【本】『レ・ミゼラブル』ヴィクトル・ユゴー

この本には思い入れがある。小学四年のクリスマスにサンタクロースが枕元に置いてくれた本、そして僕が文章で書かれたもので初めて泣いた小説だ。
去年、ミュージカル映画化されたものを観て恥ずかしいぐらい映画館で号泣してしまったが、どうして自分がここまで感動したのか考えたところ、映画の短い尺で感動したとは思えず原作を読んだ記憶を呼び起こさせられて泣いたのではないかと疑い、実家から持ってきた。
改めて読みかえすと忘れていた記憶がよみがえる。ジャン・バルジャンが幼いコゼットの服を抱きむせび泣くシーン、小学生の僕はここを読むたび泣いたのだが、今回も鼻の奥が刺激されて涙腺が緩む。
このぐらい思い入れが強いと、映画どころか、いま感動して泣いているのか、泣いていた自分を思い出して泣いているのか、もはや客観的に判断できない。
芳醇な物語世界に酔う体験なんて人生でそう何回もあるわけでない。こういう思い出は大切にしたい。

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