【本】『成恵の世界(全13)』丸川トモヒロ

宇宙人と地球人のハーフ成恵と地球人のボーイフレンドの周囲で起こるSF的ドタバタを描いた漫画。

意外と情報量が多いので、普段漫画を読む倍の時間をかけて読了。

初期のSF風ドタバタも嫌いではないが、後期のシリアス風な展開も嫌いではない。

SFとして物語としての完成度よりも、恋愛のリアリティラインの低さが気になる。

いつも学校でイチャイチャしている成恵をいさめようとして、付き合ってもいないクラスメイト同士がキスしてみせるところ……普通そんなことするわけないだろ!

恥ずかしくて見ていられない。
現実、非現実にかかわらず著者の妄想をむき出しにしたイド(無意識)のようなものだと思えば、恥ずかしがらずさらけ出すことができるそれ自体すばらしい才能だと思う。