【映画】『マライアと失われた秘宝の謎』

余韻の冷めやらぬうちに物語が次から次へと進行する。
それがあまりにも段取りっぽくて興ざめ。
映画版ハリーポッターは僕の中で無駄に長くて鈍重だったが、ポストハリーポッターと言われているこの作品の軽さを見るにつけ、あれはあれで正しい選択だったのかと思う。

この温度の低さだったら、シリーズの続編を作られることは難しいかもしれない。
「次回でまた会おう!」
と言って去っていった主人公の味方、あるいは捕まったままの主人公の両親は(続編が作られなかったら)物語世界でこのまま待ち続けるのだろうか。
僕が途中で放り出したFF10のキャラクターが、一〇年以上ダンジョンのセーブポイントの前で立ち尽くしているかのように。