【本】『超発明』真鍋博

なんと抑制的な筆致。人の手で描かれていないような無機質さ。三次元的な表現が見うけられず、氏のイラストに描かれている全てが二次元世界の住人。タッチをつけないよう製図ペンを使って描いているのだろうか、気になって調べたが画材は不明。現代でも氏が健在ならCGで描画しているのだろうか。かえって印刷に出るかで出ないかの微妙なアナログ感を大切にするような気もするし、よくわからない。
この懐かしい未来感が、「バラ色の未来」感が一回転して消え失せた昨今、妙に新鮮。