【夢】一〇年前の東京。

僕は漫画家を目指して上京したが、まだ仕事が無い。
高校の同窓生中村好夫と二人で詐欺まがいの仕事をしながら生活している。
心配したおかんが大阪から上京、僕の様子を見に来る。
おかんが滞在している最中ずっと、僕達は仕事を隠している。
仕事道具の鞄を持って東京駅へ送りに行く。
カバンの中をおかんに見られることを恥じ、隠している。
カバンの中にはサンマがぎっちり詰まっている。
テレビのアンテナ受信装置と称してサンマを売っているのだ。
おかんと別れた後、路上で好夫と漫画の打ち合わせ。
僕はアスファルトに紙を置いて漫画のラフを描いている。
紙の下にイヤホンのコードが挟まっていて、どうしても絵が歪む。