【本】フェルディナント・フォン・シーラッハ『禁忌』

読み終わってキツネに包まれた上につままれたような気持ちになる。
ここで描かれている出来事はわかるけれども、登場人物がどうしてそうしようとしたのかが理解(感情移入)できない。
はっきり書かないからこその価値だと思うのだが、
登場人物の立場を自分に置き換えて想像しようとしても、登場人物のその想定されうる考えていることがあまりに自分と価値観が違いすぎて想像できない。
第一章までは面白かったのだけれども…………………………

芸術家である主人公が、芸術系大学に七年在籍していた自分と共通項が多いがあまり、微差に必要以上の違和感を感じてしまうということだろうか。
日本と韓国の関係のように。
(そんなたいしたもんじゃないよ!)