【本】『読書は「アウトプット」が99%』藤井孝一

この本に書かれていることが、こういう考え方もあるうちのひとつ、ということもわかった上で……

読書を何かの役に立つものとして、取り上げる考え方は好きじゃない。

読書、あるいは映画、芸術鑑賞、音楽、文化に関わるもの全ては、楽しむことが主目的でそういうものを楽しむ余裕があるからこそ人生に深みが増すのではないか。
功利的な(手っ取り早く利益を得るため)目的中心で本を読むこと自体、それ(人生に深みを増すこと)を損なうような気がする。

漫画にしろ物語にしろ、副次的に何か役に立つこと自体は悪いことではないと思うけれど、主目的は目的がないこと、楽しむこと。

そもそも教養自体が娯楽であり、娯楽のために使う時間が生まれるということが文明が進化していることの証左。
ビジネスマンのまず読むべき本が、この本で紹介されているような自己実現に関係のあるものばかりだったら、人類の文明もまだまだ余裕がないのだなあ、と思ってしまう。

例えば科学……素粒子を抽出するための大型ハドロン衝突型加速器なるものをあれだけの時間、大きさ、人的資源、費用をかけて作るのは、直接的な目的があるからでなく、素粒子とは何ぞや、宇宙の果て、宇宙の始まりは? という知的好奇心が先だから。

即、得ることができる知識はサプリメントと同じ。
一見遠回りで関係のないところから栄養をとらないと本当の意味で身体のため(人間性、教養の深さに繋がらない)にならない。

……以上、そんな「アウトプット」をしてみました!

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