【映画】『アメリカン・ハッスル』

弱みを握られた詐欺師が、FBIに協力して政治家をハメるため筒井康隆『富豪刑事』のような大掛かりなセットの芝居に付き合わされる話。
「本当の愛じゃない」と愛人に罵倒される詐欺師。
しかし、一目惚れも浮気も初恋も本質的な違いはない。恋愛というにはそもそも、根拠のないことに熱病に浮かされたようになることだから。
仏教やキリスト教など教義が体系化されているものも、新興宗教やカルト宗教も、宗教は本質的にイワシの頭を拝むようなものだから、本質的に違いがない。
同じように、FBIが政治家を捕まえるため元々なかった収賄事件をデッチ上げることと、主人公の詐欺行為とどう違うのか。

こんなもやもやする物語なのに、思いの外いい話で終わって驚く。
やっぱり主人公は、主人公である矜持を守らないとならないんだな。

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