【映画】『狼たちの午後』

夏の暑い午後、男たちは銀行強盗を企んだが……
行ったり来たり強盗も警察も人質もハッキリ状況が把握できない、どこに話が転ぶのかわからない、先の見えなさ、何もうまくいかないもどかしさが画面から伝わってくる。
そのまま強盗が人質と暮らす生活が日常化して続くような筒井康隆氏のSF的なドタバタかと思うとそうでもなく、終盤、銀行から場面転換する。どうやら実際にあった出来事を映画化したもののようだ。
しかし僕にとってそれが面白いとも思えず、もどかしいだけのカタルシスのない映画だった。リアルタイムで観て映画がつくられた背景を知っていれもっとば楽しめたのかもしれないが。