【本】池谷裕二『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』

最初のハードル、実践するかどうかという説得力を脳科学で担保しているので突破しやすそうだ。
受験だけでなく、仕事や個人的に学びたいことでも役に立つだろう。
人生の折り返し地点に辿り着いたが、コップ半分しか入っていなくてもあと半分と思わず、その半分を最大限活かす気概を見せてやろうと思う。

(メモ)

●記憶の正体は「新たな神経回路の形成
赤色は気持ちをひるませる。
(食欲を昂進する)

●海馬が進化的に未完成……記憶するという行為は新しいことだから進化に組み込まれていない。

記憶するためには海馬をだまさなければならない。

●記憶の干渉……古い記憶と新しい記憶が影響を与え合う(似ている記憶を統合してしまう)

●復習すれば忘れる早さが遅くなる……脳が生存のために重要とみなす
海馬が取捨選択する

●潜在的な記憶期間は一ヶ月…大事な記憶は一ヶ月以内に復習する

翌日に一回目
その一週間後に二回目
二回目の復習から二週間後に三回目
三回目の復習から一ヶ月後に四回目

●参考書は一冊復習を繰り返すだけでじゅうぶん
出力をしなければ記憶を重要とみなさない

参考書より問題集を繰り返すほうが重要

●長期増強LTPを活性化する方法
扁桃体(感情を司る部位)を刺激…エピソード記憶を使う
(LTPはストレスに弱い)

飢餓状態になるとグレリンというホルモンが胃から放出、海馬へLTPを起こりやすくする。
歩く→シータ波
部屋を寒くする→シータ波

●寝る直前は記憶のゴールデン・アワー(勉強にはベスト)

●その道を極めるためには、
大局をつかんで、それを細かくいくつかに切って、細かく刻む。

●恋愛すると頭は悪くなる。
(他の選択を考えさせなくするため)

●学習は「べき乗則の効果」
勉強量と成績の関係は幾何級数の急カーブで成長する
勉強を続けている(努力の継続)と霧が晴れ渡るように見えてくる瞬間がある。

ユリイカ!(ある種の悟りに似た境地)