【本】トニー・ブザン『記憶の法則』

二五年前の書籍だが、すでに古典的な風格すらある元祖記憶術の指南書。
この書籍が出版されてからずいぶん記憶法も進化したようで、いま主流である場所を使って覚えるロキ(ジャーニー)法は含まれていない。
数字をまとめて覚える方法(数字変換法)もあまり洗練されていない。
しかし、記憶は脳の性質に大きな個人差があるため、メモ術や勉強法同様これをマスターすれば完璧というような万能の方法はない。
雑多な方面にまで網羅されているので、基本に戻って自分に合うシステムを探すには有用だろう。

記憶法の本を他に読んだことがあるなら、読めば理解がより深まるのではないか。
僕にとっては、記憶法がどう発展していったか知るうえで興味深い書籍だった。