【本】『手塚治虫エッセイ集(6)』手塚治虫

家族のこと、自分の体験談など身近に起こったこと中心のエッセイ集。

虫プロ倒産前後のエピソードが痛々しい。しかし結果論だが、才能以上のものを得るために必要な経験だったのではないか。
全集を通して読むと、その前後で手塚氏の作風が変わっていることが理解できる。類型のないキャラクターが造形、物語作りの深化、一時期荒れていた絵柄も徐々に新しい段階に入っていく。

それにしても手塚氏はいろんなことに手を出している。本業の漫画だけでなく、映画、アニメ、文学、演劇、科学……それ以外もアナウンサー試験に合格したり、落語家に噺を習いに行ったり、もちろん医者としては医者博士号を持っているわけだし、全くこの人はどれだけ引き出しがあるのだろう。

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