【本】『 I【アイ】(全3)』いがらしみきお

途方もない能力を持った少年イサオと医者の息子雅彦の出会いから老境を迎えるまでの話。

途方もない物語が始まったのかと思わせて、
三巻では着地するところに着地した印象。

平凡な家庭から出て流浪の人生を歩み、盲目、聾者の陶芸家となり、最後は東北大震災で家族を失う雅彦。
新興宗教の教祖然とした振る舞いのイサオの方が社会性がある。

ラスト近くに登場するセリフ、
「全部言葉だべよ」
は映画『マトリックス』の電脳空間を想起させる。

マトリックスではそれを自由に扱えるものが救世主なのだが、この漫画では目で見える人が神を見ることができ、言葉で見てしまう人は神を見ることができない。

……一晩たっても自分の中でこの漫画を言葉で整理することができないのだが、それはやはり神に関する物語だからなのだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です