【本】『 手塚治虫エッセイ集(5)』手塚治虫

キネマ旬報、パンフレットなど映画関係のエッセイ中心。
『人類創成』のアノー監督との対談を取材風に手塚氏自身が描いているのだが、人間性が垣間見えて、非常にイイ。

(アノー)「黒澤明はすばらしい!」
(手塚)「日本だからって提灯持ちはいいよ」
(アノー)「いや、ほんとだ。ぼくは『デルス・ウザーラ』のすごさにひかれて、『人類創成』を思い立ったくらいだ。(中略)」
(手塚)「『将軍』はどうですか」
(アノー)「いや……もうとても」と、アノーは顔をしかめて「最悪!」