【夢】実家の引越し。

池袋から歩いて五分、ほどよく田舎で裏には林が広がり。
三階建てでそれなりに広いが木造中古。
母の部屋は小さくて可愛く、僕の部屋は三階でままずまずの広さ。
ところが母から、姉が三階に引っ越してくるという話を切り出される。
姉が結婚、夫と引っ越してくるので二部屋必要、僕は部屋を追い出されるとのこと。
姉の夫が江口洋介だということを聞き、そんなのは絶対に騙されているからすぐ別れるし二部屋も必要じゃない、と僕は親に訴える。
(現実の姉は、僕が二〇歳のとき結婚している)
いつの間にか、都内に引っ越す予定である弟の不動産物件探しに僕は付き合っている。
弟が泊まる予定のホテルは、新宿駅近くの古いビルの物件で一部屋一〇畳、畳の上に絨毯をのせ、しばらく住居兼仕事部屋に使うつもりらしい。
「都内がいいなら池袋駅に近い自宅の方がいい。引っ越す意味が分からない」
やんわりとやめたほうがいいと伝え、弟を自宅に連れていく。
弟も僕の家の都内へのアクセスの良さに感心していたが、
「夏は涼しそうだけど、冬は寒そう」
と指摘。
僕はケチをつけられた気持ちになりかなり不機嫌になる。
おかんが上京するというので駅まで迎えに行く。
(いつのまにか新しい家が僕の今の自宅になっている)
弟はバイクで先に、僕は自転車で後を追いかける。
田舎道を周りを見回し、近所の地図を作りながら駅へ向かう。
途中、パチンコ屋で僕は自転車を盗まれる。
人ごみの間を猛スピードで逃げていく自転車に乗った男に向かい、
「そこの灰色のジャージ!」
と叫んで追いかける。
角を曲がったところで通行人が自転車泥棒を捕まえてくれる。
「俺じゃねーよ!」
男はもがきながら叫ぶ。
「じゃあ一緒に警察行こう?」
僕がつかんだ手を男は振り払い、自転車で再び逃げ出す。
「おい! お前! 俺の自転車!」
自分の叫び声で目が覚める。