【本】『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック

数年ぶりの再読。
それまでは中盤までのわかりやすさに比べてラストのわかりにくさといったらない……という印象だったが、今回読んでみてこのラストが当然の帰結と納得。
意識的か無意識的かわからないけれども、ジョーゼフ・キャンベル『千の顔を持つ英雄』に沿って物語が作られている。
「ニューロマンサー」の影響も感じるがそれはよく考えたら逆か。
読んだ順番が逆だからいつもこんがらがってしまう。

この小説に関しては時期をおいて再読するごとに自分の理解が深まったことを実感できる。 
読書量と国語力はやはり比例するのだ。