【本】『手塚治虫エッセイ集(8)』手塚治虫

映画とそれにまつわる自分のエピソードを集めたエッセイ集。

「ぼくはむかし、一年に三百六十五本、映画を観ることに決めていた。」
手塚氏は十数年もそれを変えずに続けてきたとか。あの『鉄腕アトム』などすさまじい漫画の連載を何本もかかえながら、医学の勉強を続けながら、アニメの仕事をしながら、だ。
漫画仲間が集まって飲んだり麻雀に明け暮れている間も、ストイックに映画に通い続けた。

天才は作品を描くことは当たり前。見えないところでさらに過酷な努力を続ける、それが手塚氏が天才たる所以なのだろう。