【本】『ちーちゃんはちょっと足りない』阿部共実

ちょっと足りない女の子ちーちゃんと周辺で起こった小さな事件、連作短編から始まってゆるやかにひとつの物語に繋がっていく。

背筋から腰に冷たい柱が突き刺さり、そこから力が抜けていくような、鮮烈な印象を受ける。

自分の醜い心の動きを読まれてしまったような、居心地の悪さ、救われなさ、恥ずかしさ、いたたまれなさ、さまざまな感情がトラウマとともに身体中を駆け巡る。
個人的には古谷実『ヒミズ』と極めて似た読後感。

人の心を激しく揺さぶる力のある稀有な作品。

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