備忘ログ」カテゴリーアーカイブ

あんなことこんなこと、本や映画や夢や食べ物のことなど、様々な日々の出来事を記ログしています。
数年前から物忘れがひどくなってきて、何でもかんでもメモしないと不安になってきました。
ここは僕の第二の大脳皮質、記憶を司る場所です。

【日記】15年05月19日(火) 体重61.5kg

ひとつ生まれひとつ消える……

かゆみで熟睡できず、八時半起床。
吐き気が収まらず、体調がすこぶる悪い。

一日仕事部屋で漫画を描いているが、午前中は買物や身の回りのことなどで集中できず、午後からようやくエンジンがかかり始める。
身体のどこかしこかにジンマシンの発疹が現れては消え、作業に集中できない。
二三時半就寝。

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【日記】15年05月20日(水) 体重61.3kg

ニュースで「ドローンが……」と聞こえるたびに反応してしまう。どろん!

夜中に発生したジンマシンの発疹を無意識にかきむしり血まみれになって目覚める。
今朝も寝坊、八時半起床。
一日机に向かって漫画原稿。
かゆみが集中力を削ぐ。

一六時二三分より公園を二五分ジョギング。
散髪屋の後に図書館へ行った後、ジョギングついでにTSUTAYAに寄るつもりが会員証を忘れていることに気づく。
夕暮れのオレンジ色にそまった樹々の間を走る。
Procol Harumのアルバム『The Prodigal Stranger』を聴きながら走る。
九〇年台っぽいポップス……以上の印象は特に無し。

二三時就寝。
ジンマシンで眠ることができず、明け方までかゆみと戦っている。

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【日記】15年05月21日(木) 体重61.6kg

朝の雷が嘘のよう、午後は強い日差しそして上がり続ける気温。
何年も続いている僕の人生の雨降りもいつか晴れわたるのだろうか。

四時、激しいかゆみで目覚める。
ジンマシンが悪化の一途だ。

シャワーを浴びて仕事部屋に入ると、窓の外は凄まじい雷雨。
光と爆音と衝撃が何度も繰り返す。
周囲の建物に落雷するたび、呼応して駐車場の車が誤作動を起こして警報が鳴り出す。
道を見ると街路樹が風で折れんばかりに揺れている。
この世の終わりかと思うような光景だ。

六時頃にはすっかり雨が上がり、近所の建物の隙間から朝日が差し始める。
今日はいちにちパソコンに向かって原稿作業。
ジンマシンの発疹が間断なく生まれては消える。

一五時五三分より公園を三五分ジョギング。
雷雨の片鱗もなく、晴れ渡る空。
しかし蒸し暑いかというと空気が乾燥していてむしろ過ごしやすい。
Locanda Delle Fateのアルバム『Forse Le Lucciole Non Si Amano Più』を聴きながら走る。
一曲目のインストは奇跡のような美しさ。
なのに二曲目以降、野太い声のボーカルが出てきて、繊細さなメロディを打ち消してしまう。
いっそ全てインストならよかったのに!

二二時半就寝。

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【本】宮部みゆき『ソロモンの偽証: 第II部 決意』

何が偽証なのか、物語の肝になる言葉に一四〇〇ページ読んでもまだ到達しない。
少なくともどういう部分が物語(事件でなく)の焦点なのかもう少し絞ってもよかったのではないかという気がする。
自殺/他殺された少年の真相を調べる……ということは、確かに学校レベルなら大事件だが、大人が長時間かけて読む小説としては推進力が弱い。
第I部で『カラマーゾフの兄弟』を想像したが、第II部に限って言うと『カラマーゾフの兄弟』ほど普遍性がない。
自分や自分の周囲にいる人が抱えている問題とずれたところに登場人物がいるから、ちょっと引いて見てしまう。
宮部みゆき氏というブランドがなかったらおっつかっつ読んでいなかったかもしれない。

【本】グレッグ・イーガン『白熱光』

何度もイーガンを読もうとして挫折した挙句、満を持しての初読了イーガン!。
難しい! 
この手の厚さの本なら三〜四時間で読破かな〜と思って手に取ってみたものの、読み終わるまで一〇時間以上かかってしまう。
国語力の問題でなく細部が理解できないことがもどかしい。

あとがきで作者自身がこの『白熱光』を読んだ人に共通の誤読があると四つあげていたが、多くの人がそう誤読してしまうのなら、書き手の問題もあるのではないか?

(SFをかなり読んできたのが)自分がジャンル小説としてのSFが苦手だということを実感する。
要素としてセンス・オブ・ワンダー要素が入っていると楽しめるが、純度の高いSF小説は読んでいて楽しさより苦痛が勝つ。
(自分はSFを好きだと思って読んできたけど、雰囲気が好きなだけで本当はもっと自分に合うものが他にあって、SFに傾けた自分の時間は無駄だったかもしれない)
好きとか嫌いは恋愛や宗教と同じなので、何がスイッチになっていきなり好悪が逆になるかわからない。

……………………

(15年06月10日付記)
上記のようなことを読了後つらつら思っていたのだが、時間が経ってもう一度考えてみると自分が好きなものは極端なモノや変なモノ。

論理と感情で、感情が勝ってしまい『白熱光』を受け入れなかった自分だが、逆に論理で考えるとこんな偏った小説は滅多にない。
自分はこんな「変な」小説と出会ったことを素直に喜ぶべきではなかったのか。
歴史に詳しくないとわかりにくい小説もあれば、文学的に高度な小説もあるだろうし、人の機微に長けていないと理解できない小説もある。
数学や物理学や天文学に精通していないと理解が難しい小説もまた「アリ」だ。

ということで三週間経って、自分の中で『白熱光』の評価が高まっている。

【日記】15年05月22日(金) 体重61.2kg

久し振りにジンマシンと無縁な朝。

五時に目覚めて仕事部屋に移動するが、寒さと眠気に耐え切れず二度寝してしまい結局七時に起床。
浴室に入るため服を脱ぐと全身にジンマシンの兆候、小さなポツポツ。
シャワーを浴びているとポツポツが自己主張しだし、ジンマシンの発疹となりみるみるうちに広がっていく。
浴室から出て朝食を終えた頃にはジンマシンは消えていくが、油断はできない。

朝、買い物に行ったほかは部屋にこもりっきりで読書。
二三時就寝。

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【日記】15年05月23日(土) 体重60.8kg

無限回転走馬灯地獄……

ジンマシン、就寝中には現れず。
五時、鳴り続ける目覚ましを無意識に止めてしまい、目覚めると八時。
シャワーを浴びようとして服を脱ぐと小さな発疹を見つける。
ひと浴びするとジンマシンはいっせいに全身に広がる。

一四時に自転車で外出、一五時から西荻窪のカフェで読書会。
課題本はグレッグ・イーガン『白熱光』。
僕には手に余る内容、いろんな人の意見を聞きながら理解していく。
懇親会に参加、楽しいひとときを過ごす。
新しい人との出会いをもっと大切にしなければと思う。
モスバーガーで休憩して帰宅すると二二時。

布団に入るが興奮してなかなか寝付けず、本を読んだりしているがますます目が冴える。
〇時頃、強制的に電気を消すが、ずっと天井を見上げているうち不快な記憶が浮かび始め止まらなくなる。
一睡もできずあまりの苦しさに、明け方、仕事部屋へ駆け込む。
食事してから本を読んでいるととさすがに眠くなってくる。
六時頃、寝室へ戻ると寝付きは悪いけれども少しずつ意識が朦朧としてきて、つかの間まどろむ。

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【日記】15年05月24日(日) 体重60.5kg

まったく中国人は、漫画みたいにキャラクターが立ってるな。

熟睡できず九時起床。
今日も朝からジンマシンの発疹のポツポツができている。
一五時、漫画家のNさんが僕の家に来てMacG5を渡すことに。
二人でえっちらおっちら、アッティラ大王とフン族の西進のごとく重いデスクトップパソコンをNさんの最寄り駅まで運ぶ。
そのまま三鷹のクロッキー会へ向かう。
今日もあまり絵の調子はよろしくない。
早く奇跡みたいに段階を超えて上達する境地に至りたいものだ。
二〇時から懇親会、マレーシア人のアニメの背景製作をしているという、漫画家志望の青年と話す。
彼が日本に来て中国人留学生に騙された話に、失礼ながら爆笑してしまう。
マレーシア人の彼は華僑で元はその中国人留学生と同じ国の人なのに、騙せる相手とわかったら容赦無い。

二二時に会場を出て、二三時帰宅。
午前〇時就寝。

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【日記】15年05月25日(月) 体重60.7kg

久し振りにジンマシンと無縁な一日。
こんな何でもないようなことが幸せだったと思う。

七時半起床。

八時二〇分より公園を四〇分ジョギング。
久し振りの朝ジョギング、まだ肌寒い。
空気が透き通っていて気持ちが引き締まる。
Klaus Schulzeのアルバム『Irrlicht』を聴きながら走る。
七〇年代特撮の宇宙の効果音みたいだ。
これ音楽か? というぐらいに凹凸が少ない。

朝は買物など日常の雑事に追われる。
午後から漫画に集中する。
夕方に掃除。
二三時半就寝。

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【本】宮部みゆき『ソロモンの偽証 第III部 法廷』

『ソロモンの偽証』全部で二一〇〇ページ! 
宮部みゆき氏の筆力の凄まじさと問題点が同じぐらいあらわれている問題作。

内容に比してあまりにも長過ぎる。
それなりに速読できる僕でも一気読みできないので寸断された時間で読まざるを得なく、時間がかかる。
スピードが上がらず一巻につき七時間、他の本を平行して読んでいるので一週間に一巻しか読めず、読了に三週間が必要だった。
普通のスピードで読む人ならその倍はかかるのではないか。
逆に言えば、ゲームやテレビやSNSなど他に娯楽が多い現代人に時間をかけて本を読ませるのだから、宮部氏の筆力のなせる技か。

登場人物が(中学生なのに)頭が良すぎたり、頭が悪すぎたり……小説のキャラクターというより漫画のキャラクターっぽくて現実味が少ない。
学校裁判という設定自体が現実離れしているために描くリアリティラインを意図的に下げて生じた事象?

事件の真相に関わることが比較的早い段階からの予想の範囲内。
それが現実味を持たせ且つ物語的にドラマチックな展開という意味ではじゅうぶん面白いが、二一〇〇ページというページ数で無駄にハードルを上げてしまった。
これで納得するかしないかはどのぐらいラストに期待しているかに比例すると思う。
僕は期待しすぎた。
これと同じことが『ソロモンの偽証』とほぼ同時進行でプレイしていたドラクエ7にも言え……前作から時間が経って発売された、売れっ子の大作が陥りやすいことなのかもしれない。

最後までソロモンが出てこなかった。
そう言えば『ブラックジャックによろしく』にもブラックジャックが出てこなかった。
逆に『ブッキラによろしく』にはブッキラが出てきたし『ジョー・ブラックをよろしく』にはジョー・ブラックが出てきたし『よろしくメカドック』にはメカドックが出てきたのに。

【日記】15年05月26日(火) 体重61.1kg

強粘着の眠気に襲われる!

五時に起床したにも関わらず、七時前に再び強い眠気に襲われる。
しばらく抗っていたがとても太刀打ち出来るような相手ではなかった。
力尽き寝室に逆戻りして二度寝してしまう。
正午前、駅前のショッピングモールへ買物に行く。

一六時三〇分より公園を三五分ジョギング。
地面からむせ返るような熱気が立ち上がっている。
夕暮れの寂しさとミスマッチに暑い。
Kraftwerkのアルバム『Autobahn』を聴きながら走る。
繰り返すリズムで、一種の催眠状態になって思考が止まる。
記憶が飛んで、気が付くと自宅近くを走っている。

午後はずっと漫画原稿に集中。
二三時就寝。

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【日記】15年05月27日(水) 体重60.6kg

早起きしてジョギングして原稿が快調に進んでとても気持ちがいい。
あとは世界全人類が幸せになったら、もう思い残すことはない。

五時起床。

五時二九分より公園を三六分ジョギング。
早朝、人が少なく、肌寒い。
しかし日差しはすでに鋭い。
Kraftwerkのアルバム『Trans-Europe Express』を聴きながら走る。
ピコピコピコピコ……宇宙恐竜ゼットンみたいな電子音。

朝九時に買物、それからずっと漫画原稿。
二三時半就寝。

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【日記】15年05月28日(木) 体重60.5kg

一日机に向かって進んだ原稿、ほんの少し。

六時起床。
昨夜寝室に入った時間の遅さが地味にダメージとなり、定時に目覚めることができなかった。
起きていても眠気に耐え切れず寝落ちしてしまう。
意識のレベルが低く、気持ちを仕事に切り替えることが困難だ。
それでも頑張って一日机に向かっている。

一四時四一分より公園を三五分ジョギング。
蒸し暑い午後、体育の授業で走る高校生とすれ違う。
向こうからはおっさんがよたよた走っているように見えるのだろうな。
Liquid Trio Experimentのアルバム『Spontaneous Combustion』を聴きながら走る。
インストゥルメンタルなのはいいことだ。

二三時就寝。

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【日記】15年05月29日(金) 体重60.8kg

昼頃に雨が降り始め、途端にテンションが下がる。

五時起床。
朝からずっと机に向かって漫画のペン入れ。

七時二二分より公園を三三分ジョギング。
今にも雨が降りそうな空模様、雲の高さが低い。
Mahavishnu Orchestraのアルバム『Birds Of Fire』を聴きながら走る。
インストゥルメンタルなのはいいことだ。

漫画のペン入れ、夕方頃ガソリンが切れてき集中できなくなりドラクエをプレイし始める。
二三時就寝。

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【本】 ケン・リュウ『紙の動物園』

アメリカのアジア人作家という意味では現代的だが、内容的には懐かしい雰囲気のセンス・オブ・ワンダー。
東洋的な部分と西洋的な部分が混じりあいそうで混じりあっておらず、一部対立しているところが興味深い。

主人公があくまでストイック。
ドラえもんで言えばのび太が主人公でない、出来杉君やしずかちゃんが主人公のような、広がらない物語が多い。
例えば表題作「紙の動物園」、主人公は生きている折り紙を使って調子に乗ることはない。
利用したり喜んだりしない。
センス・オブ・ワンダーな遊びに主人公はあくまで禁欲的な態度で接するのだ。

(いくつかの例外があるが)基本はそういうテイストの物語が多くて、そこが僕には不満だった。
もっと弾けてもいいじゃないか。
自由に物語が飛躍しない。
後天的に物語り始めた優等生が書いたSF小説のような印象。

【日記】15年05月30日(土) 体重60.9kg

エロ動画を観ていたら、セックスしている部屋(セット)に鎧騎士の像が立っている。
どういう演出なのだろうか……気になって集中できない。

八時起床。
朝から読書。
明日の読書会の課題本であるケン・リュウ『紙の動物園』 を読了。
午後から漫画作業。
一五時に外出、池袋のビックカメラで壊れたスピーカーを修理に出し、新大塚の図書館で本を返却貸出、四谷の図書館で本を返却貸出すると一七時過ぎ。
しばらく公園でドラクエ7をプレイしてから場所移動、一八時から始まる四谷のクロッキー会に参加。
漫画家志望の青年S君も来ている。
クロッキー会終了後、S君と曙橋駅近くの中華料理屋「日高屋」で夕食。
二三時半に帰宅、〇時半に就寝。

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