昼前に起床。
いい加減にしろよな、自分。
遅い朝食にトマトパスタ。
一五時頃、外出。
昼食にアボガドまぐろ丼。
夕食に山菜わかめきし麺。
夜眠れなくて朝まで寝返り打ち続けている。

読んだ漫画
『三国志 』横山光輝
(1~10まで)下克上すぎる戦乱の世の中を描いているらか、義理人情に厚い劉備玄徳に読者はすんなり感情移入できる。けれどいろんなしがらみにやや疲れた僕は、功利主義の曹操こそ魅力的に見えたりもするのだ。

DVDで鑑賞した映画
『パンドラム』
SF、ホラーのおさえるとこだけおさえました感、丸出し。観るたび即寝落ちしてしまうので、四日かけてようやく鑑賞。ラストのカタルシス以外観るとこなし!

1/17
締め切りがヤバイ旨の仕事が入ったので急いでラフを描いて送るが、先方も忙しいようで毎回返事が半日遅れ、やりとりがなかなか進まない。
とか言っていても仕方ない、年末年始に録画したビッグダディ特番を観ながら先行して仕事を進める。

読んだ漫画
『GIANT KILLING(1) 』ツジトモ
サッカーが好きでなく球技が好きでなくスポーツが好きでない僕、以外の人なら楽しめること必定! 絵も演出も抜群に達者、キャラクターもわかりやすい。僕以外のすべての人に薦めます!

『おやつ(5) 』おおひなたごう
誰かに貸したら返ってこずまた買ったよ。八年ぶりに再読して初めて自分がメチャクチャ影響受けていたことに気づく。

『暗殺教室(1)(2) 』松井優征
こんなしばりの強いルールを守]

]>

【夢】巨大ヒルが街を襲っている。

巨大ヒルは直径一〇センチ長さ数メートルのミミズのような姿形、先端の口から人の血や体液を吸う。
昔の小学校で教室の床に塗っていたような茶色いヌルヌルの液体を体中から滴らせている。
知能が高く、民家の窓から人を確認するとガラスを破り襲いかかってくる。
僕はパワードスーツを着て駆除をしているが、巨大ヒルが肌を露出している部分をめがけてくるので、更にその上から半透明な巨大なコンドームのようなもので全身を覆うことが必須だ。
登校路の途中で巨大ヒルが発生したと連絡を受ける。
パワードスーツは一度に数百メートル、ジャンプすることができる。
何度もジャンプしながら自宅から駆除へ向かう。
夜なので足元が暗く、移動がままならない。

130201.jpg

【夢】中野駅近くの史跡の由来を教えてもらう。

中野駅近くの史跡の由来を教えてもらう。
駅前に中野絶滅帯と書かれた青地に白字の標識がある。
昔、絶滅光線というものが照射され一瞬にして中野が消えたという話を聞いているうち、いつの間にか僕はその現場に居合わせている。
江戸時代風の街並に白い光が走り、全てが燃え上がる。
昼間なのに炎に照らされ周囲は夕方のように赤い。
何故か人は見かけない。
逃げるまもなく蒸発したのかもしれない。

(別の夢)
小学校の修学旅行。
RPGのフィールドみたいな大地、幾つもの洞窟を通りぬけ、最後は体育館にたどり着く。
中で学年集会が開かれていて、最後に着いた僕は舞台が見えない。
列の前まで行くと、舞台の上で生徒会が開かれていることがわかる。
マイクを使っていないので声はかすかにしか聞こえない。
「聞こえないような話し合いをしてどうするんですか!」
僕は激昂、前の舞台に乗り込んで抗議する。

130203.jpg

【夢】僕は大学生、皆でクラブの後輩宅へ行くことになる。

後輩宅は関西地方の山間部。
大学から何度も乗り換え、僕の最寄りの高槻市駅で降り、私鉄からJRに向かって歩いていく。
踏切を渡ろうとすると、小さくて丸い電車が線路を走っていく。
後輩いわく
「あれ、電車のメス(♀)で、一生に一度も見ることが出来ない人もいる珍しい種類」
とのこと。

踏切を越えてしばらく道を真っ直ぐ歩くと、十字路に出る。
道の向こうで地元の友達が騒いでいるのが見える。
僕は無視して左に曲がる。
「望くん」
声をかけられた気がして振り向く。
小学校の同級生がアパート横の塀に立ちションをしているのが見える。

その間に後輩たちを見失う。
追いつこうとして走ると、道の真中に虎が歩いている。
この付近は猫の代わりに虎が住んいるらしい。
虎に食べられないように自分の身体を大きくする。
僕の中の理屈で、猫は虎の大きくなったものだから僕が大きくなれば虎は猫になるのだ。
僕に呼応して虎も大きくなる。
虎と自分、周囲のスケール感がおかしくなっていく。
街並が足元に見え、いつの間にか空に浮かんでいる。
虎の牙が大きい。
虎の肩につかまりながら、空を飛んでいる。
後輩たちもそうやって移動しているみたいで、姿は見えないがかろうじて会話だけはできる。

130204.jpg

【夢】映画の撮影を手伝っている。

機関車が山の斜面を走っている……よく見ると緑色のコケの上を模型が走っている。
新しい特撮の主任がアイデアマン、全部ミニチュアで上手いことやっているものだ、と感心。
美味しそうな緑色のコケを口に入れると苦くて吐き出してしまう。

今日が高校の終業式ということを思い出す。
校舎の中に入ると自分の教室を忘れている。
各階の教室を見回りながら上がっていると、三階と四階の間の踊り場で何か叫んでいる丸坊主の生徒に目をつけられ逃げ出す。
四階の廊下で僕は足がすくみ倒れる。
丸坊主と目が合い「殺される!」と思った瞬間、彼は僕の上を通り過ぎていく。
僕の勘違いだったようだ。

先生に見つかり、終業式の大掃除をしてないことをなじられる。
学校の食堂へ行くともう閉店時間、あまり料理がない。
今日は、煮こごりを固めた特製料理を食べることができるという噂を聞く。
外はもう真っ暗。
夜のビル街の向こうで怪獣が暴れている。
恐怖を感じるが、よく見ると幅の広いビルの側面巨大スクリーンに映された映像だった。
「ゴジラだ!」
「ガイガンだ!」
横にいる友達が騒いでいる。

すれ違った女優の壇蜜に、作家のリリー・フランキーが僕の悪口を言っていたということを聞かされ気になるが、詳細についてはいくら尋ねても教えてくれない。
離れた場所でふたたび壇蜜に会ったので、詳細を尋ねると、
「煮こごりを固めた特製料理は鼻くそなどの廃棄物でできているのよ」
と教えてくれる。
またはそうでない作り方もあるらしい。

130205.jpg

【夢】寺院の取材漫画を描いている。

自信作だが、あとで読み返してみると内輪受けの内容だったのでギリギリまで描き直している。
あと三〇分で脱稿、一九時までに新宿へ持って行かなければならない。
大リーガー松坂大輔選手の出てくるシーンがあるのだが、彼が僕の最寄り駅(どの駅かは夢の中で明確に言及されていない)近くの飲食店にいるという情報を得て、インタビューを漫画に盛り込めば面白いと考える。
自転車で家を出て飲食店を探すが、どうしても駅前まで辿り着くことができない。
どんどんあたりは暗くなってくる。
見上げると「→志木」と書かれた道路標識、どうやら僕は正反対の方向へ向かっていたらしい。
(夢のなかで志木は隣の市町村のことを指している)
慌てて道を引き返して最寄り駅にたどり着くと一九時一五分前。
発車時間を考えるとホームに入らなければならない。

130206.jpg

【夢】大学の庭で友達と一緒にドラクエをしている。

といってもテレビゲームでなく現実でプレイしているようだ。
スキル、職業を選択、最終的には剣を装備する。
お腹が減ったので食堂へ移動、吹き抜け二階建て、大学の食堂は広い。
昼休みが終わりかけ、一階はろくな物が残っていないので二階惣菜売り場へ行く。
袋にケチャップとマヨネーズのソースをかけているカツサンド、サラダ、ライスのセットが置いている。
袋に直接ソースをかけているのは売り子の元モーニング娘。矢口真里さんのアイデアらしい。
洒落てるつもりらしいが実用的でなく実にテレビっぽい。
食堂の螺旋階段を降りる。

一階の床に自分のリュックが落ちていたので拾うと、大学の先輩が慌てて飛んでくる。
先輩が自分のリュックだと主張する。
手にしたリュックをよく見ると確かに僕が持っているのと違う色で、自分はすでにリュックを背負っている。
先輩にリュックを手渡し、言いわけの雑談をしながら講堂にむかって歩いて移動。
先輩の後ろに僕が通っていた美術予備校の先生がいることに気づく。
「この前、予備校の研修旅行の費用が全部で三〇〇万円かかった」
そんな話題を僕に振ってくる。
それを全部僕に払えということなのか、と身構える。

どうやら今日は大学の卒業式のようだ。
円形の講堂に入り、机の間の通路をぐるりと回り前の方へ向かっていると、美術予備校の先生がまた話しかけてくる。
「教会(キリスト教)の人たちも君のため来てくれたよ」
見ると確かに小中学校のとき通っていた教会の人たちの顔がある。
その中でひとり、かすかに見覚えのある人がこちらに笑いかけてくる。
どうしても誰か思い出せず戸惑う。

目覚めてしばらくたってから思い出すと、それは高田馬場に住んでいた頃通っていた歯医者だった。

130207.jpg

【夢】漫画『金田一少年の事件簿』のアシスタントをしている。

ちなみに現実の僕は『金田一少年の事件簿』と何の縁もない。
その仕事場では、背景を特殊な手段を使って変換している。
シルクスクリーンのような印刷道具で、写真が一瞬にして漫画の背景になる。
しかも一枚の背景写真を元にいろんな絵柄に汎用できる優れものだ。
それを応用して、僕は大学の卒業制作用の絵を描くことにする。
一五〇号のキャンバスに写真をこの特殊な方法を使って一括変換、僕の絵っぽく絵の具を塗り重ねていく。
ふと同じ教室の女の子も同じやり方で絵を描いていることに気づく。
僕は差異を出そうとして、車を描き足したり、ピンク、蛍光色に近い発色をのせたりいろいろ工夫をしているが所詮付け焼刃。
明日までに一日で完成させなければならないことを考え、自分の計画性の無さを嘆く。

130208.jpg

【夢】タイタニック号という船名のフェリーで僕は旅行中。

早朝、老船員が僕を呼んでいる。
霧に霞む海を見ると、甲板からあと三〇センチぐらいまで波が迫り今にも沈みそうだ。
強欲なマダムが救命ボートを購入、なりゆきで僕も一緒に乗る。
一足先に船をボートで降りる。
二人で海原をさまよって周囲を見回すと、船の備品がたくさん漂ってくる。
名前の通りタイタニック号は沈んだんだなあと思う。
そのうち、マダムの性格が悪くて違うボートに乗っていればよかったと後悔しだす。
ボートから流れている木の板に飛び移ると、浮力が弱く沈みそうになる。

130209.jpg

【夢】映画撮影に参加している。

ライターでイラストレーターで漫画家の器用貧乏村田らむさんの紹介で、その友達の白石晃士監督が撮影する映画だ。
演者はボランティアで、村田さんと白石監督の共通の友人ばかり。
映画の内容は、新幹線内の密室殺人。
東京から福岡へ移動するまで六時間かけてリアルタイム撮影する。
シナリオを小出しに渡されるので演者の自分ですら犯人がわからない。
小倉駅付近で刃物を振り上げて人を襲うよう演出をされ、はじめて自分が犯人であることを知る。
よく練られたシナリオに感心する。

福岡から東京へ向かう復路で二回目の撮影。
ふと停まった駅の外を見ると、ジャングル、ながれる大河……南アメリカのアマゾン川の上を新幹線が通っていることに気づく。
演者の一人、村田さんと高校の同窓生である女の子が、
「停車している間に、知り合った人とエッチしちゃった!」
と騒いでいてうらやましく思う。
二回目、カバンの中にしまったはずの刃物をいくら探しても見つけることができず、新横浜駅付近で被害者の女の子を手で首を絞めて殺す。
しかもそのとき殺人シーンで犯人が着ているはずの赤いジャンパー(その映画の中では重要な伏線)を脱いでいたし、我ながら緊張感が無くなったと反省する。

130210.jpg

【夢】僕は公園で野草採取している。

食べることのできる野草を探しているのだ。
公園内での野草採取が違法なような気がしてきて、誰にも見つからないよう奥へ奥へと歩いていると、いつの間にか秋の山道に入っている。
赤、橙、黄に染まる紅葉の樹々。
強い耳鳴りのような音、意識を研ぎ澄まして聞くととしんしんとカエルが鳴いている。
斎藤茂吉『死にたもう母』を思い出す。

死に近き母に添寝(そひね)のしんしんと遠田(とほだ)のかはづ天に聞ゆる
のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり

……長いおっぱいが垂れ下がってマフラーみたいに首に巻いている、そんな足乳根の母がこっちを見て笑っている。
そのうち開けた山道に出る。
周囲をぐるりと見渡すと、連なる山々、麓にある建物までくっきり見える。
自分はこれが夢だということに気づいている。
麓にある建物の形を強く記憶にとどめてぐるりと一回転すると、建物の形が変化してやはり夢かと納得する。

130211.jpg