【映画】『愛と追憶の日々 』

正直、この映画はどう受け取ったらいいのかわからなかった。

本当に浮気したのか確証もないのに大騒ぎして実家へ変える主人公。そのくせ自分も浮気を始める。それも純愛を貫くわけでもなく、耐え忍んだ挙句の本当の愛を見つけたわけでもなく、普通の平凡な浮気。
バスルームで浮気相手と電話していて、入って用を足そうとする子供を邪険に扱うシーンは観ていられない。

主人公の母も何を考えているかわからない。
モテたい女子的な願望と年齢が折り合いをつけることができない、主人公と同じような感情が先に立つ女性の将来を描いている?

ラスト、主人公が唐突に悪性腫瘍で死の床に。しかし今までの流れで、好き勝手にやった因果応報だと思ってしまう。
死ぬ間際に息子を呼んで、
「お母さんのことが好きなのはわかっている」
という上からの物言いにもうんざり。

自分の父親がガンになったとき、見舞いに行ったら今までと変わらない態度と上からの物言いで、
「この人(父親)は最後までこんななのか……」
とうんざりして足が遠のいたことを思い出す。
ま、それも今から二〇年前、普通に父親はガンが完治してピンピンしてるんですけどね。