【本】★『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』クリストファーロイド

宇宙が始まってから現在までの一三七億年の歴史をを二四時間(一日)で区切って書かれている。本全体の五分の四が残り一秒(人類の文明の一万年)の記述に費やされており、現在に近づくほどページ記述の密度が跳ね上がっていく。
そういえばこのまま進めば未来はすごいことになる……と物心ついたころ僕はワクワクしていたのだが、火星に人類が到達することもなく人工知能が生まれることもなく、しかしネットや携帯というものが発達して、現実というものはすごいとすごくないの間の煮え切らないところに落ち着くのだな……と思った次第。

メモ:
●カモノハシは哺乳類で唯一、電流センサーを備えている。くちばしの中。

●人口が四七五人を下回ると近親交配のおそれ。アボリジニは五〇〇から八〇〇人単位の村で生活。