【本】アーロン・フリードバーグ『支配への競争: 米中対立の構図とアジアの将来』

ここまで包括的に対中国について書かれた書籍は読んだことがない。
悲観や楽観はなく冷徹に考えうる限りのあらゆる状況について言及されている。
インフラがある程度完成して人口のボーナスが終わった以降の国が発展するヴィジョンを中国が見いだせば、逆に日本がそれを真似て発展するチャンスになるかもしれない。
最終的に中国が民主的国家になれば今抱えている周辺国絡みのトラブルは減るとのことだが、そもそもいまの中国の国是は共産党体制を継続させることなので、中国が中国でなくなるか、今のまま続くか……究極の選択しかない。