【本】『鉄腕アトム(18)』手塚治虫

「ゾロモンの宝石の巻」実体のない幽霊のようなロボットが現れ、そのロボットが探す小さな宝石の中に一つの世界が閉じ込められている……そこまでは興味深い展開なのに、やはり途中からロボットプロレス。「地上最大のロボットの巻」は娯楽作としていちばんよく出来ていたと同時に、その後『鉄腕アトム』の物語の幅を狭くし寿命を縮めたという意味で功罪相半ばする。