【本】『竹取物語』星新一

星新一氏の翻訳本は、他人が訳したものを氏の名前だけ貸すケースが多いらしいので警戒して読み始める。
読んでみて安心、これは他人作ではなく、『できそこない博物館』や『進化した猿たち』のように創作論と絡めて描いている実に星新一的な視点の入った新約と言ってよい『竹取物語』。
主観が強い(解釈が個性的な)読み物けれども、星新一ファンあるいはSFファンなら読んで楽しいはず。